【映画感想文】これからの私たち
「これからの私たち」という映画を観た。
香港に住む60代のレズビアンカップル・パットとアンジー。
二人は不自由なく暮らしており、パットの親族とも一緒に中秋節を過ごすなど良好な関係を気づいていたが、パットが急逝したことによりその状況は一変する……というもの。
香港では法律上、同性婚は認められていない。
そのため、例え二人が愛し合っていても、一緒に暮らしていたという事実があっても、アンジーは法律上家族とは認められず、パットと暮らした家や遺産をもらう権利は遺言状に記されていない限り、ないのである。
納得のいかないアンジーはパットの親族たちと対話をするが、店をたたみ就職先が見当たらず、やっと就いた職が夜勤の駐車場の警備のパットの兄とホテルの清掃のパートをしているその妻、就職も結婚も上手くいかない兄夫婦の子(甥)、結婚し二人の子に恵まれるが住宅不足で決して良い環境ではないマンションで暮らす姪、それぞれの暮らしが見えてくる。
法律について、普段触れる機会はそう多くないが、人を救うのも悩ませるのも法律なのだということを、この映画を通して実感する。
日本も法律上同性婚は認められていないため、対岸の火事ではない。
そして同性婚にフォーカスしつつ、香港の就職難や経済格差の状況を交えて描いているのも見事だった。
既に上映が終了してしまっている映画館もあるかもしれないが、多くの人に観て欲しい映画だ。
愛し合う全ての人が法律上のパートナーになれる世の中になりますように、その願いを込めて映画の公式サイトと共に「公益社団法人Marriage For All Japan – 結婚の自由をすべての人に」のサイトを貼っておく。
