見出し画像

一歩進んで、半歩戻った日

家を出て、しばらく実家暮らしになった。

義母からの電話を
私は都合よく受け取っていて
子どもたちと一緒に義父母に会いに行った。

義母は言った。

「あの子さっそく、家のいらないものを捨て始めたよ」

私たちが家を出た、次の日に。
話していると、アイツが来た。
私たちは、青ざめた。

アイツは自分の親に向かって

「もう聞いてると思うけど、そういうことだから」

そう、勝ち誇ったように言った。

私たちは逃げるように、義親の家を出た。

その後日、アイツから
「会って話がしたい」と連絡が来た。
怖かったので、場所は店にした。

最初に言われた言葉は、

「俺のこと、もう好きじゃないのか?」

「うん、嫌い」
私は、ずっと前から嫌いだった。

「嫌いなのか。」
それでアイツは、納得したようだった。

でも、子どもたちのことは一切聞いてこなかった。

自分はお金がないから何も払えないと言う。
私名義のリフォームローンも払わない。
養育費も払わない。
払ったとしても
自分の収入で計算したら二万円だと言った。
その収入は、節税のための嘘の数字だった。

「もし俺がお前に金を払うなら
 財産は全部、半分にしないといけない。
 そうしたら、お前が損をする」

そんな、訳のわからないことを言ってきた。
私がローンを組んで自分名義で買った車も
百三十万円の価値があるから
その半分を俺に渡さないといけない、と。

弁護士に聞いてきたらしい。
でもきっと、人の話をちゃんと聞けないから
自分に都合のいいところだけを覚えてきたんだろう。
そう思った。

話にならない。
そう感じた。
それでも私は、アイツの話に言いくるめられてしまった。

悲しい思いをさせてしまったという罪悪感。
可哀想だと思ってしまう気持ち。
何も決まらないまま、その場は終わった。

でも後日
養育費は親として払うべきだと思い
私は義母に会いに行く。

いいなと思ったら応援しよう!