名前を呼ぶことに込められた意味
友達、仲間、大切な人。
私はLINEをするとき、よく相手の名前から入る。
「〇〇さん、お疲れさまです」
「〇〇ちゃん、聞いて」
そんなふうに、まず名前を呼んでから話し始める。
特別に意識してやっているわけではない。
昔から、自然とそうしている。
でも、ふと考えた。
なぜ私は、名前を呼ぶんだろう。
自分が誰かからLINEをもらったとき、最初に名前が入っていると、少し嬉しい。
たった数文字なのに、
「私に話しかけてくれている」
「ちゃんと私を見てくれている」
そんなふうに感じるからなのかもしれない。
結婚すれば「〇〇さんの奥さん」。
子どもが生まれれば「〇〇ちゃんのママ」。
いつの間にか、自分の名前ではない呼ばれ方が増えていくこともある。
だからこそ、自分の名前を呼んでもらうことには、思っている以上に意味があるのかもしれない。
そして私が相手の名前を呼ぶときも、そこにはきっと、
「あなたに伝えたい」
「あなたと話したい」
そんな気持ちが込められている。
名前を呼ぶことは、ただ相手を識別するためだけのものではない。
その人との距離や関係、その人に対する気持ちまで、知らず知らずのうちに表れているのだと思う。
だから逆に、苦手な人や嫌いな人から名前を呼ばれると、不快に感じることだってある。
同じ名前なのに、誰が、どんな気持ちで呼ぶかによって、受け取り方はまったく違う。
名前には、その人が生きてきた時間がある。
そして、名前を呼ぶという行為には、
「私は、あなたに向き合っています」
そんな小さなメッセージが込められているのかもしれない。
これからも私はきっと、LINEの最初に相手の名前を書く。
それは私なりの、
「あなたを大切に思っています」
という伝え方なのだと思う。
