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  • ハリネズミと狐――『戦争と平和』の歴史哲学 (岩波文庫)

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ハリネズミと狐――『戦争と平和』の歴史哲学 (岩波文庫)

5つ星のうち4.3 (13)

古い詩句に「狐はたくさんのことを知っているが、ハリネズミはでかいことを1つだけ知っている」という1行がある。この句の真意はともかく、芸術家や思想家をこの2つのタイプに大別してみると興味ぶかい。さて、ロシアの文豪トルストイは、というと……。『戦争と平和』を素材にトルストイの歴史観を探り、天才の思想的源流に迫る。
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 岩波書店
  • 発売日 ‏ : ‎ 1997/4/16
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 本の長さ ‏ : ‎ 159ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 400336841X
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4003368411
  • 商品の重量 ‏ : ‎ 81.6 g
  • Amazon 売れ筋ランキング: 本 - 355,993位 (本の売れ筋ランキングを見る)
  • カスタマーレビュー:
    5つ星のうち4.3 (13)

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カスタマーレビュー

星5つ中4.3つ
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日本からのトップレビュー

  • 星5つ中5つ
    露とは?トルストイから観た
    2016年8月12日に日本でレビュー済み
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    トルストイの歴史観にうなづくもそうなのかな?との想いも募る。ハリネズミと狐か?もう一度戦争と平和に再トライしてみる。

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  • 星5つ中4つ
    原節子を想う
    2013年1月14日に日本でレビュー済み
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    政治哲学者のアイザイア・バーリンは古代ギリシャの詩人アルキロコスの詩「キツネはたくさんのことを知っている。ハリネズミは大きなことを一つだけ知っている。」に触れ、専門家をハリネズミ型とキツネ型に分類したとき,トルストイはどちらのタイプかを思索した。

    キツネは柔軟だが統一性に欠け、ハリネズミは一貫性があるが柔軟性に欠ける象徴として扱われている。

    ドストエフスキーは「ハリネズミ」型、プーシキンは「キツネ」型。それではトルストイは? 一筋縄ではいかない。

    トルストイの歴史観やその思想の源流を探り、本来はキツネだったのに自分はハリネズミだと信じていた、と。

    日本人なら、キツネとハリネズミを持ち出すことはしないだろう?

    では何だろうか?

    本書は「戦争と平和」を読んで覚えていて初めて理解出来る。

    「戦争と平和」を二回も読んだという原節子さんは読んだであろうか?

    原節子ファンとして彼女を思い起こさせてくれた本となった。

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  • 星5つ中5つ
    「戦争と平和」を読んでから読みましょう
    2012年5月17日に日本でレビュー済み
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    バーリンが冒頭で述べるハリネズミと狐が象徴するものを、訳者は次のように解説しています。

    ハリネズミが象徴するのは、「人間の求める多様な価値は何らかの最高価値のもと調和した一つの体系を成していると信じる」一元主義であり、狐は、「人はただ一つの価値によって生きるものではなく、少くともいくつかの基本的な価値はそれぞれに独立しており、他の価値にたいして上下の関係や目的−手段の関係に封じ込められるものではない」とする多元主義を象徴しています。

    そしてバーリンは、政治思想史においては、特に「18世紀の啓蒙主義思想が一元主義を代表しているがために、近代の思想史はハリネズミにたいする狐の反逆の歴史であった」と総括します

    本書は、ナポレオンの死(1821)とロシア革命(1917)の間に、ロシアの支配層の一人として人生を送ったトルストイ(1828-1910)が、本質は狐でありながらハリネズミになろうとした存在だったことを「戦争と平和」の分析によって明らかにすることを目的としています。

    そのため「戦争と平和」を読んでなくて、トルストイ自体にも興味がない人には無縁の本でしょう。幸い私は読んでいたので、色々な疑問が解けました。

    「戦争と平和」は読んでいないが、バーリンの自由主義思想を知りたい人は「ある思想史家の回想」(みすず書房)がお勧めです。同書には「ハリネズミと狐」の他、有名な「消極的自由と積極的自由」のバーリンによる簡単な説明もあります。

    同書も河合秀和氏の明晰な翻訳ですが、インタビューなので一層分かりやすく、バーリンの入門書としては最適だと思います。

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  • 星5つ中2つ
    トルストイの苦笑
    2007年12月11日に日本でレビュー済み
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    この書物は一応トルストイの戦争観を中心に述べたものだが、ペダンティック歴史家が書いたものとして、いかにも堅苦しい。英国の歴史家は物事を素直に、語ることをしない。この書物はその典型例である。いろいろのことを語るが、結局何を主張したいのかわからなくなって終わってしまう。

     ハリネズミと狐を対比して、それぞれの作家を割り振るが、分かったようで分からない。翻訳ももとの文体が込み入っているので、訳者も適当に端折って訳している。それ相応の扱いと思われる。

    8人のユーザーが役に立ったと感じています
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