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【書評掲載】斉藤徹 『だから僕たちは、組織を変えていける—やる気に満ちた「やさしいチーム」のつくりかた』:人と組織の力を高める人材開発情報誌『企業と人材』第1145号

1年にわたって連載してきた人材開発情報誌『企業と人材』での書評コーナーですが、今回で12回目です。

最終回となる今回、書評コーナー『人を活かす組織づくりのヒント』にて取り上げたのは斉藤徹 『だから僕たちは、組織を変えていける—やる気に満ちた「やさしいチーム」のつくりかた』クロスメディア・パブリッシング)です。

書評コーナー『人を活かす組織づくりのヒント』

本書は人の働き方・組織のあり方・求められるリーダーシップの変化について農業革命・産業革命・情報革命という人類の体験した社会革命から遡り、現代の私たちが置かれている社会環境を明らかにした上で、多岐にわたる経営理論を参照しながら新しいパラダイムの組織像を提案している一冊です。

『企業と人材』と『「わかりあえない」を越える』

企業と人材』は毎月5日に発行予定ですので、書評コーナー以外もぜひ手に取ってご覧ください。

以下、今回取り上げた『だから僕たちは、組織を変えていける—やる気に満ちた「やさしいチーム」のつくりかた』の書評を読み進めやすくするための補足情報を簡単にまとめてみました。


『だから僕たちは、組織を変えていける』

『だから僕たちは、組織を変えていける —やる気に満ちた「やさしいチーム」のつくりかた』は、2021年11月にクロスメディア・パブリッシングより出版されました。

本書の著者である斉藤徹さんの情報は、2019年にご自身のライフワークhintゼミとしてスタートし、現在は組織づくり・事業づくりにまつわる多岐にわたる活動を展開するhintや、本書『だかぼく』のページにてご覧いただけます。

2021年に出版された本書は発売1年で10万部を突破し、「読者が選ぶビジネス書グランプリ2023」(flier(フライヤー)グロービス経営大学院共催)にてマネジメント部門1位、総合3位となるなど、多くの方が目にしたこともある一冊かもしれません。

また、株式会社hintのページでは、自組織について以下のような表現で紹介されています。

わたしたちは、 生まれながらの「ティール組織」です。
社員が自ら考え、 助けあい、顧客の感動を共創します。

https://hint.co.jp/

『ティール組織』は原題を『Reinventing Organizatins(組織の再発明)』と言い、2014年にフレデリック・ラルー氏(Frederic Laloux)によって紹介された組織運営・経営に関する新たなコンセプトで、昨年2024年に原著出版10周年を迎えました。

ティール組織』(英治出版)内においてフレデリック・ラルー氏は、人類がこれまで辿ってきた進化の道筋とその過程で生まれてきた組織形態の説明と、現在、世界で現れつつある新しい組織形態『ティール組織』のエッセンスが3つのブレイクスルーとして紹介しています。

この、人の働き方と組織について人類誕生以来の歴史を踏まえた上で言及している点は『だかぼく』と共通しています。

また、『ティール組織』はフレデリック・ラルー氏が調査した世界中のユニークな企業の取り組みの豊富な事例を紹介しています。

これに対し、『だかぼく』は、大きな社会環境の変化やその最中で生まれてきたモデル・理論を背景も含めて整理・紹介することで、私たち一人ひとりが行動を始めるための準備を促す構成をしています。

そのため、『だかぼく』の叡智をどのように自分たちの組織にこれらの考え方・モデルを採用していくかは、読者である私たち一人ひとりに委ねられています。

今回、書評を寄稿させていただいた私としては、『だかぼく』の第6章「変革の話」の斉藤徹さんのメッセージはぜひ、既に本書をお持ちの方もまだお持ちでない方も、改めてご覧いただきたいですね。

『だから僕たちは、組織を変えていける—やる気に満ちた「やさしいチーム」のつくりかた』

さらなる探求のための参考リンク

『だから僕たちは、組織を変えていける—やる気に満ちた「やさしいチーム」のつくりかた』斉藤徹|ビジネスカレッジTSUTAYA

斉藤徹教授出版記念講演~だから僕たちは、組織を変えていける~|ログミーBusiness

だから僕たちは、組織を変えていける ~やる気に満ちた「やさしいチーム」のつくりかた~|SEカレッジ ウェビナーレポート

人材開発情報誌『企業と人材』とは?

『企業と人材』は、株式会社産労総合研究所が発行している『人と組織の力を高める人材開発情報誌』です。

『企業と人材』第1145号(2025年3月5日発行)

発行元である産労総合研究所は、1938年(昭和13年)に創設された労働問題の民間調査機関『産業労働調査所』を前身とする出版社・民間シンクタンクです。

企業と人材』は1968年(昭和43年)に『社内報新聞』として創刊され、その後『社員教育』、『企業と人材』へと改題を重ねながら、2013年2月に第1000号が発行されました。

産労総合研究所は企業と人材の他、賃金事情』『労働判例』『労務事情』『人事の地図といった人事労務分野だけではなく、病院経営羅針盤』『医事業務など医療介護経営分野における出版を中心に、同分野での調査研究・提言を行っています。(『人事の地図については、『人事の地図』リニューアル発刊中止について(2025年2月7日更新)もご覧ください)

各誌の定期購読・試読・web見本誌の申し込み、見積書ダウンロード、バックナンバーの確認等は、各誌のリンク先のページをご覧ください。

書評掲載バックナンバー

エイミー・C・エドモンドソン『恐れのない組織』:人と組織の力を高める人材開発情報誌『企業と人材』第1134号

鈴木規夫『インテグラル・シンキング―統合的思考のためのフレームワーク』:人と組織の力を高める人材開発情報誌『企業と人材』第1135号

ブライアン・J・ロバートソン『[新訳]ホラクラシー―人と組織の創造性がめぐりだすチームデザイン』:人と組織の力を高める人材開発情報誌『企業と人材』第1136号

ウィリアム・ブリッジズ『トランジション マネジメント─組織の転機を活かすために』:人と組織の力を高める人材開発情報誌『企業と人材』第1138号

中田豊一『対話型ファシリテーションの手ほどき』:人と組織の力を高める人材開発情報誌『企業と人材』第1138号

池田めぐみ、安斎勇樹『チームレジリエンス―困難と不確実性に強いチームのつくり方』:人と組織の力を高める人材開発情報誌『企業と人材』第1139号

宇田川元一『企業変革のジレンマ ―「構造的無能化」はなぜ起きるのか』:人と組織の力を高める人材開発情報誌『企業と人材』第1140号

枝廣淳子『答えを急がない勇気―ネガティブ・ケイパビリティのススメ』:人と組織の力を高める人材開発情報誌『企業と人材』第1141号

デビッド・アレン『全面改訂版 はじめてのGTD―ストレスフリーの整理術』:人と組織の力を高める人材開発情報誌『企業と人材』第1142号

ステファン・メルケルバッハ『ソース原理[入門+探求ガイド]―「エネルギーの源流」から自然な協力関係をつむぎ出す』:人と組織の力を高める人材開発情報誌『企業と人材』第1143号

マーシャル・B・ローゼンバーグ 『「わかりあえない」を越える―目の前のつながりから、共に未来をつくるコミュニケーション・NVC』:人と組織の力を高める人材開発情報誌『企業と人材』第1144号


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大森 雄貴 / Yuki Omori サポート、コメント、リアクションその他様々な形の応援は、次の世代に豊かな生態系とコミュニティを遺す種々の活動に役立てていきたいと思います🌱