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  • 海炭市叙景 (小学館文庫 さ 9-1)

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海炭市叙景 (小学館文庫 さ 9-1)

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北の町に暮らす人々を描く悲運の作家の遺作

「海炭市叙景」は、90年に自死を遂げた作家、佐藤泰志(1949-90)の遺作となった短編連作です。海に囲まれた北の町、「海炭市」(佐藤の故郷である函館市がモデルです)に暮らすさまざまな人々の日常を淡々と描き、落ち着いた筆致の底から、「普通の人々」の悲しみと喜び、絶望と希望があざやかに浮かび上がってきます。この作品が執筆された当時はいわゆる「バブル」時代でしたが、地方都市の経済的逼迫はすでに始まっていました。20年の歳月を経て、佐藤泰志が描いたこの作品内の状況は、よりリアルに私たちに迫ってくると言えます。
函館市民たちが主導した映画(熊切和嘉監督・加瀬亮、谷村美月、小林薫、南果歩などが出演)の公開は2010年12月の予定。映画化をきっかけに、心ある読者に愛されてきた幻の名作が、ついに文庫となって登場します。

【編集担当からのおすすめ情報】
映画「海炭市叙景」は、東京国際映画祭コンペティション出品作です。12月18日から渋谷ユーロスペース・横浜ジャック&ベティ、川崎アートセンター他で上映予定。以後、全国数十館でも上映の予定です。
*12月にフィリピンで開催された第12回シネマニラ国際映画祭で、グランプリと最優秀俳優賞(アンサンブル・キャスト)をダブル受賞しました!
*「本の雑誌」増刊「文庫王国2010-2011」誌上で、「本の雑誌が選ぶ2010年度文庫ベストテン」3位に選ばれました!
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 小学館
  • 発売日 ‏ : ‎ 2010/10/6
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 本の長さ ‏ : ‎ 320ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4094085564
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4094085563
  • 商品の重量 ‏ : ‎ 181 g
  • 寸法 ‏ : ‎ 10.5 x 1.6 x 15 cm
  • Amazon 売れ筋ランキング: 本 - 83,060位 (本の売れ筋ランキングを見る)
  • カスタマーレビュー:
    5つ星のうち4.0 (130)

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カスタマーレビュー

星5つ中4つ
130グローバルレーティング

お客様のご意見

お客様はこの小説について、静謐さや真実感を感じられる作品だと評価しています。淡々と優しく描かれており、作者の才能の片鱗を感じることができると好評です。また、ストレートで痛々しくもある人間と街の描写がたまらなく良いと感じています。ストーリーテリングについては、ストーリーテリングが大好きで、心に残る物語だと評価されています。一方で、内容に関しては意見が分かれているようです。一部のお客様は予想を裏切らない手ごたえがあると指摘していますが、全体的に期待外れという声もあります。
お客様の投稿に基づきAIで生成されたものです。カスタマーレビューは、お客様自身による感想や意見であり、Amazon.co.jpの見解を示すものではありません

