【創作詩】ー『扉』ー
扉
その時 僕は空の深さに憧れていた
どれほど手を伸ばせば
僕は過去をひねりつぶせたのだろう
色褪せた草原は 僕のまわりでゆらめいていた
僕の心は何をも拒んでいた
空しさはなく 哀しみもなく
ただひたすらに 草原に広がる寂寥の中で
過去に生きていた 僕の死を見ていた
もう風も動くことに疲れていて
僕の目の前で立ち止まり 手招きした
そこには確かな ある何かが
外界に向けて 光と影が放たれているのだと
僕の不遜が僕の意志を解放した
僕の中で 過去と未来が交錯して
虚構で飾られた追憶が 崩壊へと向かう
その時・・・僕は空の深淵へと墜ちていく
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