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自分の頭で考え、よりよい判断ができる大人になるよう、歴史を親子で学びに行く―8月6日の広島へ♯222

我が家には兄妹がいますが、長期休暇のときは、1対1でそれぞれと過ごす時間をつくることがここ数年、自分自身に課している目標です。
ただ、5歳の娘はいかんせん寝起きが悪い。朝も弱い。
だからおでかけの予定を立てて、計画しても、よほどこちらが気持ちを強くもたないと、朝の時点でその通りにいかないことが多々あります。
8月6日、この日から3日間、息子がキャンプに出かける。
もし、この日、娘が朝、気持ちよく目覚めてくれたら、「8月6日の広島に行こう」と考えていました。
娘が生まれる6年前まで住んでいた広島。8月6日がどれだけ特別な日か、住んでいるとひしひしと伝わる場面が幾度となくありました。広島に住んでいた3年間は毎年、息子と一緒に8月6日の記念式典にも行っていましたが、あの場にいるからこそ感じられるものもありました。
娘にも、あの8月6日の広島の特別な雰囲気を感じてほしい。
そんな思いで当日の朝を迎えました。

朝8時、娘を起こすと、気持ちよく起きてくれました。
なんとこの日は夫も偶然の代休日。
よし、3人で広島に出発です!(ここからチケットの手配^^;)

広島駅に降り立ったのが12時前。
まず向かったのは呉でした。広島駅から呉線に乗り換えると、車窓にはきらきらと輝く海の風景が広がります。何度見ても飽きない、この美しい景色に胸が高鳴りました。

呉に行く目的は2つ。
まず一つ目は当時、大好きだった、呉冷麺のお店に行くこと。
呉と言えば「海軍カレー」だと思っていましたが、「冷麺もおいしい」と友人に聞き、当時、よく広島市内から訪れていた「珍来亭」の冷麺。13時過ぎに到着すると平日にもかかわらず長蛇の列ができていましたが、回転は早く、効率的で思った以上に早く中に案内してもらえました。
冷たい麺とスープが、夏の暑さに疲れた体に染み渡ります。

お腹が膨れたあとは、もう一つの目的。娘のお気に入りの映画、呉を舞台にした『この世界の片隅に』の聖地巡礼。

この映画は、戦時中の広島、特に軍港として栄えた呉を舞台に、主人公・すずさんの日常が繊細に描かれています。日々の暮らしの中にあるささやかな喜びや、戦争という理不尽な現実が、すずさんの視点を通して淡々と綴られていく。以前テレビで放送されていたものを録画して娘は何度も観ていました。
灰ヶ峰や港の風景、商店街に映画に出てきた橋。映画の世界と現実が重なる不思議な感覚。


それは、作品をより深く感じさせてくれる、貴重な体験でした。
しかし、この日の広島は想像以上の暑さ。汗だくになりながら歩き回った私たちは、早々に切り上げて、再び電車に乗り広島市内へと向かいました。

広島市内で降り立った私たちが向かったのは、原爆ドームでした。8月6日という特別な日、原爆ドームの前には多くの人々が集まっていました。

老若男女、国籍も関係なく、誰もが静かに祈りを捧げています。この光景は、ここでしか見られないものだと感じました。この風景に平和の尊さを肌で感じ、平和の大切さを改めて実感しました。
また平和記念資料館を訪れました。時間帯がよかったからか、この日は珍しく混雑しておらず、ゆっくりと館内を見て回ることができました。「小さい子供に見せても、わからないよ」と言う人もいらっしゃるかもしれませんが、去年、長崎の原爆資料館を家族で訪れた際、その時のことを娘は意外にもちゃんと覚えていました。

最近、ニュースに関心を持つようになった小学生になった息子と、政治や国際情勢について話す機会が増えました。
これまで、沖縄、長崎、松代大本営、また海外においても、真珠湾、アウシュビッツ、ポツダムのツェツィーリエンホーフ宮殿、チャーチル博物館(内閣戦時執務室)、ダンケルク等々、第二次世界大戦のことを学べる場所には、子供がどんなに小さくとも連れて行って、親子で一緒に学ぶ経験をしてきました。もちろん大人ほどの理解力を持って、学びを深めているとは思えませんが、10歳になった息子と対話をする上で、前提として歴史の事実を知っていることがいかに重要か、改めて感じています。
娘も同様にまだ難しいことは理解できないかもしれません。それでも、今回広島で見たこと、感じたことを、心の片隅にでも覚えていてくれることが、今後、彼女が、自分たちの国や社会の在り方を、自分の頭で考えていくうえで、大切な土台になっていくと思うのです。

8月6日の夕方から夜にかけては、川で灯籠流しも行われます。
娘と一緒に願いごとを書き、旅も締めくくり。

子供たちはいつまで一緒に旅をしてくれるかはわからないけれど、一緒に行ける間は、親子で学びを深める旅を続けていきたいなと思います。

ちなみに今回の旅のお供は、平易な内容で憲法と権力について学べる『檻の中のライオン』でした。



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