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我が家の庭の風景 part. 222「モスの日」~紫陽花の花嫁とオレンジトマト~

6月が終わり、九州はまだ梅雨の中にある。7月初め、密集した小花の円周から茶色くしおれていくのは紫陽花だ。
肌を滑る冷気と体を包む熱気の矛盾に脳が理解を拒んで、全身がぞわぞわする。運転席にいる体が、時折お尻を浮かせて飛び上がろうとする。

家人の好みで色とりどりに植えられた花々の影には、ウェディングドレス姿の花嫁が隠れている。

雨が降ったりやんだりワイパーの強さを頻繁に変えながら帰宅する道中に未だどの家でも咲いている紫陽花を見る。
梅雨の鬱陶しさを払ってくれると言うよりは、鬱々とした梅雨に似合う花だ。

6月のブーケは、紫陽花で作りたい。そんな事を考えついた最初の奇特な花嫁は誰だろう。
梅雨の時期の6月は、実のところブライダルシーズンではない。実際には最も結婚式の少ない月だ。
祝日がなく、晴れの日が少なく、夏野菜とか旬の食材も最盛期のものが少ない。ないない尽くしの寂しい月なのだ。

しかし、何にもなくても紫陽花はある。紫陽花があるから、春の花は終わっていても、6月に花が飾れる。
真っ白の紫陽花もいいだろう。しかし私個人の好みで言えば、グラデーションのある例えば花弁の外側が、うっすらピンクで、根元に従って緑になっているような紫陽花の方が、より一層花嫁の美しさを引き立てるような気がする。

母の日のプレゼントとして買った鉢植えの紫陽花は、
他人の庭先のものと比べて美しい。母が1日の大半を過ごす寝室の窓辺で小さい株で小さく咲いた。7月に入って枯れたところが一切なく、まだ葉っぱも瑞々しく新鮮さを保っている。
このくらいの薄桃の花色が好きだという人は多いだろう。
しかし、このくらいの花の色では外では雨に霞んで見える。
4月の晴れた日の桜の散る風情には到底かなわない。

”水色”は青ではなく、白なんだと思う。白いほど花色は梅雨に溶けて消える。

隣は、ガーデンシクラメン。

梅雨の中で生き生きと咲き、枯れる花がある一方、
よく実り、これからよく実っていく夏野菜たちも庭にある。
そのひとつが、トマトである。

モスバーガーでハンバーガーのセットを購入した時にもらった種。
3か月半ほどで、ようやく実に色がついた。

クモの巣がかかっている。

オレンジアイコという品種のミニトマトだ。
赤くはならないので、どのくらいのオレンジが完熟か、食べごろなのか見極めが難しい。
そして、袋の中の種4つがすべて芽吹いた上に繁殖力旺盛で茎がどんどん伸びて、挿し芽もよく育つので、増殖して手に負えなくなっている。
実の収穫が一段落したら、オリジナル部分は土に還したいと思うが、どうだろう。連作障害を防ぐためには、土に苗を埋めるのがいいとどこかの記事で読んだのだ。

ようやく、日の目を見た
#モスの日

このハッシュタグを使える日を待ちわびていた。
note以外のsnsをすっかりやらなくなったので、
ここでお披露目できて満足だ。

オレンジアイコの熟した実だけでは足りなかったので、
父が裏庭に植えている赤いミニトマトと混ぜて
サラダにした。ベーコンやカマンベールチーズの他、
モストマトのそばに植えていたバジリコもサラダに加えた。

久しぶりにサラダを食べた。

大玉トマトも庭に植えてあり、そのうち交雑してどれも実の大きさが変わらなくなるはずだ。ナス科の植物を近くに植えると美味しくなくなると父に言うが、聞き入れない。

娘の説教を聞く父親など、この世にほぼ存在しないのだ。

朝昼ごはん。

今年から在宅より外仕事が多くなり、
1日2食が増えた。そして、間食するから太る。
朝ごはんはむしろ充実しているように自分では見えるが、
それは昼ごはんもかねているからだ。

大体朝4時起きで5時前には朝ごはんを食べるのに、
昼ご飯を抜いたら、外でお腹が空いて当たり前である。

やっぱり味は皮をむいた大きいトマトが好きだ。
トマトの花が落ちている。
日々、実る。

これからの季節、
雨の日も、晴れの日も、
庭の野菜たちは結実する。
手をかけなくても、実るのだから、
”努力はいずれ、実る”
という故事には訂正を促したい。
”種を播けばいずれは、実るものは実る”ものだ。

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