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  • 魔女狩り 西欧の三つの近代化 (講談社選書メチエ 571)

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魔女狩り 西欧の三つの近代化 (講談社選書メチエ 571)

5つ星のうち4.0 (31)

15世紀後半にはじまり十八世紀後半まで、トータルで4万人以上が狩られた魔女たち。
中世ではなく、近代の黎明期に魔女狩りが大流行したのはなぜなのか?
近代社会初頭に起こったことを考えると、「魔女狩りとは何だったのか」という問いかけは、「ヨーロッパ近代とは何なのか」という問いを呼び込む。
本書は、魔女狩りとヨーロッパ近代誕生の機制の関係を新視点から明らかにします。その視点とは、三つの近代化です。「視覚を中心とする感覚の近代化」「自然認識の変容と近代化」「他者・社会的周縁者の排除と近代化」。
視覚文化論、哲学、宗教学的な知見をふんだんに盛り込んで、魔女狩りの歴史研究を通したヨーロッパ近代化論、および人間存在と人間文化を探究した冒険的著作です。
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商品の説明

著者について

黒川正剛(くろかわ・まさたけ)
1977年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科修士・博士課程修了。 現在、太成大学人間学部教授。専門は、宗教学・西洋史。
著書に『呪術の人類学』(人文書院)、 『魔女とメランコリー』(新評論) 、『原典 イタリア・ルネサンス人文主義』(名古屋大学出版会)などがある。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 講談社
  • 発売日 ‏ : ‎ 2014/3/11
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 本の長さ ‏ : ‎ 266ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 406258574X
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4062585743
  • 商品の重量 ‏ : ‎ 340 g
  • シリーズの一部 ‏ : ‎ 講談社選書メチエ
  • Amazon 売れ筋ランキング: 本 - 1,009,486位 (本の売れ筋ランキングを見る)
  • カスタマーレビュー:
    5つ星のうち4.0 (31)

著者について

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黒川 正剛
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カスタマーレビュー

星5つ中4つ
31グローバルレーティング

日本からのトップレビュー

  • 星5つ中5つ
    よかった
    2022年11月11日に日本でレビュー済み
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    魔女がりの歴史を調べたいと思い買いました。

    これから更に数冊探したいと思います。

    2人のユーザーが役に立ったと感じています
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  • 星5つ中4つ
    もう一歩踏込んで欲しかった
    2023年4月16日に日本でレビュー済み
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    論旨の拠って立つところから外れるのかもしれませんが、魔女狩の掉尾を飾るとも言える北米でのセイラム事件にも言及して欲しかった。

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  • 星5つ中4つ
    魔女狩りを通して西欧の歴史と思想を学ぶ
    2016年9月29日に日本でレビュー済み
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    “魔女狩り”…と聞くと、即座に思い浮かべるのは魔女に仕立て上げられて刑に処せられた数多の女性達の悲劇や、それに伴う魔女裁判や拷問であろう。

    だが、本書にはそうしたエピソードについては必要最小限しか触れられていない。

    本書は寧ろ、魔女狩りと言う現象を通して近代ヨーロッパの芽生えや思想を読み解く事を目的としており、改めて「魔女狩りとは一体何だったのか」と言う原点を考えさせられる一冊であった。

    本書は、中世末期から17世紀後半までをそれぞれ「異端から魔女へ」「“魔女熱狂”時代前夜」「バロック時代の中の魔女裁判」「魔女裁判時代の終焉と西欧近代の始まり」の四章に分けて時代を追っている。

    中世に始まり、ルネサンス、バロックの時代を経て近代へと至る流れと魔女信仰との関係を実に良く捉えており、“魔女狩り”という現象が突発的なものではなく、起こるべくして起こった事…そして、時代にとっては不可欠であった事を理解する事が出来るであろう。

    数多くの資料を詳細に引用・紹介しているので、魔女信仰の芽生えから魔女狩りの隆盛、そして終焉を迎えるまでの思想の変遷も良く解る。

    また、一概にヨーロッパと言っても各国の反応は一律ではなく、ドイツやフランスに比べてイタリアやスペインでは魔女裁判自体が比較的少なかった理由等についても取り上げているので、非常に具体性があって興味深かった。

    因みに、“魔女狩り”を扱った書籍は数多くあるが、本書が非常に個性的なのは「視覚」「科学的自然観」「他者・周辺者の排除(即ち、人間関係とその文化)」と言う点に目を向けている事であろうか。

    取り分け、魔女の描写や視覚メディアについて重点的に取り上げている所は新鮮であり、何しろ現代でも「目から入るインパクト」の影響力は絶大であるだけに、色々と考えさせられた次第である。

    尚、現代の私達からしてみれば、魔女は御伽噺の中にしか存在しないものなので、彼女達が実在すると信じられていた事自体に愚かさを感じてしまうし、こうした稚拙な思想に依る濡れ衣で多くの命が失われた事に心を痛めずにはいられないが、魔女裁判の終焉を論じた最終章に辿り着くと安堵する。

