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飲み会にいてほしくない四字熟語

とりあえず確定で、意識高い系四字熟語は隣に来てほしくない。
具体的には「有言実行」、「切磋琢磨」あたり。薄っぺらいビジネス書で読んだ話しか引き出しがないので、新入社員の「付和雷同」くらいしか聞いてくれていないだろう。

あと、「一期一会」もだるい。「この出会いに感謝~!」って5分に1回乾杯を要求してくるノリが目に見えている。
「温故知新」は一見めんどくさいように見えて、実は理解のある上司。「ったく、今の若いもんは…色々学ばせてくれるぜ」とタバコふかしながらつぶやくタイプだ。

「満場一致」が「皆、一杯目はビールでいいよね?」とうざく仕切り出すところを、「唯我独尊」は「あ、自分はミックスジュースで」と言えてしまう。「単刀直入」は「今の時代そういうのは良くないです」と無表情でケロリと伝える。
そんな中、乾杯の挨拶を待たずして「電光石火」は既に口をつけているだろう。

忘れてはいけない、最もだるいのは「自画自賛」と「傍若無人」だ。こいつらが飲み会に来るだけでその日の飲み会はハズレ確定になる。
「針小棒大」の話も信用してはいけない。こいつらを「一触即発」と同じ卓にするのは危険である。

だるいわけではないが、一人当たりいくらの計算を「快刀乱麻」が手際よく終わらせてくれる一方で、「右往左往」は会計時に財布が見当たらなくて周囲を待たせそうだし、「馬耳東風」はそもそも話を聞いていない。
「支離滅裂」は酔いすぎて何を言っているのかわからないし、「虎視眈々」は遠慮のかたまり状態の最後のギョーザを狙って、隅から目を光らせている。

逆にいてほしいのは、やはり「以心伝心」や「意気投合」か。空気を読むことに長けた彼らがそこにいてくれるだけで、飲み会の心地よさは異次元に良くなる。
あと「天真爛漫」ももちろん大歓迎だ。「容姿端麗」と並んで社内のアイドル枠を担ってくれている。「臨機応変」と「東奔西走」コンビは空いたグラスの注文や酔った人の介抱にせわしなく動いてくれそうだ。
そして、至る所で幹事を務めた「八方美人」が、全員に気を遣ってグラスを満たして回っているに違いない。

酔いが回れば回るほど、言葉だけが増えていく。たった四字では伝わらない思いも、飲み会の場なら言えることもあるだろう。
性格はまさしく「十人十色」ではあるが、この飲み会、想像しただけで「阿鼻叫喚」である。

こうした言葉の奔流と美しさに、私もひとしきり酔いしれている。

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