月のノードについてー酒井法子さんの魂の目的
月のノード=ドラゴンヘッド&ドラゴンテイルは魂の目的を示しています。ネイタルチャートをリーディングする際、(個人的には)このポイントから読み解くことをお勧めしたいくらいです。そうすると、なぜ太陽をその設定にしてきたのか、なぜアセンダントをその設定にしてきたのか・・・チャートのひとつひとつがグンと腑に落ちると思います。
月のノードを読み解く手順
1️⃣過去生を示すドラゴンテイルを読む
2️⃣今世で目指すべき方向性を示すドラゴンヘッドを読む
3️⃣それらを踏まえた上で、テイル&ヘッドの両極を一本の軸として捉え直す(ドラゴンテイルをドラゴンヘッドに統合する)
※過去において、テイルの象徴していることを追求していたけれど、何らかの理由によりそれが達成できなかった。そのため、今世ではヘッドの象徴していることやヘッドの方向性を通じて、テイルの事柄をやり直ししたい、あるいはさらに進化させたいと魂が願っているということです。単純に言うと、ヘッドの方向性とエネルギーを使うことが重要になります。
月のノードをリーディングする際、いくつかの注意点があります。ドラゴンテイルは過去生で十分に体験してきた事柄やすでに獲得している性質を示してもいますが、大きな痛みを感じたことや逃げてしまったことなど、後悔したポイントでもあります。テイルのサイン・ハウスの負の側面(マイナス要素)を「後悔ポイント」としてリーディングします。さらに、コンジャンクションしている天体があれば、その天体の負の側面を加えて読みます。
次に、ドラゴンヘッドのサイン・ハウスの優れた側面(プラス要素)を「積極的に獲得していくべきもの」としてリーディングします。コンジャンクションしている天体があれば、その天体の良い側面も加えて読みます。※月のノードにコンジャンクションしている天体はオーブをかなり広く取ります。同じサイン、同じハウスであればコンジャンクションとみなしてもいいと思います。

酒井法子さんのネイタルチャートです。出生時刻が公表されているので、ハウスも特定できます。テイルは獅子座23度で7ハウスにあります。サインの度数(ディグリー)も考慮すると、より詳細なリーディングが可能になります。最もシンプルなものはデーク(デカン)の概念(ひとつのサインを三分割したもの)を取り入れることです。※ひとつのサインを十二分割したドデカテモリーを取り入れることも有効ですが、かなりややこしくなるので、まずはデークを使ってみてください。
デークはひとつのサイン(30度)を三分割したものです。
00.00度~09.99度=第1デーク=本来のルーラーそのもの
10.00度~19.99度=第2デーク=本来のルーラーに加えて、同エレメントの次のサインのルーラーの影響を受ける
20.00度~29.99度=第3デーク=本来のルーラーに加えて、同エレメントの二つ先のサインのルーラーの影響を受ける
獅子座で考えてみます。獅子座は火のエレメント、ルーラーは太陽です。(反時計回りに数えて)次の火のサインは射手座・ルーラーは木星、その次の火のサインは牡羊座・ルーラーは火星になります。獅子座の第1デークは本来のルーラーである太陽の要素がそのまま純粋に出ます。獅子座の第2デークは本来のルーラーである太陽に加えて、木星の要素が加わります。獅子座の第3デークは本来のルーラーである太陽に加えて、火星の要素が加わります。
※ハウスの境界は曖昧さがありますが、サインの境界に曖昧さはありません。獅子座29度99分でも純粋に獅子座であり、次の乙女座の要素は入り込みません。ゆえに第二デークと第三デークは他のサインの要素が入るのではなく、他のルーラーの影響を受けると考えてください。
ちょっとわかりにくいですね。実際のリーディングだともう少しわかりやすくなるかと思います。酒井さんのテイルは獅子座23度なので、獅子座の第3デークにあたり、火星(+冥王星)の要素が加わります。獅子座の負の要素は「傲慢・冷酷・支配的・自分勝手・暴君・主体性の喪失・リーダシップの失敗」などです。さらに火星(+冥王星)の負の要素は「暴力的・攻撃的・破壊的・徹底的な野心」などです。
7ハウスの負の要素は「周囲の身近な人たちに冷たい態度を取る、周囲の人たちに合わせて本来の自分を見失う、パートナーに翻弄される」など、対人面においての問題全般(自己と他者のバランスの欠如)です。周囲の人たちに翻弄されて自分らしさを捨ててしまった、反対に、冷たくて非人道的な愛のない態度を取って他者を傷つけた、そういったことが考えられます。
たとえば、冥王星がテイルにコンジャンクションしている場合、その規模や影響が相当に大きかった可能性があります。自分だけではなく多くの人を巻き込んだ、多くの人を傷つけたり、ひどい目に遭わせてしまった・・・そんな過去の後悔(反省点)を持っていると思われます。そのような配置があるからと言って、ご本人が根っから冷酷な人であったとか、自ら望んでそうなったということではないと思います。運命的に「致し方がなかった」ということです。
