【大蛇を打ち抜く妖術使い】歌川国芳『本朝水客伝豪傑八百人一個 尾形周馬寛行』。ダイナミックに描かれた児雷也の伝説
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今回は、江戸時代末期に大活躍した奇想の浮世絵師・歌川国芳が描いた、ド迫力の武者絵『本朝水客伝豪傑八百人一個 尾形周馬寛行(おがたしゅうまひろゆき)』を紹介するのだ!

「尾形周馬寛行」というのは、江戸時代の超人気読本『児雷也豪傑譚(じらいやごうけつたん)』の主人公、のちの「児雷也(自来也)」の本名なのだね。大蛇に立ち向かうヒーローの姿が、国芳ならではの大胆な構図で描かれた傑作なのだ!
忍術のヒーロー「児雷也」の原点!大蛇と戦う運命の瞬間

画面中央でキリッとした表情で大砲を構えているのが、主人公の尾形周馬(児雷也)なのだ。彼はのちにガマの妖術(忍術)を授かって義賊として活躍する、みんなもよく知る「忍者・ジライヤ」の元祖にあたる人物なのだね。
この絵で描かれているのは、彼が物語の中で大活躍する背景にある重要な一幕。画面の下から大きな口を開けて襲いかかってきているのは、恐ろしい「大蟒(うわばみ:大蛇)」なのだ! 周馬はこの巨大な怪物に対して、ひるむことなく「大大炮(おおづっぽう:大砲)」をグッと押し当て、まさに今から打ち込もうとしている超緊迫したシーンなのだね。とぐろを巻く蛇のリアルで禍々しい鱗の描写と、それを力ずくで押さえつける周馬のたくましさが、画面からビシバシと伝わってくるのだ。
奇想の絵師・歌川国芳が仕掛ける、漫画的な大迫力の構図

作者の歌川国芳といえば、現代の日本の漫画やアニメのルーツとも言われるほど、動きのあるダイナミックな構図が得意な天才絵師なのだね。
この作品でも、とぐろを巻いて画面を縦横無尽に這う大蛇の体が、文字通りフレームをはみ出すほどの勢いで描かれているのだ。中央の黒く太い大砲が縦の軸となり、周馬の鮮やかな衣装の赤や、背後の着物の波模様が美しいコントラストを生み出しているのだね。 大蛇のギラリと光る大きな目と、周馬の歌舞伎の役者のように見得(みえ)を切る表情が対峙する緊プレ感は、江戸時代の人々を大興奮させたに違いないのだ!
🎨 「ずんだもん美術館」でさらなる名画の深淵へ
江戸時代のポップカルチャーを代表するヒーロー、児雷也の大蛇退治をド迫力で描ききった歌川国芳。みんなは巨大な蛇に大砲を突きつける周馬の勇姿から、どんな冒険の物語を感じ取ったかな?
これからも巨匠たちのこだわりが詰まったアートの世界を、短く分かりやすく届けていくから、いつでも次の作品を待っているなのだ!
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