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Unitreeの「Unitree As2」に見る四足歩行ロボットの実用化シフトと市場構造の転換

2026年2月24日、Unitreeは新型の四足歩行ロボット「Unitree As2」を公開しました。公表スペック上の数字は派手ですが、注目点は「新しい速さ」よりも「新しい売り方」にあります。つまり、研究室やイベントの見せ場から、点検・警備・災害対応などの現場導入へ寄せてきた、ということです。公式ページでも“Compact Size Industrial Capability”と銘打っており、消費者向けの可愛さより、業務向けの使い切りを優先した設計思想が読み取れます。

このタイミング感も重要です。Unitreeは2026年の春節特別番組でヒューマノイドロボットの演目が話題になり、一般層にまでより一層知名度が広がりました。いわば世間の視線が一段上がった状態です。そこで出してきたのが、エンタメ寄りではなく、現場寄りの四足ロボットでした。ここに、同社が次の成長局面をどこに置いているかが透けます。

ただし、As2が「すぐに現場で大量導入される」とまでは断定できません。産業導入は、性能だけでなく、保守体制、現場側の運用設計、事故時の責任分界、そして価格で決まるからです。ロボットは賢くなっても、稟議は賢くなりません。ここは冷静に見ます。

「小型・軽量」と「高出力・高耐久」の矛盾を克服した設計

As2の狙いを一言で言うなら、「軽量さ」と「産業の足腰」を同居させることです。公表スペックでは、バッテリー込みで約18kg、最大関節トルクは約90N・m、最高速度は5m/s超、立位での耐荷重は最大65kg、連続歩行での実用ペイロードは約15kgとされています。さらに、無負荷での稼働は4時間超(走破距離20km超)、負荷ありでも2.5時間超(13km超)とされています。

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