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9人のお客様が静謐さに言及し、7人が肯定的、2人が否定的です
お客様はこの小説について、静謐な作品だと評価しています。バブル絶頂期の日本で、このような静謐な作品を描かれたとは驚きと感動を感じているようです。函館の風景と風が胸に迫り、郷愁と切なさを感じる作品だと感じています。また、掌編が心にしみるという指摘もあります。
函館の風景と風が胸に迫ります。 寂しくて悲しいけど、なぜか心が落ち着きますもっと読む
...そんな物語が18編収録されている。その短編一つ一つが、それぞれの人生なのである。まるでドキュメンタリーを読んでいるような気にもなる。それほど真実感がある。海炭市の気温や湿度まで伝わってくる物語たち。 ここでの海炭市は曇り空ばかり。映画の画面もそう。...もっと読む
...著者の出身地、函館市がモデルとなっているのは読めば明らか。 市井に生きる市民の哀切、刹那さを切り取った掌編が心にしみる。 文章の確かさ、ストーリー運びの技量は抜群。確固たる才能を確信したが、 41歳の自死はあまりに悲しい。...もっと読む
タイトルに勝手に叙情を感じて読んでみましたが私の思いとはずれていました。 特に第一章はもう読むのはやめようかと思ったくらい。第二章は何とか持ちこたえられました。 なぜ、命を絶ったのでしょうか。数回芥川賞候補の上がったために精神が付かれたのでしょうか。もっと読む
8人のお客様が文章表現に言及し、8人が肯定的、0人が否定的です
お客様はこの小説について、淡々と優しく描かれた秀作と評価しています。作者の才能の片鱗を感じられ、文章の確かさ、ストーリー運びの技量を高く評価しています。北の街に暮らす人々を淡々と優しく描き、抑制された筆致で描いている点が好評です。一方で、深みに欠けるうらみが残る点や、太宰のような絶望感がない点も救いだと感じているようです。
...著者の出身地、函館市がモデルとなっているのは読めば明らか。 市井に生きる市民の哀切、刹那さを切り取った掌編が心にしみる。 文章の確かさ、ストーリー運びの技量は抜群。確固たる才能を確信したが、 41歳の自死はあまりに悲しい。...もっと読む
...海炭市という架空の地方都市に息づくひとびとの姿が、てらいのないことばで淡々と描かれていて、作者の才能の片鱗を感じることができた。文体は、いくぶん粗削りで、ややぎこちのないところもあるが、そのぶん視座が安定していて、繁栄と没落にふりまわされる地方都市の一市民の視線で描かれている。...もっと読む
...東京ではまだバブルに浮かれていた頃、北の地方にある街では経済的困窮が始まっていた。そこに暮らす人々の閉塞感を、佐藤泰志は見事な筆致により描き上げている。 いまの日本を予感したような作品は、著者の先見性と人々の暮らしにおける普遍性を、著者はきっと理解していたに違いない。...もっと読む
...それが、読んでみたらめっぽう面白いのですよ。 とにかく、人物の書き込みがすごい。 学校をサボって切手を買いに行く少年、墓地で働く若い女性、ギャンブルに狂う会社員に、路面電車の運転手、街の発展に取り残されながら古い生活を捨てない老婆……。...もっと読む
7人のお客様がストーリーに言及し、6人が肯定的、1人が否定的です
お客様はこの小説のストーリーテリングを高く評価しています。心に残る物語であり、ストレートで痛々しくもある人間と街の描写がたまらなく良いと感じています。また、海炭市の気温や湿度まで伝わってくる物語として好評です。全体的に、函館らしい描写があり、愛着があるという意見があります。
ストーリーテリングが大好きで、国内・海外ともに長編世界に没入三昧でした。妻の出身が函館ということもあり函館が大好きで、年に2回は旅行もするので興味を惹かれて読んだら、何の抵抗も無く登場人物の情動や風景に浸ることが出来て、ファンになってしまいました。他の作品も読み漁ろうと決心しました。もっと読む
...市井に生きる市民の哀切、刹那さを切り取った掌編が心にしみる。 文章の確かさ、ストーリー運びの技量は抜群。確固たる才能を確信したが、 41歳の自死はあまりに悲しい。 『まっとうな男』は秀逸なハードボイルド掌編。もっと読む
...その短編一つ一つが、それぞれの人生なのである。まるでドキュメンタリーを読んでいるような気にもなる。それほど真実感がある。海炭市の気温や湿度まで伝わってくる物語たち。 ここでの海炭市は曇り空ばかり。映画の画面もそう。...もっと読む
...群像を通してどういう街か立体的に見えてくる手法、ストレートで痛々しくもある人間と街の描写がたまらなく良いですもっと読む
6人のお客様が面白さに言及し、5人が肯定的、1人が否定的です
お客様はこの小説について、めっぽう面白いと評価しています。人物の書き込みが適切で読み進むことが楽しく読了できると好評です。また、登場人物の情動や風景に浸れるため、ファンになったという声もあります。
...秀作だが、今一つ深みに欠けるうらみが残った。しかし、村上春樹と同世代にこういう作家がいたというのは、内向の世代の連続性を示すもののように思え、興味深い。改めて著者の早逝を悼む。もっと読む
...ということもあり函館が大好きで、年に2回は旅行もするので興味を惹かれて読んだら、何の抵抗も無く登場人物の情動や風景に浸ることが出来て、ファンになってしまいました。他の作品も読み漁ろうと決心しました。もっと読む
...それが、読んでみたらめっぽう面白いのですよ。 とにかく、人物の書き込みがすごい。 学校をサボって切手を買いに行く少年、墓地で働く若い女性、ギャンブルに狂う会社員に、路面電車の運転手、街の発展に取り残されながら古い生活を捨てない老婆……。...もっと読む
北海道に関わる小説が読みたくてこの本を選んだ。佐藤泰志という作家は全く知らず、初めて読んだ。一つ一つの文章が短く、適切で読み進むことが楽しく読了した。人の生き方は、それ自体がどこに行くか分からないミステリー性やサスペンス性を持っていることを認識。...もっと読む
6人のお客様が内容に言及し、3人が肯定的、3人が否定的です
お客様はこの小説について意見が分かれています。一部のお客様は、ぼんやりと理解できるような小説だと評価し、洗練された内向性があると感じています。また、予想を裏切らない手ごたえがあり、読み返したくなる一冊だという声もあります。一方で、全体的にもの哀しい印象を受けるという指摘や、深みに欠けるうらみが残るという意見もあります。
映画を観て、原作を読みたくなって購入したのだが、予想を裏切らない手ごたえがあった。海炭市という架空の地方都市に息づくひとびとの姿が、てらいのないことばで淡々と描かれていて、作者の才能の片鱗を感じることができた。...もっと読む
...しかし、人の内面にこだわりながら、時に、まさに叙景にとどまり、映し出された光景の背後を置き去りにしていると感じる。秀作だが、今一つ深みに欠けるうらみが残った。しかし、村上春樹と同世代にこういう作家がいたというのは、内向の世代の連続性を示すもののように思え、興味深い。改めて著者の早逝を悼む。もっと読む
...吉田拓郎の唇をかみしめての歌詞 ”アンタは行きんさい 遠くへ行きんさい何もなかったんじゃけん” の対極を描いたものではないかと、ぼんやりと理解できるような小説です。もっと読む
全体を通してもの哀しい印象を受けるのですが、なぜか無性にまた読み返したくなる一冊です。もっと読む