酒井さんのテイルに天体はコンジャンクションしていませんが、過去生の酒井さんから見て、太陽が180度であるため、『絶対的な存在』によって逆らえない運命のようなものが働いていたと思われます。水瓶座1ハウスの太陽+1ハウス7ハウス軸なので、力と能力のある夫(つまり王様や権力者である配偶者)を象徴している可能性が高いと判断できます。
ゆえに酒井さんは過去生において、王族や権力者層、皇女や皇后など、かなり地位の高い立場にあった。恐らくは周囲に敵がたくさんいるような環境であっため、「生き抜くためには戦うしかない、冷徹で冷酷になるしかない」状況があり、結果的に「周囲の人を傷つけたり、かなり酷な扱いをしてしまい、魂がそのことへの反省と後悔を抱いている」とリーディングできます。
そのような過去生を踏まえて、今世ではヘッドを水瓶座23度、1ハウスに設定したということになります。ヘッドのサインとハウスは良い面をピックアップして読みます。水瓶座23度は水瓶座の第3デークなので、天秤座のルーラー金星の要素が入ります。水瓶座の良い側面(光の側面)は「人道的で博愛的、全体への奉仕の精神、自由で平等なスタンス、突出した才能と天才性、偏見のなさ、個性の尊重、自分が前に出るのではなく皆のために働く、高い精神性、高度な知恵や宇宙的叡智、自我を真我に進化させる(一種の悟りの境地)」などです。
さらに、金星の良い面を加味すると、喜び、美しさ、可愛らしさ、調和、温厚さ、愛でること愛でられること、創造性、表現性、品格、惹き付ける魅力、豊かさ、客観性と知性、感受性などが加わります。そうすると、ちょっとゾゾッとしますが、酒井さんは「世の中への奉仕の精神を持って、自らの突出した美しさや可愛らしさという魅力で人を喜ばせたり、独自の表現性や創造性を提供していくことで愛を表現していくこと」が今世の目指すべき方向性であると読むことができます。
まさに芸能人・トップアイドルとしての役割そのものを示しています。アイドルから歌手、俳優へと進んできたその道のりは「人様へのご恩返しであり、ご自身の自我を鍛え洗練させて、精神性を高めるための魂の目的である」ということになります。それは過去生の後悔への償いでもあるのでしょう。水瓶座はエゴの滅却を意味しているため、華やかな表舞台に立ちながらも、その活動の全ては奉仕の精神に支えられていなくてはなりません。裏方に徹するのが成熟した水瓶座でもあるからです。
1ハウスの良い側面は「自分への明確な理解、しっかりした自分軸、自信とアイデンティティ、能動性と積極性、直感的で本能的、素直で正直、自己肯定感、純粋、ストレート、シンプルさ、生命と存在への絶対的な肯定感」などです。ある意味、仮面(役目)であるアイドル酒井法子と本当の等身大のご自身との乖離を埋めて、自分の感情や思いに正直になることが求められるでしょう。(アイデンティティの確立)
獅子座と水瓶座の軸にノードがある場合、リーダーシップを発揮すること・華やかに中央に立つこと/無私の奉仕・裏方に徹することのバランスを図るためのカルマがあります。さらに、1ハウスと7ハウスの軸にノードがある場合、対人関係を通じた成長と学び(自己と他者のバランスを図るためのカルマ)が土台にあります。
ただの自分勝手でもいけないし、自分を蔑ろにして相手に合わせるだけでもいけない。他者の気持ちや立場を理解した上で、自分自身も大切にしていく。自分も相手も等しく大切に尊重する。そのバランス点を学ぶということは共通しています。人の気持ちがわかりすぎて同化してしまう性質を持っているか、人の気持ちが理解できない性質を持っているか(あえて他者の感情が感じられないように封印している、一般的な娑婆世界をほとんど体験していない魂であるなど)そのどちらかである場合が多いと思われます。
月のノードは月とも深く関わります。月のサインやハウスがもたらす負の側面(感情的な苦しみや手放し難い執着とパターン)は、月のノードを統合するために必要な苦しみであることがほとんどです。魂を成長させたいからこそ、その月を選んできたのです。酒井さんの月は天秤座8ハウスにありますので、相手を思いやり、そして自分自身も大切にすること。ご自身の封印している深い感情をしっかり感じて解放することが重要になります。
ヘッドに太陽が重なっているため、今世では自分自身が自分の主人にならなくてはなりません。誰かや何かや運命に翻弄されるのではなく、自分が人生の舵取りをして主体的に生きる、本当の自分らしく輝いて生きる。その光で人々を照らしていく。ヘッドと重なる天体は内在しているポテンシャルが高く、その天体を高い次元で使うことが人生を切り開く大きな鍵になります。苦しみや内的葛藤を超えていくためにも、水瓶座太陽を使うことが重要です。
ちょっとわかりにくいお話になってしまいましたが、まずはノードのサインを三分割することで、グンと情報量が増えます。さらに、コンジャンクションしている天体があれば、そこに語られているストーリーがクリアに見えてくると思います。ホロスコープはコンステレーションによる設計図であり、非言語化された一連の物語なので、リーディングはそこに無数に置かれた布石を結んでいくことが基本です。何かの参考になれば幸いです。
酒井法子さんのどこか哀しげな瞳に輝くような喜びが溢れますように・・・
