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社会主義国 秘密警察の「冬の時代」はいつかは潰え、民衆の「次の春」の到来はバルト三国の独立 ベルリンの壁の崩壊 東欧革命 ソ連のクーデター失敗 ソ連崩壊でいまのウクライナ戦争もその「予兆」で似ている。
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NHK (日本偏向報道協会) の出版物ということなので
イデオロギー的に偏った書籍かと思ったが
その心配は無い。
ポーランドに関しては労働組合である「連帯」
チェコスロバキアに関しては「プラハの春」を
ソビエト連邦がどのように弾圧したかについて
詳しく解説されている。
両者とも弾圧の根源になっているのは
「ブレジネフ・ドクトリン (制限主権論)」だ。
ソビエト連邦全盛時、この制限主権論により
主権国家をどれだけ無慈悲に弾圧してきたか
また、国内の親ソ連派による粛清が
どれだけ過酷だったかが分かる。
両国ともにゴルバチョフの
「制限主権論の否定」により
民主化へ歩んだ軌跡も読みごたえがある。
本書で取り上げられたポーランドとチェコスロバキアでも、他の東欧諸国と同様、市民が民主化に対して重要な役割を担っています。とりわけポーランドの労働組合「連帯」の結束力には感嘆しますが、単に政府批判だけでなく、必要な時には政府と妥協し、民衆の説得にも努めた。そうした真摯な姿勢が、着実に民衆の支持を伸ばし、最終的には独裁体制の崩壊、「連帯」政権樹立に繋がったと言えます。政権樹立後においても、国民に耐乏生活を強いる経済改革とインフレ対策を矢継ぎ早に実行したことは、高く評価できます。とはいえ、グダンスク協定で比較的あっさりと労働者側が大幅な譲歩を勝ち取ったことを考えると、ポーランドの共産主義体制は、確かに他の国に比べると影響力が弱いのかもしれません。政治的に元々多様な国で、共産党とソ連の圧力が緩むと同時に野党が復活したのも、ごく自然だと言えます。
チェコスロバキアもポーランド同様、戦前から戦後の初めまで民主主義が根付いており、伝統的に独裁体制は成り立たない国でした。だからこそ「プラハの春」が生じ、ビロードの革命では反体制派「憲章77」のリーダーであるハヴェルが大統領にまで就任したわけですが、一方で、スターリンの死後も続いた恐怖政治やソ連による軍事介入と「正常化」など、民主化に到るまでの険しい道程も理解できます。軍事介入の犠牲者自体はハンガリーより少ないものの、その後に就任したフサークはハンガリーのカーダールのように、改革を進められず、国民の亀裂も埋められなかった。こうした非民主的体制の長さを考えると、ビロード革命が成し遂げられたことは、奇跡に近いことにも思えます。
ソ連や共産党による抑圧がどんなに強くとも、国民自身が戦わなければ、民主化を実現できない。その一方で、こうした抵抗が全くの非暴力で為されたことには、やはり驚かされます。第1、2巻と同様、本書からもこのことを感じ取れると思います。