プロのヘアメイクとして30年活動する私が「究極的にはどんなコスメでもいい」と思っている理由
かなり思い切ったことを書いたけれど、事実でもあること。
私は自分の本
『なんとなくの自己流から抜け出す今の自分に合うメイクの正解』
の第6章で、こんな一文を書きました。
「究極的にはどんなコスメでもいい」
大胆なメッセージですが、私は本気でそう思っています。
もちろん、この言葉には表面だけでは伝わらない“深い理由”があります。
まず最初に言っておきたいのは、
コスメはモノによって確実に差があります。
発色のよさ、持ちのよさ、粉質、にじみにくさ……。
だからこそ、私のインスタで“おすすめコスメの紹介”は人気ですし、
「これだけは買ってほしい!」という名品もたくさんあります。

でも、今日のテーマはそこではありません。
私が「どんなコスメでもいい」とお伝えする本当の理由は、
コスメ以前に、大事なことがありすぎるからです。
コスメ以前に、まず“メイク以前”の課題がある
私はヘアメイクとして30年以上、多くの女性の顔に触れてきましたが、
その中で確信したことがあります。
メイクがうまくいかない原因のほとんど は、じつは“コスメではない”。
“メイク以前”の部分が未解決だからなんです。

たとえば……、
◆自分の顔を知らないままコスメを買っている
どんな色・質感が合うのか?
眉の起点はどこなのか?
影を入れるべき位置は?
こうした“自分のメイクの設計図”が不明のまま、
コスメだけ増えていくケースが本当に多い。
◆悩みの「原因」と「改善法」がわかっていない
たるみなのか、影なのか、むくみなのか
原因が違えば、対処法はまったく違う
病院で“診断なしに薬だけ買っている”ようなものです。
◆自信がなく、表情が曇っている
どれだけ技術を駆使しても、目の奥の輝きはメイクではつくれません。
私は現場で何千回もそれを見てきました。
表情が整うと、どんなコスメよりも人を輝かせます。
◆正しいフォームや塗り方を知らない
デパコスを使っていても、
眉の描きはじめが1ミリズレるだけで印象は大きく変わります。
道具の持ち方、ひじの位置、筆圧をはじめ、
フォームが整ってこそ、コスメははじめて本領を発揮します。


こうした“メイク以前”が整っていない状態で、
どれだけいいコスメを買っても生かしきれない。
多くの人が「コスメの差やちがいで、メイクがうまくいかない」、
逆に「いいコスメを買えば、まるっきり変わる」と思っていますが、
そこではないんです。
「コスメの差より、メイク以前の差のほうが圧倒的に大きい」
このことは、私が実際に見てきたシーンで説明するのが一番わかりやすいと思います。
メイクのオンライン講座で起きた
“価値観がひっくり返る瞬間”
私のメイクのオンライン講座には、
「今までデパコスしか使ってきませんでした」という方が本当に多いです。

ある受講生は、
ファンデもアイシャドウもチークもぜんぶデパコス。
「プチプラは買ったことがない」と言っていました。
でも、講座がはじまり、
自撮りで自分の顔を知り、
姿勢を整え、
塗り方を変え、
自己肯定感が回復してくると……。
彼女は、はじめてプチプラを使ってみて、
こう言ったんです。
「YUTA.さん、プチプラでもこんなにキレイに仕上がるんですね!」
そこから彼女は、楽しそうに“自分に合うコスメ探し”をはじめました。

そして、どんな価格帯でも
“自分に合うかどうか”で選べるようになっていきました。
私はそんな姿を何度も見てきました。
雑誌の撮影の現場で
プチプラだけで撮影してみところ……
じつは私は、プチプラだけで雑誌の撮影をすることがあります 。
あるファッション誌の撮影で、
あえてプチプラコスメだけで仕上げるときがあります。
そして驚くことに、
紙面でその違いを見抜かれたことは一度もありません。
むしろ、
「このアイシャドウどこのですか?」
「このリップ最高ですね!」
と褒められることのほうが多い。
その瞬間、いつも心の中で思うんです。
やっぱり仕上がりを決めるのはコスメの“値段”じゃない。
顔の理解とテクニックなんだ、と。
だから私は「YUTA.式 シャレ顔メソッド」をつくった
「YUTA.式シャレ顔メソッド」とは、
メイク以前の土台を整え、“自分に合うメイクを、自分でできるようになる”ためのメソッドです。
このメソッドのきっかけは、コロナ禍の頃にさかのぼります。
外に出られず、「何か役に立つことを」と思ってはじめたInstagramに、同世代から寄せられる悩みや質問は想像以上。多い日はDMが250件を超えたことも。
「これでいいの?」という相談が増え、しだいに「自分に合うメイクがわからない」「何を使ってもピンとこない」といった心の声も透けて見えてきました。
そこで、「本当に自信を持てるまで寄り添いたい」と、オンライン講座の立ち上げに挑戦することにしたのです。
多くの方が、今の自分を認められず、流行のコスメやなんとなくのスキンケアに頼りがちでした。
そのため、内面と外見をともに高め、日々の変化を実感できるプログラムとして編み出したのです。
とくにポイントとなるのは、次の3つです。
◇1 自撮りで“自分の顔を知る”

骨格
影の入り方
肌の色
眉の起点
すべて可視化される。
◇2 ジャーナリングで悩みと改善法を書き出す

「私の課題はどこ?」
「解決方法は?」
自分で導けるようになる。
◇3 自己肯定感を整え、内側から輝く

表情が変わると、メイクは別物になります。
目の奥の光は、どんなコスメにもつくれません。
そして、もう1つ大事なこと。
◎ フォームと姿勢を整え、1ミリを正確に描く
ひじをつき、狙った場所に描けるフォームを徹底。
これらができるようになると、
“どんなコスメでも美しく仕上がる顔”になります。
その状態でテクニックが入ると──
クマが一筆で消える
たるんだまぶたが上がって見える
鼻筋が通って見える
横顔が洗練される
そんな変化が当たり前に起きます。
では、いいコスメは不要なの?
だとしたら、コスメの良し悪しは関係ないのか、というと、もちろん、そんなことはありません。
「メイク以前+テクニックが整った人」ほど、
いいコスメのよさがわかるようになります。
だから、私がコスメを紹介すると受講生はこう判断します。
「これは私の課題に合う」
「これは今の私には違う」
「この色は私に必要ない」
つまり、コスメを選べる自分になるんです。
「どんなコスメでもいい」の本当の意味
私が伝えたいのは、
コスメよりも、メイクを左右する要素はもっとさくさんあるということです。
だから、「コスメで差がつく」という固定観念を
まず取り払ってほしいからこその、この言葉なんです。
つまり、“どんなコスメでもいい”というのは
諦めの「どんなものでもいい」ではなく、
“もっと自由になれる”というメッセージでもあるのです。

そして「メイク以前」の大切なことができるようになると、
価格に縛られず、
ブランドに縛られず、
どんなコスメがいいか、“自分の顔が喜ぶもの”を選べるようになる。
これはメイクの楽しさが一気に広がる瞬間です。
そしてもう、
“なんとなくの自己流”に振り回されなくなる。
私はヘアメイクとして30年の現場経験から、心からそう言い切れます。
これからのnoteでも、
あなた「自分の顔の可能性を自由に信じられる人」になるためのお話を
たくさん書いていきますね。
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