日本からのトップレビュー

  • 星5つ中5つ
    函館
    2026年1月4日に日本でレビュー済み
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    函館に旅行した際に、この作家を知りました。生前、才能が埋もれていて、もったいなかったです。函館の街の、どこか淋しげな雰囲気を感じます。

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  • 星5つ中4つ
    作家に興味あり。
    2024年9月25日に日本でレビュー済み
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    芥川賞の候補に何度もなり

    若くして自殺した函館出身の

    作者の生き様に興味あり買いました。

    1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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  • 星5つ中3つ
    洗練された内向
    2014年4月14日に日本でレビュー済み
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    全編をすっと読み切れば、何気無く市井に生きる人々を抑制された筆致で描き、心地よい余韻が残る。しかし、人の内面にこだわりながら、時に、まさに叙景にとどまり、映し出された光景の背後を置き去りにしていると感じる。秀作だが、今一つ深みに欠けるうらみが残った。しかし、村上春樹と同世代にこういう作家がいたというのは、内向の世代の連続性を示すもののように思え、興味深い。改めて著者の早逝を悼む。

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  • 星5つ中5つ
    佐藤泰志の代表作
    2020年1月22日に日本でレビュー済み
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    函館の風景と風が胸に迫ります。

    寂しくて悲しいけど、なぜか心が落ち着きます。

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  • 星5つ中4つ
    リアルな架空の都市
    2015年7月19日に日本でレビュー済み
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    架空の地名や、日常お目にかからない名字の登場人物に触れると、どうしてもそこの部分の作り物感から抜けられないでいた。

    しかし、海炭市は、とても自然にボクの中に広がってきた。

    2人のユーザーが役に立ったと感じています
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  • 星5つ中5つ
    才能の確かさを実感
    2016年1月25日に日本でレビュー済み
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    架空の北国の街「海炭市」を舞台にした連作短篇集。

    著者の出身地、函館市がモデルとなっているのは読めば明らか。

    市井に生きる市民の哀切、刹那さを切り取った掌編が心にしみる。

    文章の確かさ、ストーリー運びの技量は抜群。確固たる才能を確信したが、

    41歳の自死はあまりに悲しい。

    『まっとうな男』は秀逸なハードボイルド掌編。

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  • 星5つ中2つ
    文学の躁鬱
    2022年6月13日に日本でレビュー済み
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    本作は20頁ほどの掌小説が20本ほど続きます。それぞれが別人格の視点で語られます。慎ましくも幸せな人もあれば社会不適応者もあり、プロレタリア小説の昭和後期版といったかんじでしょうか。初めの数本は意外な横軸の絡みもあり展開に期待が持てたのですが、途中から切って貼ったような物語が連続するのでだらっとします。そういう惰性を愉しむ文学なのかもしれませんけど、少なくとも実社会を前向きに生きている方が読むと共感しにくいかもです。ちなみに作者の佐藤泰志は自殺の直前まで酔うと家族への暴力が酷かったと後年娘さんが語っていて、佐藤泰志再評価の流れでようやく今になり父を普通に見つめることができるようになったそうです。破滅的なイメージですが、太宰のような絶望感はなく、佐藤泰志の作風には優しさがあるのは救いでしょうか。

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  • 星5つ中3つ
    かつて炭鉱で栄えたローカルな海炭市で暮らす人々の日常を淡々と描いた短編集
    2022年6月8日に日本でレビュー済み
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    作者の故郷である函館をモデルにした海炭市に住む互いに無関係な人をそれぞれの視点で、ローカルな日常を描いた短編集です。

    函館と言えば海鮮ものや観光名所として有名ですが、そこに住む老若男女にとっては、かつて炭鉱で栄えたが廃坑となり多くの失業者が生まれた町でもあり、海峡を行き来する人々の出会いや目まぐるしく近代化が進む街でもあります。

    あとがきによれば、2年間、雑誌に掲載された短編を集めた作品で、本当はまだ継続するはずだったものが作者の佐藤泰志の自殺で中断してしまったそうです。

    それぞれの短編は、起承転結の「起承」で終わってしまい、その後を想像しながら余韻を味わう趣旨であることは承知なのですが、ストーリーにようやく引き込まれたところでリリースされてしまうので読書のドップリ感がなく私にとってはあまり楽しめませんでした。同じ海炭市なので同じ地名が出てきたり、時々他のストーリーの人物の話が出てきたりするのですが、ストーリー上ぞれぞれ独立しているので、せっかく時間と場所を共有していてもっと面白くできたのに、と残念な気がします。もっとも作者の佐藤泰志は面白くさせる意図は全然ないのだと思いますが。

    函館にせず海炭市という架空の場所にしたり、東京と言わずわざわざ首都と言ったり、現実感を出しながら現実ではない物憂げさを演出したかったのだろうと思いますが、なぜかファミリーマートは実名で出てきます。

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