わたくしは不登校や引きこもりの生徒、
また、以前、不登校や引きこもりだった生徒と関わることが多いのですが
彼らは恐ろしいほど世間知らずだったりします。
世間と関わらない期間があるとそうなるのでしょう。
世間知らずで、人の意見を聞かない
生徒が多いです。
もちろん、聞いたふりはします。
理解したふりもします。
ただ、自分の意見が正しいと思っているので
結局、自分の意見に戻ります。それが悪いということではなく、
そのような生徒が多い、ということです。
わたくしは
世間を教え、信頼関係を築きながら、
こういう考えもありだよね、こう考えてもいいんじゃない?
ということをじっくり伝えていくことが仕事ですので
愛情と忍耐をもって接しています。
親も匙を投げ、誰が担当になっても
どうにも変わらない生徒がいました。
高校は卒業したものの進路を考えようとせず、昼過ぎまで寝て、
スマホを見るだけの生活。
この生徒との関りは2年くらいですが、
昨年は高校を卒業させることに必死でした。
今年は大学受験したいというので
一緒に対策をしているのですが
約束の時間に来たり、来なかったり。
そんな彼が、約束をしていないのにふらっと現れた日が先日ありました。
どうしたの?
彼は
決断するとき、一人では不安なので先生に相談したくて来ました、
と言いました。
その生徒は今年度受験を考えているものの、興味が持てる分野が見つからないのですが、英語の勉強は嫌ではない、というので
わたしがまずは、英検などの取得を目指してみたら、と提案していました。
いま、一般入試でも「英検利用型」など取り入れている大学が多いので
無駄にはならないと考えたからです。
生徒はその話を聞いて、英検対策ができる予備校の体験入学に行った帰りにわたくしに会いに来てくれたそうです。
そして、
「英検2級のハイスコア目指して頑張ってみます」
と宣言してくれました。
彼自身が主体的に行動するのを初めて見ました。
とても嬉しかったです。
英検2級は学校申し込みなどで高校在学中に取得する生徒も多いでしょう。
しかし、昨年度高校を卒業した彼は今、
主体的にそれが自身にとってプラスになると判断し、
行動しました。それが大切なのです。
早いも遅いもない、自分のペースで進めばいいのです。
世間知らずでも、相手の話に耳を傾け、
理解しようとし、自分で判断し、進めばよいのです。
そこには成功も失敗もありません。
自分の人生を創ればいいのです。
今後も忍耐強く、その生徒と向き合い、
彼の将来に繋がる進学先を一緒に探していきたいと思います。
