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映画館に行けなくなった話に学ぶ、ストーリーnoteの書き方(修正版)


はじめに ストーリーnoteが初心者に向いている本当の理由


noteを書いてみたいのに、手が止まる。

ネタはある。書きたい気持ちもある。
でも、いざ画面を開くと、最初の1行が出てこない。

たぶん今、あなたはこんなところで止まっています。

何を書けばいいか分からない

起承転結と言われても、どこから作ればいいか分からない

自分の話って、読まれるほど面白いのか不安

うまく書こうとして、逆に何も書けなくなる

ここで先に安心させてください。

止まっている原因は、才能でもセンスでもありません。
書き方の順番が分からないだけです。

そして、初心者がいちばん早く書けるようになるのが、ストーリー形式です。

なぜかというと、ストーリーには最初から型があるからです。

何が起きたか(出来事)

どう感じたか(感情)

どこでズレたか(転)

何が残ったか(余韻)

この順番さえ作れれば、文章は勝手に前に進みます。

このnoteでは、実際に書かれた一篇、映画館に行けなくなった話を題材にして、

ストーリーnoteが読まれる構造と、初心者でも再現できる書き方を、順番ごとにほどいていきます。

読み終わった頃には、少なくとも次の状態になれます。

・自分の体験を起承転結に落とせる

・読者が途中で離脱しないテンポが作れる

・会話とツッコミの入れ方が分かる

・小さな出来事を、ちゃんと読まれる話に変えられる

今日このあと、1本書き始められる。

そして何で起承転結が大切かというと、

「起承転結」は1,000年以上続く最強のテンプレート

だからです。漢詩の時代から普通にあるんですよ。

では、ここから先は、説明ではなく実演です。
まずは題材の文章を読んで、何が効いているのかを一緒にほどきます。

このnoteの読み方

最初に全体像を置いておきます。迷子にならないための地図です。

1.題材のストーリーを読む

2.起承転結で、読者が引き込まれる理由を分解する

3.読まれる文章の具体テクニックを整理する

4.自分の話をストーリーnoteに変換する手順に落とす(ここから有料)

5.書き終えたあとに整えるチェックリスト

6.おわりに

7.おまけ 語順テクニック

1.映画館に行けなくなった話(題材)

ここは、あとで分解するために、まずは一気に読んでみてください。
読みながら、ここ笑った、ここ気まずい、ここ想像できる、と思った場所があれば、そこが学びポイントです。

映画館へ行けなくなった理由

映画って、誰かと一緒に観たことでその時間が特別な思い出になったりしますよね。

でも、そんな映画館という場所が、ある出来事をきっかけに、今現在も足を運べなくなってしまいました。

28年前、映画タイタニックをきっかけに起きた、まさかの展開。

笑っていいのか泣いていいのか、きっとあなたも一緒に、何それ……と言いたくなるはずです。

今日はですね。

以前書いた、ちょっと昔の、金縛りと女の子の話、おばあちゃんの遺言みたいな不思議な話では全くないんですけど、

ただ、あまりにも、え?そんなことホンマにあるん?というレベルの話になるんですが、

私は、この出来事のせいで映画館へ行くことが出来なくなりました。

そんなお話です。

今を去ること28年程前。

歴史的に有名なその出来事から作品化された、

ジェームズ・キャメロン監督の映画タイタニックが劇場公開されまして、

内容はもう言わずもがな、実際に起きたタイタニック号の沈没事故を、ラブストーリーを通して描かれてる作品ですわな。

当時の私は、ラブストーリー系を全然観ないタイプだったので、最初は特に気にもしていなかったんですが、

バイト先で仲も良く気になる子、Mちゃんがいて、休憩中に観に行きたいと言ってたのを聞いたんですわ。

まぁ、そうなると話変わってきますよね?

