【カイゼン活動は「組織認知インターフェース」だった】トヨタ生産方式を「境界認知マップ」で読み直すと、会社が学習する仕組みが見えてくる
カイゼン活動は「組織認知インターフェース」だった

トヨタ生産方式を「境界認知マップ」で読み直すと、会社が学習する仕組みが見えてくる

ぜっと| Z Observer| 世の中を観測して noteでZ式構文を書く人|中小店舗販促大全
こんにちは、ぜっとです。
これまで私は「境界認知マップ」という考え方を使って、
自分は、どこまで分かっているのか。
どこから先を推測しているのか。
そして、どこから先がまだ分からないのか。
という、人間個人の認知について考えてきました。
事実と解釈を分ける。
分からないところを、もっともらしい物語で急いで埋めない。
複数の可能性を残して、
「次に何を観測すれば、いまの認知の境界を一歩動かせるのか」
を考える。
もともとは、かなり個人的な認識論として考え始めたものです。
ところが、この「境界認知」という考え方を会社や組織へ持ち込んでみると、個人の場合とは違う問題が見えてきました。
例えば、現場で働いている一人の社員が、
「この作業、毎回少しやりにくいな」
と感じたとします。
この瞬間、
会社は、その問題を知ったことになるのでしょうか。
私は、まだ違うと思います。
知ったのは、その社員一人です。
その違和感が言葉になり、
他の人へ伝わり、
実際に何が起きているのか確認され、
会社として問題だと認知され、
原因について考えられ、
誰かが判断を引き受け、
実際にやり方を変えてみる。
そして、その結果をもう一度観測する。
さらに、うまくいった方法が標準作業や教育、仕組みとして残り、別の人も使えるようになる。
そこまで来て初めて、
一人の認知が、会社の知識になった
と言えるのではないでしょうか。
この観点から改めて考えてみたとき、日本企業の業務改善を語るうえで非常に有名なトヨタのカイゼン活動が、私には少し違った姿に見えてきました。
カイゼンは、単に作業を効率化する方法ではない。
現場に分散している一人ひとりの小さな認知を、
組織の認知、判断、行動、そして学習へ変換する仕組み
でもあるのではないか。
今回の記事では、その働きを考えるために、
「組織認知インターフェース」
という言葉を置いてみたいと思います。
もちろん、これはトヨタが使用している用語ではありません。
トヨタ生産方式やカイゼンという既存の優れた経営実務に、境界認知マップという補助線を一本引いてみる。
すると何が見えてくるのか。
今回考えたいのは、
個人の認知は、どのようにして会社の知性へ変わるのか。
という問題です。
ここから有料
第1章 個人の認知から「組織の認知」へ

ここから先は
¥ 380
よろしければ応援お願いします! いただいたチップはクリエイターとしての研究費および活動費に使わせていただきます!
