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RUSKA、という名前を選んだ理由


映画 かもめ食堂 を観て、
フィンランドという国に、強く惹かれるようになりました。

それから実際に、ヘルシンキを旅しました。
季節は、冬から春へと切り替わる四月の終わり。

海も、草花も、
春の光を待ちわびていたかのように
静かに、でも確かな熱を帯びている。
まだ影を残しながら、
それでも確実に、次の季節へ向かっている。

街全体が、
大きな声を出すわけではないのに、
春の訪れを喜んでいるように感じられて。
その空気が、自分の感性と
驚くほどよく合ったのです。



旅のあと、
フィンランドの文化や言葉を少しずつ知る中で、
「RUSKA」という言葉に出会いました。

意味は、「紅葉の季節」

でも、それ以上に、
その音の響きに心を掴まれました。
少しおしゃれで、
どこか芯の強さを感じる。
負けん気のある女の子の名前みたいで。

実際に、
ブランド名をお伝えすると、
すぐに名前を覚えてくださる方が多くて。

ああ、
この音は、
人の記憶に残りやすい音なのかもしれない。

そんなふうに、
あとから腑に落ちました。


紅葉という言葉を、
人生に重ねて考えてみたとき、
とても希望のある比喩だな、と思いました。

赤や黄色、オレンジ。
圧倒的に美しい色が、
人生の後半に現れる。

春や夏のような勢いはないけれど、
ここまで積み重ねてきた時間があってこその、
深くて、豊かな色。

葉が鮮やかに色づき、
やがて散っていくその過程は、
短い時間だからこそ、
はっとするほど美しい。


わたしの人生は後半戦かもしれないけれど、
一度ここまで頑張ってきた自分を、
祝福してあげてもいいんじゃないか。
そんなふうに思えたのです。

そして、
葉が散っていく姿には、
潔さと、かっこよさがあります。

一時の輝きが、
次への準備になる。
変化を受け入れ、
その中に美しさを見出す。

それはきっと、
成熟した大人だからこそ
味わえる喜びなのだと思います。



秋という季節からわたしが連想するのは、
実り、収穫、落ち着き、豊かさ。
あたたかさと、凛とした強さ。
堅実で、地に足のついた感じ。

50代の今の私だからこそ、
強く惹かれる言葉でした。

RUSKAという名前は、
誰かに向けたメッセージというより、
自分自身に向けて選んだ言葉だったのでしょう。

ここまで歩いてきた時間を認めて、
これから訪れる変化も、
静かに受け入れていく。

そんな「実りの季節」を、
ジュエリーとして形にしたい。

その想いから、
RUSKA JEWELRYという名前が生まれました。




RUSKA JEWELRY 主宰 Yukico




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