そして私も、

オレもちょっと気になってたんよね

ウソつけ、普段アクションとかSFとかカンフー映画しか観てへんやろ。

何はともあれ、当日は車を出せるという約束で、一緒に観に行けることになりました。

この時は本当に嬉しかったですね。

まだこの時分は車はもってなかったんですが、両親が免許取って鈍らせておくのはいけないと思ってたんでしょうね。

時折、運転させてもらってました。

そのおかげで、車も借りて映画観て、何か美味しいもの食べてっていうデートのプランを練るわけですよ。

ドッキドキですよ。この時は完全に向こう見ずな若者だったので、全く何一つ不安もなく、

そして、トラブルも起こる心配もしてなかったんです。

当日、バッチリ容姿も決めて車でMちゃんを迎えに行って、

へ~?いつもと全然ちがうね~

って茶化されつつも、

いや、Mちゃんもええやん

ええですか?全国の朴念仁や唐変木の諸君、ちゃんと女の子は褒めましょうね。

これはあきらかにダメな例ですからね。

何それ~

と笑われつつも、内心ではめっちゃ喜んでるわけでして。

いいですよね、何というか甘酸っぱい青春って感じしますよね。

そして予定通りに映画館へ。

その日は休日でしたが、みな田舎の映画館にタイタニックが来るから観に行きたいんやと思います。

道が予想より混んでまして、結構ギリギリに入れたわけですよ。

もう上映1分前ぐらいにね?今は知りませんが昔はルーズなもんでして、

割と上映開始してすぐだったらまだ館内歩いてる人いますんで、私とMちゃんもそうでした。

なんとね?席が上手いこと2席ポッカリ空いてまして座れたわけです。

そんで映画を見始めたんですが……

あれ?何かおかしいな?

タイタニックって言ったら間違いなく当時最新の映画なわけですよ。

ですから、画面の下側にチラチラ何か黒いもんが見え、時折一部の字幕が見えなくなるんですよ。

となりのMちゃんは何事もないように映画を観てるんですけど、

ですがあきらかにおかしい。

何やこれ?

何とですね、私のひとつ前の席の人間がですね?

どうやら背が高い上に、

アフロヘアーやったんですよ。

は?

多分この一言、口から出てたと思います。

恐らく、これを読んでる人たちもそんなわけあるかって言いたくなると思うんですけど、

昔の映画館の作りって、一列一列がしっかり段差で作られてなくてですね?スロープ、勾配状で作られてまして。

つまり、前列との段差が、下手したら平坦で、勾配があっても差が10cmぐらいしかないんですよ。

でも、それを差し引いても、正直28年前に田舎でアフロを観たのも初めてでした。

まぁさらに1年後に大学で、隣の席の女の子がアフロにしたので2回目になるんですが、それはまた別のお話で。

戻します。

え?こんなことある?

もしかして?席が空いてたのこれのせい?

もうね、そこからですよ。

ご存じの方もいらっしゃると思うんですけど、

タイタニックってね?上映時間、3時間ほどありまして。

当時の私は初見だったから知らなかったんで、

クソ腹立つけど2時間我慢や

ってね?当初は観る気もなかったんですが、いざ行って観れなかったというのも、それも癪じゃないですか。

眼の前のもじゃもじゃに、時折字幕を削除されながらも見続けていると、

物語も佳境。

感動的なシーンが勿論あるわけですよ。

隣のMちゃんもハンカチで目元を押さえてました。

そしたらね?

やたらと眼の前のもじゃもじゃが字幕の邪魔をしきりにし始めて、

何やコイツ?ホンマ邪魔やな!

って思ったら気が付いたんですよね。

もじゃもじゃどうやら泣いてるらしくて、それでしきりに涙をぬぐってるためか、

頭をガンガン激しく揺らしてて、

もうそんなん見たら笑えるじゃないですか?

周りみんな泣いてるのに、私そのもじゃもじゃのせいで1人、

う…くぅっ…

って笑いこらえてたんです。

でもね?我慢できなかったんですよ。

やばいと思って口元押さえてたんですけど、ブフゥーってとうとう口から洩れたんですよね。

そりゃ笑うわ無理やろ。

でもその後も口元押さえても、

うっくっくっ

ってもう止まらんから出てもて、

隣のMちゃんドン引きですよ。

マジでコイツ何で笑てるん?って顔してました。

オレ悪くないやん。

まぁその後はMちゃん不機嫌で、結局、映画観てそのまま帰りました。

しばらく女性陣からは白い目で見られ、男性陣からは笑いのタネにされました。

え?その後Mちゃんと付き合ったかって?

