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10年以上経っても、忘れられない物語。

あなたは、10年以上経っても忘れられない本がありますか?


"物語"を読まなくなって、どれくらい経つだろう。

スマホを開けば、手軽にコンテンツが押し寄せてくる時代——。

感動を求めて本を手に取る理由が、わたしの中で見つかりづらくなってしまったのかもしれない。

でも、わたしの中では、今でもずっと心に残っている“あの本”たちがある。

10年以上前に読んだはずなのに、そのとき感じた感情、胸に残った言葉、ページをめくる手の震え——そういうものが、ふとした拍子に蘇ってくる。

今日は、そんな「わたしの人生に残り続けている本」について、すこし語らせてほしい。


📕『電池が切れるまで』著:宮本雅史

この本を初めて手に取ったのは、学校の図書室だったと思う。

タイトルが印象的で、なんとなく「読もう」と思ったあの日のことを今でも覚えている。

この本は、病院に入院している子どもたちの実話をもとにしたノンフィクション。

どの子も、わたしよりずっと幼い子どもたち。だけど、彼らはわたしよりもずっと大人で、ずっと強かった。

中でも、今でも忘れられない言葉がある。

「命が疲れたと言うまで せいいっぱい生きよう」

あまりにもストレートで、力強さとあたたかさが伝わる言葉——。

当時のわたしは、「生きる」ということを何も知らなかった。

今日も、明日も、当然のようにやってくる、"あたりまえの日常"と捉えていた。

だけどこの本は、“生きる”ことがいかに尊いか、考えさせてくれた。

今でもふっと心の中に現れる、力強くあたたかい言葉——。

“生きねば”とさりげなくわたしを支えてくれるのは、この本なのかもしれない。


📘『手紙』著:東野圭吾

この本は、中学生になってから読んだ一冊だったと思う。

初めて読んだとき、度肝を抜かれた。

物語は、強盗殺人を犯した兄と残された弟の話。

弟には罪はない。それなのに、彼の人生にはずっと「加害者の家族」というレッテルが付きまとう。

周囲の目。社会の偏見。葛藤、苦悩、諦め——。

自分とは程遠い世界だと思っていたのに、読み進めるごとに目の前に刃を突き立てられているかのような"リアル"が迫ってくる。

“罪”とは何なのか、“償う”とはどういうことなのか。

心に重たく突き刺さる、涙の物語だった。

今でも読み終えたときの、あのずっしりと胸に突き刺さった感覚を鮮明に覚えている。


📙『スイッチを押すとき』著:山田悠介

これは、衝撃だった。

自分の命を絶つためのスイッチを持たされて、いつでも押せる実験施設で閉じ込められ生きる子どもたちの物語——。

設定は飛躍しているものの、読み進めるうちに涙が止まらなくなった。

読み始めたときは"怖い話"だと思っていたが、違った。

“生きる理由”を探す話だった。

極限状態にあるにもかかわらず、なぜ赤いスイッチを押さないのか。

何を見て、何を感じて、何を信じて生き続けたのか。

自分の命をどう使うのか、誰のために生きるのか。

——言葉にするのが難しいテーマを、物語を通してまっすぐ伝えてくれる。

苦しさの中に見えるあたたかさ、そんな不思議な余韻が心に残っている。


📚さいごに


気づけば、どの本も「生きること」について描かれていた。

わたしは昔から、そういうテーマに惹かれるのかもしれない。

目の前のことに精一杯だった子どもの頃に、どこかで「自分はどう生きたいのか」を考えたくて、そういう本を手に取っていたのかもしれない。

いま、わたしはもう本を読む時間もほとんどなくなってしまった。

でも、10年以上経った今でも、忘れられない本がある。

きっとその出会いは、わたしにとって「宝物」だ。

あなたは、10年以上経っても忘れられない本がありますか?

もしあるなら、大切なあなたのとっておきの本を、コメントで教えてくださると嬉しいです☺︎


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