    漸く時代は変わったのだ…これこそが近代なのだ、と。

    本書全体を通して非常に緻密に分析し、尚且つ、歴史、文化史、思想史を幅広く扱った学術書なので若干の難しさはあると思うが、その分、得るものは大きいと思う。

    オカルティズムな著作や逸話だけを満載した一般書では物足りず、本格的に魔女裁判の歴史に対峙してみたいと思っている方にはお勧めである。

    14人のユーザーが役に立ったと感じています
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  • 星5つ中5つ
    入門書としては不向き、著者の主張が良く出ている
    2019年1月9日に日本でレビュー済み
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    私が魔女狩りで感じていた疑問、「なぜ中世の後期になってから魔女狩りが始まったか」「どうして魔女狩りはすいたいしていったか」に答えてくれそうなタイトルだったので買ってみましたが、それに直接答えてくれるような要素はありませんでした。むしろ、同著者のふくろうの本の「魔女狩り」のほうがこうした単純な質問には答えてくれています。この本は近代化について3つの観点から語っていますが、ちょっと無理があるなあというのが印象です。ただ、こんな若い人なのにこれだけの知識と見識を持っておられるというのがびっくりでした。

    入門書と詳細説明を読んだ次位に読むといいと思います。でも内容は面白かったです。

    11人のユーザーが役に立ったと感じています
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  • 星5つ中4つ
    読みやすいが、引用が多い
    2024年4月15日に日本でレビュー済み
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    岩波新書の「魔女狩りのヨーロッパ史」を

    読了後、本書を手にとりました。

    こちらもわかりやすく、読みやすいです。

    ただし、引用がかなり入るので、やや面倒

    であります。

    前掲書は歴史学の本だという意識が強く、

    体系性を重んじる印象があったのですが、

    こちらはとりあえず必要な範囲で書いてま

    すという印象が残りました。

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  • 星5つ中4つ
    「魔女」をめぐる理論の変遷
    2022年8月10日に日本でレビュー済み
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    2014年刊行。ヨーロッパの近代化の流れの中に「魔女狩り」を思想史的に位置づけてみようという試みの一冊。悪名高い「魔女狩り」の中でどんなことが行われたかという点は最小限の扱いでして、「魔女」をめぐる理論の変遷がテーマであります。

    中世の知識人の間では「魔女」の実在は案外に迷信扱い、肯定論、否定論の間で論争が盛んに交わされていたのが、「真実よりも真実らしさ」が歓迎されるバロック主義の近世を迎えたことで「魔女狩り」支持の一辺倒に。「魔女狩り」否定論が保守主義、時代遅れとされ、肯定論が現実的で進歩的な考えだとされていたのはまるで現在のトンデモ歴史や陰謀論の流行ぶりを見るよう。歴史に対する進歩主義、発達史観的な捉え方が疑わしくなってくるのであります。

    ただ、「魔女狩り」が終焉した理由をデカルトの主観的合理主義、ベーコンの経験主義で説明するのはいかがなものでしょう。「魔女狩り」の隆盛にしろ衰退にしろ、何かしら理論を超えたものがあるように思えて、理屈で落ちるとはならなかったのが残念なところ。

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    ヨーロッパの歴史における魔女狩りを人々の認識の変化と絡めて考察
    2020年7月6日に日本でレビュー済み
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    ヨーロッパにおける中世から近世、近代にいたる歴史の中で、魔女狩りがどのように行われてきたかを、人々の認識の変化と合わせて考察している。

    中世から、女性を差別する思想なども関係して、魔女狩りは行われてきたが、16世紀から17世紀にかけてのバロック時代に、その時代の思考形式から、魔女裁判が猛威を振るうようになってという。

    やがて、デカルト的な世界観が広まるにつれて、魔女裁判の時代は終わりを迎えることになった。

    著者によれば、バッロクの時代は、人々は真実よりは真実らしさを求めた、ということだが、現代のSNS時代の状況を見ると、再びバッロク時代に戻りつつあるようにも感じられた。

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    近代化の過程に於ける表象論
    2014年9月12日に日本でレビュー済み
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     魔女狩りを中世の現象ではなく、ルネサンス、バロック期に猖獗を極めたものとして捉え、近代を準備した諸制度の一環として読解した書。テーマは3つ有って、「視覚を中心とする感覚の近代化」「自然認識の変容と近代化」「他者・社会的周縁者の排除と近代化」だが、一番のキーワードは「視覚的・認識論的錯誤」。要は表象されイメージされ像を結んで言説化されたものが近代化の過程に於ては特権的な地位を獲得し、知やリアリティの在り方を自在に変容させて行くと云うこと。もっと端的に纏めれば、想像による思い込みが現実を浸蝕する、とでも言えば良いか。魔女狩りに於ける実際の様々な言説を視覚要素中心に分析することによって、仮想が暴走して世界の在り方そのものを制度的に規定して行く事態を描き出してみせている。思想書としては突出して独創的な訳ではないが、イメージ論としては解り易く、良く纏まっている。類書に有り勝ちな単に猟奇的な趣味に走るのではなく、飽く迄知や感覚、認識の歴史のダイナミズムを主眼に真面目に考察している点に好感が持てる。魔女狩りに関する事実的な記述に関心の有る向きにもお薦めだが、フーコー的な歴史分析に興味の有る読者にもお薦め。

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