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#11 私に勇気と度胸を!

本日のプログラム:ベートーヴェン ピアノソナタ第21番「ワルトシュタイン」ハ長調 Op.53 (2回目)

9月もあれよあれよという間に1週間。
再来週にはおさらい会が控えていますが、前回、暗譜できないことを皆さんに打ち明けました。

師にも了解をいただき、全14ページの《ワルトシュタイン》第1楽章を、いかに譜めくりの回数を減らせるかにフォーカスした縮小版コピー譜で仕上げにかかっています。

音数が多いので、小さくすると譜面が真っ黒で目がしょぼしょぼしますが、私のくだらないプライドの残骸がまだ残っていて、いざという時に確認するアンチョコみたな体裁にしたところが何ともセコイ。おそらく演奏中は全編にわたって再々見ることになるのに……

そんな与太話を、酒の席で笑い話として友人に語って聞かせたところ、笑うどころかおさらい会を聴きに行っていいかという流れになり、わわわ!こりゃ大変なことになりました。

昨夏にピアノを買って息子と同じ先生に私も師事してからというもの、嬉しくてピアノ再開話をあちこちの雑談で吹きまくっていますが、聴きに行きたいと言ってくれたのはママさん友達である彼女が初めて。観劇や音楽鑑賞が好きなのは前から知っていましたが、第一線のプロのそれだから楽しめるのであって、アマチュアの演奏なんて聴いてどうなんよ、と思いました。でも彼女は、プロアマの別ではなく、知っている人の普段とは違う真剣な姿を見るのが心に響いていいのだと熱弁してくれました。

酔った勢いもあり、私は「じゃあ出番の詳しい時間が分かったら、必ず連絡する。あたしはあんたのために本気で弾くよ」と請け合ってしまいました。

本当のところ、私は「え~っ!」なんて言いながら嬉しかったのです。
だってしがない日々の中で、目下一番情熱を注いでいるピアノ。時間は十分にかけられないけど、取り組んでいる時の集中度合いと、何とかしてどうにかしてもっといい演奏にしたいという改善欲求は、仕事や家事に注ぐそれをはるかに凌駕しています。

何のためにピアノを弾いているのか? やっぱり、誰かに私の音楽を聴いてほしいんです。リビングで練習している時に、視界の端っこで息子がレゴを組み立てている(そして意外に母の演奏を聴いている)のに本当に慣れたのは、今やっているワルトシュタインで、ほんの少しだけ昔の手応えを思い出してきた最近のことかもしれません。

いったんピアノをやめた時に、自分は弾けるという感覚と聴かせたいという自信は粉砕しました。技術面の再構築は1年前から地道に積み上がってきている実感がありますが、勇気と度胸はまだまだ全然戻ってきません……ストリートピアノやピティナステップに挑戦する皆さんがまぶしくてうらやましくて仕方ない。

だから私、初めて弾き合い会なるものに武者修行に出ることにしました。
なんて言っても、師の門下生数人でのリハーサル会なので、これは顔見知りばかり。でももう1つエントリーしているのは、初参加で完全にアウェー。

私としては結構思い切った行動です。この顛末、また聞いてくださいね。


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