やりたいこと捜しを止めたら人生快適になった
「やりたいことを探そう」っていう言葉をよく聞くけれど、最近はそれをやめたらむしろ生きやすくなった気がする。別に大きな確信があるわけじゃないけど、少なくとも前よりは焦らなくなったというか、ちょっと余裕が出た感じ。
世間には「自分の本当にやりたいことに気づけば、人生がうまくいく」みたいな話がいっぱいある。でも、実際やってみると、やりたいことを素直に始めるたびに困ることが起きる。
お金が足りないとか、時間がないとか、体力的にしんどいとか。小説を書いてみたい気持ちはあるけれど、取材だの収入基盤の不安定化だのを考えると、「そこまでしてやりたいかな…?」と腰が引ける。結局、本心からやりたいと思っているつもりでも、その先にある面倒ごとを考えると、なぜか足が重くなる。
そういうとき、「やりたいこと」じゃなくて「求められること」を先にやるようにしたら、案外うまくいくなと思った。
求められていることをこなせば、それなりにお金も入るし、時間や心の余裕も生まれる。起業して自由な働き方を実現できたり、好きなときに休めたりしている今の状況も、もとはといえば「これがやりたい!」じゃなくて、「ああ、こうすれば求められてることに応えられるな」と思ったことを地道に続けただけだ。
よく考えてみると、「やりたいこと」って意外と脆い。新しい趣味の道具を買って、満足して一回も使わないなんて珍しくない。僕も唐突に思い立ってAmazonで水彩画セットを買ったけど、そのまま放置している。
所詮やりたいことなんてそんなものかもしれない。もちろん、本気でやりたいことがあって突き進める人はそれはそれでいい。だけど、ほとんどの人はそこまで踏ん切りがつかないし、つかなくてもいいんじゃないかとも思う。
求められることをしていると、自然にお金や余裕が手に入って、結果的に人生がスムーズになるなら、それが悪いわけじゃない。
市場が何を必要としているか考えながら、自分にできることを提供していくほうが、無理なく自由度が増していく感じがする。そうすれば、後で本当にやりたいことが出てきても、前よりずっと挑戦しやすいはずだ。
もちろん、やりたくないことばかりで疲弊するのも困るから、その辺はうまくバランスをとればいいと思う。やりたいことを追うのをやめたら人生が好転するかどうかは人によるだろうし、僕だっていつまでこれが通用するかはわからない。
でも、とりあえず今は、このやり方で余裕ができているし、少なくとも昔よりは気持ちが落ち着いている。なんとなく、「やりたいこと探し」を手放してみたら案外悪くないよ、という話。
別にすべてを投げ捨てる必要はないけれど、ずっと「これがやりたい」「あれがやりたい」と考え続けるより、「求められていること」をサラッとこなして自由を獲得してから考えるほうが、落ち着いた暮らし方なんじゃないか。僕は今のところ、そう感じている。
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