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きょうだい



冨山房 ジョン-バーニンガム作 谷川俊太郎訳

きょうだいを題材にしている絵本は、いろいろありますが、下に赤ちゃんが生まれて、お兄さんお姉さんになった子どもの気持ちを端的に表現しているのが、こちらの絵本です。あかちゃんとの生活を淡々と述べた後に、「ぼくは あかちゃんが すきなときも あるし/きらいなときも ある」と綴られ、最後に「あかちゃんは まだ ぼくと あそべない。はやく おおきく ならないかなあ」と結ぶ。読んでいる子どもたちは、共感すると共に、嫌いな時があってもいいんだ、と自分の感情を許されるような気持ちになることでしょう。そして、子ども同士で遊べることは、何よりもきょうだいの素敵なところ。どんなに愛情を注いでも、大人にはできないことだということを、この作者はよく知っているなあ、と思います。


福音館書店 パット-ハッチンス作 いしいももこ訳

バーニンガムの絵本は、お兄さんお姉さんのための絵本だとすると、この絵本は、下の子のための絵本です。いつも、小さい子として扱われ、小さいものしか与えられない末っ子ティッチ。それはそれで、年齢相応で当然なんですが、最後にティッチの持ってた小さな種が、大きく大きく育ち、お兄さんお姉さんの驚いた顔に、ティッチの得意そうな顔!
我が家の末っ子は、この絵本を読みながら、最後の最後、種が芽を出すところへ来ると、「ここからが面白くなるんだよ!」と言ってました。

どちらの絵本も、ちゃんと、子どもの視点に立って、大人がかばったり、諭したりすることなく、きょうだいというものの関係を描いて見せてくれます。


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