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「AIがそう言っていたから」で決めてよいのだろうか

「AIがそう言っていたから」で決めてよいのだろうか

『AI時代のライフプランニング大全』第16章「AIの答えを検証するスキル」を追加しました

こんにちは、ぜっとです。

『AI時代のライフプランニング大全』に、第16章を追加しました。

今回のテーマは、

「AIの答えを検証する力」

です。

生成AIを日常的に使っていると、ときどき不思議な感覚になります。

こちらが知らないことを聞いても、すぐに答える。

専門的な内容も整理してくれる。

数字も出す。

比較もする。

理由まできれいに説明する。

しかも、以前より明らかに自然になっています。

だから私は最近、

AIが間違えることそのものより、別のことの方が少し難しくなっているのではないか

と感じています。

それは、

間違っていても、正しそうに見えることです。

明らかにおかしな回答なら、人間も気づけます。

問題は、

文章が自然で、

筋道が通っていて、

専門用語まで入り、

数字まで添えられている回答です。

読む側が知らない分野であれば、

「ここまで詳しく書いてあるなら正しいのだろう」

と思ってしまうことがあります。

AIが賢くなればなるほど、

人間側には新しい能力が必要になる。

今回の第16章は、そこから考え始めました。




AIは間違える。だけでは、もう少し足りない

生成AIについて、

「AIは間違えることがあります」

という話は、かなり知られるようになりました。

だから、

AIを鵜呑みにしてはいけない。

情報源を確認した方がよい。

というところまでは、多くの人が理解していると思います。

でも、実際に仕事や人生でAIを使い始めると、もう一つ難しい問題があります。

例えばAIへ、

「これからどんな資格を取ればいいでしょうか」

と聞く。

するとAIは、自分の経歴や年齢、業界を踏まえて、かなり合理的な候補を出してくれるかもしれません。

その資格についての情報も、もしかすると正しい。

需要の説明も間違っていない。

それでも、

その資格を取ることが「自分にとって正しい」とは限りません。

500時間勉強するなら、その500時間を別のことへ使った方がいいかもしれない。

今までの経験を深めた方がいいかもしれない。

家族との時間を守った方がいいかもしれない。

そもそも資格ではなく、現在の仕事でAIを使う経験を積んだ方が未来につながるかもしれない。

つまり、

「その情報は正しいか」

と、

「その情報を自分が使ってよいか」

は、同じではありません。

私は、ここをかなり大事に考えています。




正しい情報でも、「条件」が変われば答えは変わる

世の中には、

一般的には正しいこと

がたくさんあります。

この勉強法が効果的。

この経営手法が有効。

この商品が伸びている。

この働き方が合理的。

このSNS運用が成果につながる。

しかし、その答えが成立した場所には必ず条件があります。

誰がやったのか。

いつの話なのか。

どの国なのか。

どんな会社なのか。

どんな顧客なのか。

どれくらいの資金があるのか。

どれくらい時間を使えるのか。

AIは、大量の情報を整理して一般論を作ることが得意です。

でも、

その一般論を自分の現実へ持ち込んでよいか

は別の問題です。

ここは、人間が考えなければなりません。

AIが高性能になるほど、

答えを得る力

より、

答えを現実へ通してよいかを見極める力

が重要になっていくのではないか。

私はそう思っています。




第15章では「問い」を考えた。第16章では、その答えを確かめる

前回、第15章では、

「AI時代に問いを立てるスキル」

について考えました。

AIが答えを大量に出せるようになるほど、

何を問題として見るのか。

何をまだ分かっていないと認識するのか。

何を問うのか。

こちらの価値が上がっていくのではないか、という話です。

でも、

良い問いを立てれば終わり

ではありません。

問いを立てる。

AIへ渡す。

答えが返ってくる。

そこから先があります。

その情報は本当なのか。

いつの情報なのか。

何を根拠にしているのか。

別の見方はないのか。

その条件は自分にも当てはまるのか。

そして、

この情報を使って本当に動いてよいのか。

問いの次に必要になるのが、

「検証する力」

でした。




私自身、AIを使うほど「確認する場所」を考えるようになった

私はAIをかなり使います。

文章。

資料。

企画。

情報整理。

比較。

発想。

経営。

note。

自分自身の思考整理。

便利なので、使わない理由はありません。

でも、使う量が増えるほど、

全部を同じように信用してはいけない

という感覚も強くなりました。

文章の言い換え案なら、多少違っていても大きな問題にはなりません。

企画のアイデアなら、面白ければ一度検討すればいい。

ところが、

会社のお金。

契約。

制度。

健康。

法律。

人の評価。

人生を大きく左右する選択。

となれば話は変わります。

