夏のうねりと魂の風
大地は命の匂いを放ち、
濃く茂る緑が、風とともに肌にまとわりつく。
草いきれは、空気すら重たく染めあげて──
それでも世界は、静かに脈を打つ。
水の気配がよどみ、
森は、ひとときも光を許さない。
差し込む光は、わずかなすき間だけ。
その奥には、
生の深淵のような気配が横たわっていた。
この場所には、
時の外に取り残されたような
“いのちの沈黙”がある。
熱も、風も、水も、
咲きすぎた草木の気も──
すべてが「止まる」ことを選び、
ただひたすらに存在している。
そこでは、
小さないのちたちが
声を上げることなく
ただ、燃えるように命を遺していく。
誰に見られずとも、祈りのように。
ふと、風が立つ。
それは風ではなく、気配。
冷たくも、あたたかくもない、
どこかこの世ならぬものの通り道。
木漏れ日さえ届かない一隅に、
闇と水が溶けあい、
魂の奥に眠る“原始の記憶”を呼び覚ます。
そこに佇むとき、
わたしたちは気づくのです。
太陽の灼熱と、命の儚さは、
いつも同じところで踊っているということに。
今、始まります。
大地の息吹と、魂の鼓動が響き合う
見えざる“夏の饗宴”。
あなたの奥にある原風景と、
深く、深く、つながるひとときを。
