メイクができるようになる最初で最大の一歩は「自分の顔を知ること」 〜なぜ、「オンラインのメイク講座」をはじめようと思ったのか?④〜
オンラインのメイク講座に反対されながらも、自分でも不思議だった「根拠のない自信」
「オンラインでメイク講座をやろうと思っている」
周囲にそう話すと、「メイクは対面で教えるものでしょ」と言われることがありました。
たしかにそうだよな、と思う部分もありました。
私自身、ヘアメイクとして、ずっと現場で仕事をしてきたので。
実際に顔を見て。実際に触れて。その場で仕上げる。
それが当たり前でした。だから反対されても、とくに腹は立ちませんでした。
そう思うのも当然だよな、と。
ただ、不思議とやめようとも思いませんでした。根拠はありません。でも、なんかできる気がしていたんです。
今思うと、あの自信はどこからきたんでしょうね。
機械オンチのヘアメイクが直面した
パソコンとの悪戦苦闘な日々
むしろ大変だったのは別のことでした。私はずっと体を使う仕事をしてきました。
ヘアメイクの現場に行って。人と会って。手を動かして。
そんな仕事です。
だから、パソコンを使うことが本当に苦手でした(今もエクセルやスプレッドシートをはじめよくわかりません)。
Canvaで資料をつくる。
Zoomを立ち上げる。
画面共有をする。
録画をする。
今なら当たり前にやっていますが、当時は1つひとつが大仕事でした。
夜、娘が寝たあと。パソコンを開く。オンライン講座のコンサルを受ける。録画の練習をする。画面共有の練習をする。
失敗する。もう1回やる。
また失敗する。
そんなことを何時間もかけて、何度も何度も繰り返していました。

メイクができるようになる最初の一歩であり、最大の一歩は「自分の顔を知ること」
正直、メイクの伝え方よりも、パソコンを覚えるほうが大変だったかもしれません。
あの頃のことは今でもよく覚えています。
誰もいない部屋で、夜中に1人パソコンに向かっていた時間を。

あの頃は目の前のことで精一杯でした。無我夢中でやっていました。
ただ、今オンラインの講座で伝えるようになって気づいたことがあります。
対面では、私が少し手を添えれば整ってしまうこともあります。でも、オンラインでは、それができません。
だからこそ、「なぜここにチークを入れるのか」「なぜ眉はこの角度なのか」「なぜこの色を選ぶのか」を、1つひとつ言葉にして伝える必要がありました。
そのような積み重ねのなかで、私自身もあらためて気づいたのは、メイクは「誰かにきれいに仕上げてもらうもの」ではなく、「自分でできるようになること」が何より大切だということ。
そして、そのために必要なのは、テクニックを増やすことよりも、まず今の自分の顔をしっかり見ることです。
鏡をなんとなく見るのではなく、観察する。
「今日は少しくすみが気になるな」
「昨日より表情がやわらかいな」
そんな小さな変化に気づけるようになると、自然と「今日はここを少し明るくしてみよう」「今日はチークを少し高めに入れてみよう」と、自分で考えられるようになっていきます。
私は今、オンライン講座の受講生のみなさんに、「まずは自分の顔をよく見てください」とお伝えしています。
一番大切なのは、今の自分の顔を知ること。

私は、それが本当の意味でのメイクが上達する最初の一歩であり、最大の一歩だと思っています。
振り返ると、パソコンで試行錯誤したあの時間があったから、今ではパソコンのことに四苦八苦することも少なくなり。そして、メイクや美容について「どうしたら、もっと伝わるか」を考えることができているのだと思います。

なぜ、プロのヘアメイクである自分の手を加えることのない「オンラインのメイク講座」をはじめたのか。noteで、はじめるきっかけから、今に至るまで、そのストーリーを集中連載で綴っていきます。
・はじめるきっかけ
・なぜ、はじめようと思ったのか?
・最初からオンラインありきだったのか?
・周囲の反対は? それに対する自分の気持ちは?
・はじめるにあたっての準備、試行錯誤、壁、トラブル等は?
・どんなふうに続けていったか?
・どんなときがたいへんか? どんなときがうれしいか?
・続けてみて今思うこと、感じること
そして、「今の自分に合うメイクが、自分でできるチカラ」を伝えているのが、私が書いた本『なんとなく自己流から抜け出す 今の自分に合うメイクの正解』です。よかったら、読んでみてくださいね
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