間違ったときの影響が違うからです。

つまり、

AIの答えを全部疑う

のでもない。

AIの答えを全部信じる

のでもない。

何を、どこまで確認するのかを人間が決める。

この感覚が必要になります。




経験がある人ほど、自分自身も検証した方がいい

今回、第16章を書きながら面白いと思ったことがあります。

検証しなければならないのは、

AIだけではない

ということです。

前章では、人間が経験から作る「認知チャンク」について書きました。

何度も仕事をする。

失敗する。

成功する。

人を見る。

数字を見る。

現場を見る。

その積み重ねによって、

「こういう場合は、たぶんこうだ」

と分かるようになっていく。

これは人間の非常に強い能力です。

ただし、その経験が古くなることがあります。

以前は売れなかった。

だから今も売れない。

昔、この方法で失敗した。

だから今もやるべきではない。

若い頃はこうだった。

だから今の若い人も同じだろう。

経験は強力な資産ですが、

環境が変われば、以前の正解がそのまま通用するとは限りません。

AIを検証する。

同時に、

自分自身の過去の判断も、ときどき検証する。

AI時代には、この両方が必要なのかもしれません。




「AIがそう言っていました」は、最後の説明にはならない

仕事でAIを使う場面が増えていけば、

こんな場面も増えると思います。

なぜ、この企画にしたのですか。

なぜ、この数字を使ったのですか。

なぜ、この商品を選んだのですか。

なぜ、この判断をしたのですか。

そのとき、

「AIがそう言っていたので」

だけでは、おそらく説明として足りません。

AIは提案できます。

整理できます。

比較できます。

調べる入口も作れます。

でも最後には、

自分は何を確認したのか。

どこまで確かだと考えたのか。

何を根拠として採用したのか。

なぜ、その判断をしたのか。

を人間が説明することになります。

AIを使えば、人間の責任が消える。

私はそうは思っていません。

むしろ、

AIが高度になるほど、

「なぜ、それを採用したのか」を説明できること

が重要になるのではないでしょうか。





第16章「AIの答えを検証するスキル」を追加しました

今回、

『AI時代のライフプランニング大全』

第3部「AI時代のスキル設計」に、

第16章

「AIの答えを『検証する』スキル」

を追加しました。

今回の章は、

「AIは危険だから使わない方がいい」

という内容ではありません。

むしろ逆です。

私はAIを、もっと深く使いたいと思っています。

便利なものは使う。

速いところは任せる。

大量の情報整理も助けてもらう。

人間だけでは思いつかない視点も借りる。

ただし、

最後に現実へ通すところでは、

人間が一度確認する。

第16章では、

そのための考え方と実践方法を掘り下げています。

AIの答えをどのように分けて見るのか。

何を優先して確認するのか。

情報源をどう考えるのか。

古い情報をどう扱うのか。

一般論と自分の条件をどう分けるのか。

反対側からどう見るのか。

そして、

どこまで確認すれば十分なのか。

具体的な実践方法については、本編で扱っています。




AIを疑うためではなく、AIをもっと使える人になるために

AI時代になると、

「AIを信じるか、信じないか」

という二択になりがちです。

でも私は、その間にもっと実用的な場所があると思っています。

使う。

でも、確認する。

任せる。

でも、最後は見る。

参考にする。

でも、決定そのものは渡さない。

AIを敵にしない。

AIへ全部預けもしない。

その中間です。

AIが答えを出す。

人間が確かめる。

そして、

人間が決める。

第13章から、

AI時代のスキルを設計する。

第14章で、

AIを外部脳として使う。

第15章で、

何を問うのかを考える。

そして今回、第16章では、

返ってきた答えをどう確かめるのか。

少しずつ、

「AIを使える人」

から、

「AIと一緒に考え、それでも自分で判断できる人」

へ進んでいます。

『AI時代のライフプランニング大全』で考えたいのは、単なるAI活用術ではありません。

AIがどれだけ賢くなっても、

自分の仕事。

お金。

学び。

健康。

人とのつながり。

そして人生そのものを、

最後に誰が引き受けるのか。

そこです。

AIがさらに賢くなっていく時代だからこそ、

「AIがそう言っていたから」

の一歩先へ。

第16章では、

AIの答えを、

自分が責任を持って使える判断材料へ変えること

について考えました。

そして、この先にはもう一つの問題があります。

十分に情報を集めた。

検証もした。

選択肢も見えた。

それでも、

最後にどれを選ぶのか。

次の第17章では、

AI時代に人間が「判断する」ということ

へ進んでいきます。


『AI時代のライフプランニング大全』は、
AI時代の人生の地図として、追加章を執筆中です
これからも育てていきます。

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