電車内の静けさ〜いろんな毎日がのっている〜
高校生くらいの子が、
イヤホンをしながら参考書を開いていた。
朝の電車。
まだ眠そうなのに、ちゃんと勉強している。
うちの息子も、
こんなふうに通学していたのかしら、なんて思った。
毎日お弁当を作って、送り出していたのに、
案外、知らないことも多かったのかもしれない。
朝の車内には、いろんな人がいる。
ランドセルを背負った小さな小学生。
重そうなビジネスバッグを持った人。
静かに瞳を閉じている人。
みんな無言なのに、
それぞれの朝を過ごしている。
休日の電車は、少し空気がやわらかい。
赤ちゃんを抱っこしているお母さん。
隣にはお父さん。
そして、その横には、
静かに座っている小さなお姉ちゃん。
赤ちゃんがぐずると、
お母さんが優しくなだめている。
お姉ちゃんは、ちゃんと良い子にしていた。
ああ、そういえば。
うちもそうだったなぁ、と懐かしくなる。
弟がぐずると、
お姉ちゃんは少しだけ我慢していた。
まだ小さかったのに。
電車の中では、
誰も誰かの人生を知らない。
でも、ふとした風景に、
自分の昔を思い出すことがある。
静かな車内には、
いろんな毎日が乗っている。
