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「俺の金だ」と言われた日。自分の価値が、わからなくなっていった。

あなたは、
自分のお金を使う時、
誰かの顔色を見たことがありますか。

スーパーで、
値段を見ながらカゴに入れるたび、
「これ、本当に必要?」と
頭の中で確認する。

100円のお菓子を買うだけなのに、
なぜか悪いことをしている気がする。

私は長い間、
そんな感覚で生きていた。

結婚してから、ずっと家にいた。

子どもは3人。
朝から夜まで、
家のことと育児で終わる毎日だった。

ご飯を作って、
洗濯して、
掃除して。

学校の準備をして、
病院に連れて行って、
市役所にも行って。

不登校のことも、
誰にも頼れないまま、
一人で必死に調べ続けていた。

でも、その時間は、
“働いている”には入らなかった。

お金になっていないから。

ある日、
私は何気なく言った。

「少しお茶するくらいのお金を、自分で稼ごうかな。」

本当に、
それくらいの気持ちだった。

ブランド物が欲しかったわけじゃない。
贅沢したかったわけでもない。

ただ、
自分のお茶代くらい、
自分で出せたらいいなと思っただけだった。

でも、返ってきた言葉は、
想像していたものと全然違った。

─・─・─・─・─・─・─

🔒 この先に書いたこと

「なんでお前だけ働いた金を遊びに使えるんだ。」

そう言われた瞬間、
頭の中が真っ白になった。

“少し働きたい”と思っただけだった。

でもその日を境に、
私は「自分で稼ぎたい」と言えなくなっていく。

スーパーで100円のお菓子を戻した日。
美容院の予約を、直前で消した日。
「俺の金だ」という言葉が、
少しずつ私を削っていった話。

─・─・─・─・─・─・─

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