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AIが答えを出せる時代に、なぜ「問い」の価値が上がるのか『AI時代のライフプランニング大全』第15章「AI時代に問いを立てるスキル」を追加しました

AIが答えを出せる時代に、なぜ「問い」の価値が上がるのか

『AI時代のライフプランニング大全』第15章「AI時代に問いを立てるスキル」を追加しました

こんにちは、ぜっとです。

『AI時代のライフプランニング大全』に、第15章を追加しました。

今回のテーマは、

「問いを立てる力」

です。

生成AIを使っていると、つい「どんな答えが返ってくるか」に注目します。

もっと詳しく。

もっと分かりやすく。

もっと具体的に。

比較して。

要約して。

企画を考えて。

文章を書いて。

今の生成AIは、こうした要求にかなり高い水準で応えてくれます。

だからこそ最近、私は逆のことを考えるようになりました。

AIがこれほど答えられるようになった時代に、人間側に残る大事な能力は何なのだろう。

その一つが、

「何を問うのか」

ではないかと思っています。




AIは、こちらが置いた「問い」の中で考える

例えば、

「これからどんな資格を取ればいいですか」

とAIに聞けば、AIはいろいろな資格を提案してくれます。

でも、本当に考えなければならないのは資格なのでしょうか。

収入を増やしたいのかもしれない。

今の仕事がなくなることが不安なのかもしれない。

新しい仕事へ移りたいのかもしれない。

自分の経験を別の形で生かしたいのかもしれない。

あるいは、

勉強していない自分に不安を感じているだけかもしれません。

問いが、

「どの資格を取るか」

になった瞬間、考える範囲は資格の中へ閉じていきます。

AIは非常に優秀です。

ただし、こちらが作った問題設定そのものが間違っていたら、その中で非常に上手に答えてしまうこともあります。

だから、

AIの回答を検証する前に、

「そもそも私は、何を問題として見ているのだろう」

と考える必要があります。

今回の第15章は、そこを掘り下げました。




人間は、世界をそのまま見ているわけではない

今回この章を書きながら、もう一つ重要だと感じたのが、

「認知チャンク」

との関係です。


私たちは、目の前にある大量の情報を一つずつ処理しているわけではありません。

いくつかの情報をまとめ、

「これはこういうものだ」

と意味のあるまとまりとして扱っています。

例えばベテランの料理人なら、

食材の状態。

火加減。

香り。

音。

時間。

過去の経験。

これらを一つずつ意識的に計算しなくても、

「そろそろ火を弱めた方がいい」

と判断できることがあります。

経験の中で、たくさんの情報が意味のあるまとまりになっているからです。

私は、こうした「意味のまとまり」を認知チャンクとして考えています。

そして興味深いのは、

問いもまた、認知チャンクから生まれる

ということです。




同じものを見ても、問いは同じにならない

例えば、売上が下がった店舗を見たとします。

初めて売場を見る人なら、

「どうすれば売上を増やせるだろう」

と考えるかもしれません。

ところが、長年その現場を見ている人なら、

「客数ではなく客単価が落ちているのではないか」

「夕方だけ動きが変わっていないか」

「商品の問題ではなく欠品ではないか」

「競合ではなく売場導線が変わったのではないか」

という問いが出てくることがあります。

同じ数字を見ています。

でも、見えている構造が違う。

なぜでしょう。

過去の経験から、

数字。

人。

商品。

時間帯。

季節。

売場。

お客様の行動。

といった情報が、頭の中でさまざまな認知チャンクとして組み上がっているからです。

だから私は、

良い問いを作る能力と、経験から認知チャンクを作る能力は、かなり深くつながっている

と考えています。

ここは、AI時代のスキルを考える上で面白いポイントです。




では、生成AIは「認知チャンク」を持っているのか

ここは少し慎重に考える必要があります。

現在の生成AIが、人間とまったく同じ意味で認知チャンクを作り、それを経験として味わっている、とまでは私は言いません。

ただ、生成AIが学習している膨大な文章やデータの多くは、

人間が世界を観測し、

分類し、

名前を付け、

概念を作り、

文章や図表として残してきたものです。

言い換えれば、

人類が長い時間をかけて外部化してきた「意味のまとまり」

を、大量に学習しているとも見ることができます。

医療。

法律。

経営。

心理学。

料理。

文学。

科学。

哲学。

私たち人間が、

「これはこういう現象だ」

「この二つは似ている」

「これは別のカテゴリーだ」

と区別し、名前を付け、知識として残してきた。

生成AIは、そうした人間の知識や言語のパターンを学び、状況に応じて組み合わせながら回答を作ります。

だからAIは、ときどき驚くほど上手に、

「こういう見方もできます」

と返してきます。

ある意味では、

人間が作ってきた膨大な認知の構造を利用している

とも言えるでしょう。

ただし、そこには決定的な違いがあります。




