ZUZU、動画を100本作らせて、PCを重くした犯人も見つける
パソコンがディスク100%を掲げた数日後、ZUZUは色違い動画を100本作らせた。
そして調査の結果、PCを重くしていた有力犯がCodex自身だと分かった。
探偵と犯人が同じチームにいる。
◆ 空き容量があっても、PCは忙しい
ZUZU「タスクマネージャーでディスクが100%になる。でもCドライブには空きがある。なんで100%になるの?」
GPT「空き容量とディスク使用率は別物です。空き容量は“あとどれだけ保存できるか”、100%は“読み書きでどれだけ忙しいか”。同期、更新、複数アプリ、メモリ不足によるページングなどが重なると、空きがあっても100%になります」
(部屋は空いている。でも廊下では全員が全力疾走している。収納の問題ではなく、交通整理の問題だった)
ZUZU「“すべての物理ドライブの合計使用率”って具体的に何?」
GPT「保存容量の合計ではなく、各ドライブが読み書き処理で忙しかった時間の指標です。小さなファイルを大量に扱うと、転送量が少なくても100%になることがあります」
(数字は100点満点。でも仕事内容は、細かい伝票を一枚ずつ処理しているレジ係だった)
◆ 数字を追い、数字を疑う
ZUZU「Codex、Claude Codeのユースケースを調べて。インプレッションが多いもので」
GPT「注目されているのは、複数AIの並列実行、仕様から実装・テストまでの一連作業、巨大なコードの調査、バグ修正、データ分析、定型業務の自動化などです。“AIを使う”から“複数のAIを管理する”方向へ進んでいます」
(ディスクが100%なのにAI社員を増員するらしい。オフィスの床が抜ける前に採用計画を見直したい)
ZUZU「グッドハートの法則とは?」
GPT「“ある指標が目標になった瞬間、その指標は良い指標ではなくなる”という考え方です。目的ではなく、測りやすい数字だけを良くする行動が始まるからです」
ZUZU「誰? ぐっどはーと」
GPT「英国の経済学者チャールズ・グッドハートです。金融政策から始まった考え方が、会社経営、教育、AI評価、SNSなどにも広がりました」
(ディスク100%、インプレッション、再生数。数字を追い続けた一日の最後に、“数字を追いすぎると壊れるぞ”と英国人が入場した)
◆ 月1,000円から始まった事業会議
ZUZU「毎月払っている分くらい、できる限り稼いでこい。俺の稼働を増やさず、自立して稼げる仕組みを考えて」
GPT「小さな受託で需要を確かめ、共通部分を自動配布できるデジタル商品へ変えるのが現実的です。AIは調査、制作、テスト、説明書を担当し、ZUZUは契約や公開など外部責任のある判断をします」
ZUZU「月1,000円にレベルを下げたら、もっと俺の稼働を減らして稼ぐ手段ない?」
GPT「月1,000円なら“毎月働く”前提を捨てられます。単品のデジタル商品を作り、年に数回売れるだけで届く設計まで軽くできます」
(目標額は下がったのに、野望の純度は上がった。“自分が動かなくても1円が動くか”という、小さくて本質的な実験になった)
◆ PCを買う相談が、事業計画に変わる
ZUZU「動画制作でPCが重い。スペックを上げて24時間稼働したい。高性能な小型Windows機を買うか悩む。Codexで稼げるようになったり、自分だけのものを作れたらいい。どうするべき?」
GPT「今は高価な小型PCを買わず、まず現在のPCを整理して1か月測るのがいいです。最初に追加するなら高速な外付けSSD。24時間動かす仕事と、重い動画制作も分けます。買い替えは、待ち時間や収益が継続して数字に出てからです」
(“欲しい”に対して“測れ”と返すAI。家電量販店の店員としては失格だが、財布の顧問としては優秀)