んなわけないやん。

2.起承転結で読み解く 読者が途中で離脱しない理由

ここからは、読みながら感じた笑いとか気まずさが、なぜ生まれたのかを分解します。

起 日常の共感と小さな謎で入口を作る

冒頭の一文が効いています。

映画って、誰かと一緒に観たことでその時間が特別な思い出になったりしますよね。

これは読者の記憶を呼び起こす文章です。
読者が自分の体験を思い出すと、文章は自分ごとになります。

その直後にこう来ます。

映画館という場所が、ある出来事をきっかけに、今現在も足を運べなくなってしまいました。

ここで謎が置かれます。
読む理由ができる。だからスクロールされます。

初心者が真似するなら、ここだけ覚えてください。

日常の共感から入って、すぐに小さな違和感を置く。
この2点で、最初の離脱が減ります。

承 主人公の期待が積み上がるほど、後の転が効く

次のパートでやっているのは、出来事の説明ではありません。
期待を積む作業です。

気になる子と映画に行ける
車を出せる
容姿も決めた
茶化されつつも内心うれしい

この期待が積み上がるほど、のちの崩れが面白くなります。

ストーリーnoteでいちばんやりがちな失敗は、出来事だけを並べることです。

出来事だけだと、読者の感情が動きません。
感情が動かないと、最後まで読まれません。

期待、緊張、うれしさ、調子に乗ってる感じ。
この手触りを入れると、読者が主人公になります。

転 状況がひっくり返るのは、いきなりではなく段階的

転の見せ方がうまいのは、違和感が段階的に大きくなるからです。

字幕が見えない
画面の下に黒いもの
前の人が背が高い
アフロだった

この順番で、読者の想像も一緒に更新されます。
だから笑えます。

いきなりアフロと言っても笑いは起きにくいです。
違和感を積んでから、正体を出す。これが強いです。

結 余韻は、正論ではなく一言の感情で残る

最後のオレ悪くないやん、が効いているのは、正論じゃないからです。
言い訳でもない。悔しさでもない。情けなさでもある。

読者は、そこで感情を受け取って終われます。

結のポイントはこれです。

まとめなくていい。
教訓にしなくていい。
でも、感情を置いて終わる。

ふーんで終わらないために、一言だけ残す。
これが結です。

3.読者が惹きこまれる文章の作り方

ここでは、初心者が真似しやすい形に落とします。
難しい話はしません。やることだけ言います。

1)会話を書くだけで、情景が勝手に立ち上がる

へ~?いつもと全然ちがうね~
いや、Mちゃんもええやん

会話は、それだけで場面になります。
説明より速く、読者をその場に連れていけます。

ストーリーnoteで迷ったら、まず会話を一つ置く。
これだけで書けるようになります。

2)ツッコミは、読者の代わりに突っ込む役

ウソつけ、普段アクションとかSFとかカンフー映画しか観てへんやろ。

このツッコミがあるから、読者は安心して笑えます。
読者が心の中で言いそうなことを先に言うと、文章にテンポが出ます。

3)面白い出来事より、ズレがある出来事が強い

この話が強いのは、事件が派手だからではありません。
期待していたものと現実がズレるからです。

初デートみたいな空気
感動的な映画
なのに
字幕が読めない
しかもアフロが揺れる

ズレが大きいほど、感情が動きます。
感情が動くほど、最後まで読まれます。

4)読みやすさは、文章力ではなく編集で作れる

読みやすい文章は、うまい文章ではありません。
息ができる文章です。

1段落を短くする

同じことを言い換えない

結論を先に置く

見出しで区切って呼吸させる

これをやるだけで、読了率は変わります。


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