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それでも恋をしてしまうから

空音(そらね)のソラより。


好きになってはいけないと
心で何度も言い聞かせても

気がつけば
あなたを思ってしまう夜がある。

それは
さびしさのせいでも
弱さのせいでもない。

あなたのことばの奥に
誰よりも静かな
温かさが見えたから。

人は
痛みを知ったあとの恋に
やさしさを求める。

過去の傷があるからこそ
そっと触れあう心のぬくもりが
たまらなく いとおしくなる。

若いころのように
ただ夢中になることは
もう できないかもしれない。

でもそのぶんだけ
ゆっくりと
深くしずかに
相手を見つめられるようになった。

恋は、
苦しいときもあるけれど
それでもなお
人を光の方へと歩かせる力がある。

だから私は
もう二度と恋などしないと決めたその日にも

どこかでそっと
花が咲く音を
聞いている自分に
気づくのです。

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