いつの間にか、家族が「平面」になっていた
今日は、少し恥ずかしい告白から。
人の心を、深く見ようとする。その人が本当は何を考えているのか、どんな人なのか、じっと見て、見抜こうとする。僕は、そういう「深い見方」を、ある学びの場で練習してきました。
なのに、です。
一番近くにいる子どもたちや妻に——それを、まったくできていなかったんです。
なぜだろうと考えて、わかりました。近すぎたんですよね。あまりにも日常に溶け込みすぎていて。
毎日、当たり前にそこにいる。だから逆に、ちゃんと「見て」いなかった。子どもたちや妻の「くっきり感」みたいなものが、だんだん薄れていって。なんというか——平面に見えていたんです。風景の一部みたいに。
でも、昨日のこと。
子どもたちと遊んでいるとき、ふと思ったんです。「凝視してみよう。この子たちの世界に入ってみよう」って。
意識をぐっと集中させて。ただ一緒にいるんじゃなくて、この子の「中」に入っていくつもりで見てみました。
そうしたら——子どもたちが、すごく立体的に見えたんです。
昨日まで平面だったその子が。急に、奥行きを持って、色を持って、生き生きと立ち上がってきた。「あ、この子、こんな顔で笑うんだ」「こんなことを考えてるんだ」って。
これは、僕が学んでいる帝王学の言葉で言うと——「with」と「in」なのかな、と思いました。
ただ、そばに「with」いるだけじゃ足りない。その人の世界の「in」、中に入っていく。そこまでして、はじめてその人が立体的に見えてくる。
僕は、遠くの人を見抜こうとして、一番近くの人を見ていなかったんです。
一番近くにいる人ほど、意識して見ないと平面になってしまう。
そして、一番近くの人にできていないなら、周りの人にも、本当の意味ではできていないのだと思います。
だから、これを今日から少しずつ、増やしていきたい。目の前の人を立体で見られる回数を、どんどん増やしていく。
そうやって、大切な人をまっすぐ立体で見られるようになったら。きっとその先には、もっと深くて——慈愛のような、あたたかい世界が、少しずつ見えてくるのかもしれません。
今日、ほんの少しでいい。
一番近くにいるその人を、じっと見て、その世界にそっと入ってみる。
きっと、昨日まで見えなかった奥行きが見えてくるから。
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