キャリアカンパニーの相談前に決める2つ|IT未経験と勤務地 #キャリアカンパニー
IT業界の外にいる人が転職の相談を申し込むとき、いちばん多い止まり方は「もう少し勉強してから」です。教材を一冊終えてから、作ったものを一つ見せられるようになってから。そう言っているあいだに、月だけが進みます。
キャリアカンパニーに申し込む前に決めておくことを書きます。勉強の話ではありません。
決めるのは2つだけです
先に答えを置きます。どこで働くつもりなのか。いまの仕事の何を相手に渡すのか。この2つです。手を動かした量ではありません。
ここはIT業界が初めての人を受け付けている窓口で、技術の持ち合わせを入口で問わない作りになっています。だから勉強の進み具合は、申し込めるかどうかを分けません。分けているのは別の3本の線です。年齢が20歳から29歳までであること。最終学歴が高校卒業から上であること。そして、働く場所。
年齢と学歴は、いまさら動かしようがありません。自分の側で決められるのは残った1本と、当日に話す中身のほうだけです。
1つ目:どこで働くつもりか
この窓口が扱っているのは、東京・神奈川・埼玉・千葉の一都三県と、大阪府です。ここで働く気があるかどうかで、噛み合うかが決まります。
見られているのは、いま住んでいる場所そのものではありません。これから毎日どこへ通う気でいるか、のほうです。実家を出るつもりがあるのか、いまの部屋から動かない前提なのか。そこが自分の中で決まっていないと、出てくる求人が急に薄くなります。
一都三県か大阪府で働く気があるなら、ここは噛み合います。その外の土地で暮らし続けるつもりなら、合いません。
格好悪い話を一つ書きます。自分はもう現場から離れていますが、人材の側の仕事にもかかわっていた時期がありました。そのころ、業界の外から来た人には「勤務地はどこでもいいと言っておいたほうが選択肢が広がる」と伝えていました。逆でした。どこでもいい人には、どこの求人も強くは勧められません。通える範囲が確定している人から順に、具体的な話が出ていきます。広げるつもりで足した一言が、いちばん話を薄くしていました。
やることは、範囲を広げることではなく、線を引くことです。
2つ目:いまの仕事の、何を渡すか
もう一つは、当日に相手へ渡す材料です。ITの経験はありません。なので話すのは、いまやっている仕事のほうになります。
ここでよくあるのが「接客をしています」「事務をしています」で止まる形です。それだと受け取る側に何も残りません。渡すのは職種の名前ではなく、任されている範囲のほうです。誰の困りごとを引き受けているか。うまくいかなかったとき、何を自分の判断で片づけたか。数字を持っているなら、その数字。

業界の外から入る人について見られているのは、いま書けるコードではありません。覚える速さと、詰まったときに人へ聞けるかどうかです。それを裏づける材料は、教材の中ではなく、いまの職場にしかありません。
入り口の職種についても、その場で確かめておくといいです。この帯の求人は、最初から作る側の席に座れるものばかりではありません。だからこそ、そこから先へどう動けるのかを聞いておく。聞いたうえで納得できなければ、進まないと決めてかまいません。
今日やること
紙でもメモでもいいので、2行だけ書いてください。1行目に、働く場所。2行目に、いまの仕事で自分が引き受けている範囲を一つ。
2行目が書けないなら、それは経験が足りないからではなく、まだ言葉にしていないだけです。今日の仕事を思い返して、誰かが困っていたところを一つ拾えば埋まります。
申し込むのは、その2行が書けた日でかまいません。相談までの期間には30日の区切りが置かれています。順番を逆にすると、その日数は考えるための時間ではなく、日程を合わせるだけの時間に変わります。
相談そのものにお金は発生しません。聞いたうえで、業界に入るのをやめると決めても構いません。持ち帰った話は、進まない場合でも自分のものです。ただ、相談ぶんの時間は使いますし、そのあとに連絡が来ることも見込んでおいてください。20代で、高校を出ていて、東京か大阪の側で働く気がある。その3つが揃うなら、この窓口は噛み合います。
