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【散文】カミングアウトについて 〜ボーイフレンド2に寄せて

こんにちは!
今現在Netflixで配信中の「ボーイフレンド シーズン2」にどハマリしています。

「ボーイフレンド」は、ゲイ/バイセクシュアルの男性同士の恋愛をテーマにした日本発のリアリティ番組です。シーズン2では、10名のboysたちが、コーヒートラックを運営しながら共同生活する様子が配信されています。
恋愛だけじゃなく、boysたちの友情や、人間としての成長も描かれているのが特徴です。
恋愛面に注目してきゃあきゃあ言いながら見つつも、自分もゲイなので、セクシャリティに関わる話題が番組内で出るたびに、色々と考えてしまいます。せっかくなので、感想ではなく僕自身が思ったことを書いておこうと思います。

ボーイフレンド2でのカミングアウト

Ep11(神回)では、カミングアウトについて取り上げられました。

参加者のひとり、フーウェイが所要で一度ルームを出て、数日後に帰ってきました。その際、別のメンバーであるボミに、母親にセクシャリティをカミングアウトしたと打ち明けます。お母さんが、「直せないのか」と言いつつも、最終的には「何があってもあなたは私の息子だ」と言ってくれたとのこと。

一方、別の参加者ジョウブ(かわいい)の元には、大阪から母親(かわいい)が会いに来てくれました。ジョウブのお母さんは、すでにジョウブのセクシャリティを知っています。お母さんとの会話の中で、ジョウブが中学生くらいから自分のセクシャリティについて気付いていたと口にした瞬間、幼い頃から一人で悩んでいたかもしれない息子の過去を思って、お母さんが感極まって泣いてしまいました(私も書いててまた泣きそうです)。

僕の状況

僕は現在、両親には全くカミングアウトしていません。妹2人には伝えています。
我が家の場合、まず父はおそらく受け入れるとか受け入れない以前に、理解が出来ないだろうなあとは今も思っています。
母親には、いつかは話すかもと、若い頃は思っていました。
でも、自分が大人になるにつれて、母親はもしかしたら自分が思っているよりも精神的にタフではないかもしれないと思う機会が増えました。おそらく母は、僕がゲイだと打ち明けたら、ジョウブの母のように俺の過去を思って泣くと思います。そしてその後、それに気付かなかった自分を、そしていわゆる普通に産んであげられなかった自分をとても責めると思います。最終的には受け入れてくれるとは思うけど、一時的であっても長期的に母を苦しめるのは、全く僕の本意じゃないです。

昔は、カミングアウトしたいなと思う時期もありました。その頃は、漠然と「本当の自分を知ってほしい」という欲求だったなと思います。

でも、いつからか考えが変わったんですよね。
たぶん、親からすると40も手前になって独り身の男って、一般的には孤独な存在に思えるんじゃないかと思います。自分たちが死んだあと、この子は家族も作らずにずっとひとりぼっちなのかと、心配でたまらないのだと想像します。
だけど、実際には、僕には長年連れ添った一緒に住むパートナーもいるし、友達もたくさんいるし、仕事もまあまあ楽しいので、まったくそんなことはないんです。
俺は大丈夫、幸せなので安心してねと、それを伝えるためにカミングアウトしたいなと思っている時期がありました。

今の気持ち

今、38歳なんですけど、幸いうちの親は僕に結婚はまだかとか言ってきたことなかったんです。
最初は気付いているのか?と思っていたんですが、どうやらそうでもない様子…
おそらくだけど、アセクシャルだと思われているのかなと思っています(もちろん、アセクシャルという言葉は知らないと思いますが)。

きっと、親は僕の将来心配をしていたと思いますし、今もしていると思います。
でも同時に、僕がなんとなく今、東京でめちゃくちゃ楽しそうに過ごしていることもちゃんとわかってくれていると思います。

それを実感してから、なんとなく今は「カミングアウトは別にしなくていいか〜」と思っています。「幸せだから安心してね」はもう達成していると思うので。

とはいえ、もしかしたら今後同性婚が法制化するとか、何らかの理由(病院とかペアローンとか福利厚生とか)でパートナーシップを結ばないといけないなど、必要性に迫られればするかもしれません。

でもきっと、ただ自分を知ってほしいという理由だけでのカミングアウトはしないと思います。ゲイであることは僕を形つくった重要で大切なことですが、ゲイであることだけが僕ではないし。

幸せであることを、真摯に伝え続けようと思っています。

親は孫の顔がみたいのか?

最後に、再び話をボーイフレンドに戻します。

Ep11(神回)では、20歳の参加者リュウキが、親に子どもを見せられないのがつらい、期待に答えられない、だからカミングアウトについても悩んでしまうと話すシーンがありました。

こんな感じの話し、あるあるなのかなって思います。どうしても親って、結婚とか子ども(孫)の進捗尋ねがちですよね。

でも、これもさっきの話と本質は一緒かなって思ってます。
親にとっては、子ども(自分)が生まれたことこそが幸せの象徴なのかもしれません。
だから、子どもにも幸せになって欲しいという気持ちを込めて、やれ結婚しろ、やれ子どもを産めというのかなって。
(もちろん、それだけじゃなくって“普通”であることを無意識に期待しているという部分もあるかもしれませんが)

だから、そうじゃない幸せもきっとあって、自分はそれを掴んでいる・掴もうとしている、ということが伝えられれば、本当は十分なのかなって思っています。
罪悪感なんて、感じる必要は全然ないの。

自分の人生だから、自分が主人公!っていうのはもちろんそうだし、大前提として同意なんだけど、それだけじゃなくって、せめて親には、安心して欲しいなって思います。

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