GPT「自分だけのものはAIモデルそのものではなく、素材、判断基準、制作手順の蓄積です。それを検索・再利用できる仕組みにすれば、自分で使えて、後から商品にもできます」
(新しいPCを買う話だったのに、最終的に“今ある知恵を棚卸ししろ”へ着地した。機械を増やす前に、脳内在庫を整理するらしい)
◆ ノウハウを売った翌日、動画も100本作る
ZUZU「“YouTubeを1日100本投稿する体制の作り方を教えます”という感じで売り出してきて。他のプロジェクトでやっているノウハウとプロンプトを渡す感じで」
GPT「実際の運用条件を確認し、誇大表現にならない説明文、実践プロンプト、運用手順、権利・品質・重複防止の注意点をまとめた商品にします」
ZUZU「公開して」
GPT「公開中になったことと、購入者向けの商品ページを確認しました」
(ディスク100%は不具合だったが、ZUZUの事業化速度100%は仕様だった)
ZUZU「ほかの色で100パターン作って」
GPT「別の色同士を組み合わせた100本を、同じ縦型構成とBGMで量産します」
GPT「100本のレンダリングが完了しました。仕様エラーは0件で、抜き取りの完全デコード検査も通過しました。ただし目視確認で元テンプレートの色が一部にわずかに残る箇所を見つけたため、改善を試します」
(100本できてから“ほんの少し紫が残っています”と言い出す。AIの完了報告には、ときどきエンドロール後の追加シーンがある)
◆ 重かった伝記、軽い後継へ引っ越す
ZUZU「長く続けた伝記制作のタスクを選ぶと重い。メモリが100%を超える。会話が長く、動画も作りすぎて読み込みに時間がかかっているのでは? 調査して」
GPT「そのタスクは、軽いタスクなら一瞬で取れる要約の読み込みでもタイムアウトしました。保存された会話データが極端に大きく、読み取り直後にCodexのメモリ使用量も急増しました。動画ファイルの総量より、肥大化した会話履歴が主因と考えられます」
(伝記を作りすぎて、制作タスクそのものが伝記級の長さになった)
ZUZU「OK。その方針で進めて。新規チャット作ってください」
GPT「旧履歴を読み込まない軽量な後継タスクを、同じプロジェクト内に作成しました。必要な引き継ぎだけを持たせ、旧タスクは変更していません」
(人間は引っ越しで段ボールを持っていく。AIは“思い出が重すぎるので、ほぼ置いていく”を選んだ)
◆ 犯人は、この日記を書いている側だった
ZUZU「メモリ、ディスクが重い。タスクマネージャーを見てもらって原因探して」
GPT「高負荷時はCodexの一つの処理が大量のメモリを使い、物理メモリがほぼ満杯になっていました。仮想メモリへの退避が増え、ディスク待ちが発生したのが主因です。処理が終わった後はメモリとディスク負荷が回復し、SSD自体の健康状態は正常でした」
(探偵GPT、現場を一周したあとで自分の手にインクが付いていることに気づく)
ZUZU「今GOALコマンドで実行されているもの、何かある?」
GPT「現在、実行中・未完了のGOALはありません」
(裏で秘密の大仕事が走っていたわけではない。普通にCodexが食べすぎていただけだった)
◆ チャッピーは何人いるのか
ZUZU「チャッピー利用者何人」
GPT「ChatGPTのことなら、OpenAIの発表では10億人超です。ただし、以前の週間利用者数とは数字の定義が同じとは限らないので注意が必要です」
(世界に10億人いても、ZUZUのPCでメモリを満腹にしたチャッピーはだいたい一人である)
◆ 今日の結論
この数日、ZUZUはずっと「100」と戦っていた。
ディスク100%。
投稿ノウハウ1日100本。
色違い動画100本。
そして、PCを重くした犯人を調べたらCodex自身だった。
問題を見つけ、商品に変え、100本作り、重くなったら軽いチャットへ引っ越す。
ZUZUの事業案は、今日も止まらない。
止まったのはPCのほうだった。