AIには、あなたの人生を生きてきた経験がない

AIは大量の知識を持っています。

しかし、

あなたがどこで失敗したか。

何に悔しい思いをしたか。

どんな人に助けられたか。

仕事のどこで違和感を覚えたか。

どんな判断をして後悔したか。

何を守りたいと思ったか。

それを身体を持って経験したわけではありません。

だから、

「世の中にはどんな認知チャンクがあるか」

についてAIは非常に強い。

しかし、

「この状況で、あなた自身は何を問題として切り出すのか」

は、人間側に残ります。

ここが大事だと思っています。

AIが答えを作れる時代だからこそ、

自分の経験から何を見つけるのか。

何と何をつなぐのか。

どこに違和感を持つのか。

何をまだ分かっていないと認識するのか。

そこから、どんな問いを作るのか。

こちらの価値がむしろ上がっていくのではないでしょうか。




「プロンプト力」より前にあるもの

生成AIについては、

「良いプロンプトを書ける人が強い」

と言われることがあります。

もちろん、指示の出し方は大切です。

でも私は、それだけでは少し足りないと思っています。

どれほど精密なプロンプトを書いても、

最初に置いた問題そのものがずれていたら、AIはずれた方向を高速で走ってしまいます。

だから第15章では、

プロンプトのテクニックより前にある、

何を事実として見るのか。

何を自分の解釈として分けるのか。

何がまだ分からないのか。

何を目的としているのか。

問いを広げるのか。

絞るのか。

現実で確かめるのか。

という部分を考えています。

AIへ質問する前に、一度自分の問いを見る。

これだけでも、AIとの付き合い方はかなり変わります。




AI時代には「答えの希少性」が下がり、「問いの価値」が上がるかもしれない

以前は、答えを知っていること自体に大きな価値がありました。

専門書を持っている。

専門家へ聞ける。

情報を探せる。

過去事例を知っている。

それだけでも差になりました。

しかし生成AIによって、答えへアクセスするコストは急速に下がっています。

もちろん、正しい答えかどうかを検証する必要はあります。

それでも、

「一応の答えを出す」

ところまでは、以前より圧倒的に簡単になりました。

そうなると、

何を調べるのか。

何を比較するのか。

何を疑うのか。

何を問題として扱うのか。

の価値が相対的に高くなります。

答えが大量に手に入る時代ほど、

問いが方向を決めます。




第15章「AI時代に問いを立てるスキル」を追加しました

今回、

『AI時代のライフプランニング大全』

第3部「AI時代のスキル設計」に、

第15章

「AI時代に『問いを立てる』スキル」

を追加しました。

前章では、

AIを外部脳として使う方法

を考えました。

今回は、その外部脳へ

何を渡すのか

を考える章です。

AIがさらに賢くなっていく未来では、

人間がすべての答えを覚える必要はなくなるかもしれません。

しかし、

自分の経験から意味のあるまとまりを作る。

現実の中の違和感を拾う。

まだ名前のない問題を見つける。

そして、

「これは何だろう」

と問いを立てる。

この部分まで手放してしまえば、人間はAIが用意した選択肢の中から選ぶだけになってしまいます。

だから私は、

AIを使うほど、人間自身の観測点を持つことが大切になる

と思っています。




AIに答えを聞く前に、一度だけ考えてみる

何かに迷ったとき、

すぐAIを開く。

それ自体は悪いことではありません。

私もよく使います。

でも、ときどき一度だけ、

「私は、何を知りたいのだろう」

と考えてみる。

もしかすると、その数秒がAI時代にはかなり大事になるのかもしれません。

AIは答えを作ってくれます。

しかし、

どの世界を切り出し、

何を問題だと感じ、

どんな意味のまとまりを作り、

そこから何を問うのか。

そこには、これまで生きてきた人間の経験が入ります。

第15章では、

「良いプロンプトを書く方法」

より少し手前に戻って、

人間が問いを作るということそのもの

を考えました。

AIからもっと良い答えが欲しい方だけではなく、

AI時代に自分の頭で考えるとは何なのか。

AIが高度になるほど、人間にはどんな能力が残るのか。

そんなことに興味のある方にも、読んでいただきたい章です。

『AI時代のライフプランニング大全』は、

AIの使い方だけを学ぶためのnoteではありません。

AIがさらに進化する未来を前提に、

自分の仕事。

学び。

経験。

判断。

お金。

健康。

人とのつながり。

そして人生そのものを、

どう再設計していくかを考えるための実践ガイドです。

AIがどれだけ賢くなっても、

問いの出発点になる人生は、一人ひとり違います。

だからこそ、

AIに答えを求める前に、

自分は何を問うのか。

第15章では、そこから考えています。


『AI時代のライフプランニング大全』は、
AI時代の人生の地図として、追加章を執筆中です
これからも育てていきます。

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