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ABC殺人事件 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)
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稀代の名探偵ポアロが対決する
ポアロのもとに届いた予告状のとおり、Aで始まる地名の町で、Aの頭文字の老婆が殺された。現場には不気味にABC鉄道案内が残されていた。まもなく、第二、第三の挑戦状が届き、Bの地でBの頭文字の娘が、Cの地でCの頭文字の紳士が殺され……。新訳でおくる、著者全盛期の代表作。(解説 法月綸太郎)
- 本の長さ416ページ
- 言語日本語
- 出版社早川書房
- 発売日2003/11/11
- 寸法10.6 x 1.5 x 15.7 cm
- ISBN-104151300112
- ISBN-13978-4151300110
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登録情報
- 出版社 : 早川書房
- 発売日 : 2003/11/11
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- 本の長さ : 416ページ
- ISBN-10 : 4151300112
- ISBN-13 : 978-4151300110
- 商品の重量 : 1 g
- 寸法 : 10.6 x 1.5 x 15.7 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: 本 - 25,931位 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について

1890年、保養地として有名なイギリスのデヴォン州トーキーに生まれる。中産階級の家庭に育つが、のちに一家の経済状況は悪化してしまい、やがてお金のかからない読書に熱中するようになる。特にコナン・ドイルのシャーロック・ホームズものを読んでミステリに夢中になる。
1914年に24歳でイギリス航空隊のアーチボルド・クリスティーと結婚し、1920年には長篇『スタイルズ荘の怪事件』で作家デビュー。1926年には謎の失踪を遂げる。様々な憶測が飛び交うが、10日後に発見された。1928年にアーチボルドと離婚し、1930年に考古学者のマックス・マローワンに出会い、嵐のようなロマンスののち結婚した。
1976年に亡くなるまで、長篇、短篇、戯曲など、その作品群は100以上にのぼる。現在も全世界の読者に愛読されており、その功績をたたえて大英帝国勲章が授与されている。

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カスタマーレビュー
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日本からのトップレビュー
- 星5つ中5つ
アルファベット順に進む連続殺人の妙
2026年4月14日に日本でレビュー済み「ABC殺人事件」は、アガサ・クリスティーによる名探偵エルキュール・ポワロが活躍する長編ミステリーであり、連続殺人という形式を用いた独創的な構成が特徴の作品です。
物語は、ポワロのもとに「ABC」と名乗る人物から予告殺人を示唆する挑戦状が届くところから始まります。
やがて予告通り、Aで始まる地名の町で、頭文字がAの人物が殺害され、現場には「ABC鉄道案内」が残されていました。さらにB、Cと、アルファベット順に事件が続いていきますが、被害者同士に明確な共通点は見えず、犯人の意図もつかめません。
こうしてポワロは、イギリス各地を舞台にした連続殺人事件の謎に挑むことになり、「灰色の脳細胞」を駆使して真相へと迫っていきます。
連続殺人という形式の中に巧妙な仕掛けが施されており、多彩な登場人物とともに物語は緊張感を保ったまま展開します。終盤に明かされる真相も印象的で、本格ミステリーの魅力を存分に味わえる一作です。
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「直観」とは経験に基づいた印象、という論理的推測
2026年8月17日に日本でレビュー済み冒頭ヘイスティングスに語る「このエルキュール・ポアロが、もう少しで抹殺されるところだったのです」(P.24)という台詞に、あれっ、前作の『雲をつかむ死』にそんなシーンはあったっけ? なんて思ったが、おそらくその前作の『三幕の殺人』の体験だろう。【注1】
著者は意外に作中で他作に言及することが多いように思うが、本作には他にも、「わたしがイギリスではじめて手がけた事件を覚えていますか」(P.224)として、『スタイルズ荘の怪事件』に言及するシーン【注2】がある。
しかしさらにおもしろいのは、本作の単行本が上梓されたその日に新聞連載が終了した、『ひらいたトランプ』の設定を揶揄うような台詞だろうw (P.39)
さて、あまりにも有名な本作については、さすがに犯人をはじめとして基本構成は覚えていたのだが、それ故に巧みな演出の妙を感じることができたように思う。
著者の孫でクリスティ財団の理事長、マシュー・プリチャード【注3】が、「ポアロ宛に殺人予告の手紙を書く犯人~(中略)~このような挑戦をせずにはいられないのだろうか」(P.12)なんて、序文に書いているが、犯人の行動理由はしっかり本文に書かれているし、その企てはうまく機能して、かなりの間ポワロに気づかれることもなかった。
一見無関係な殺人が繰り返される本書の構成にとって、個々の被害者の関係者が後半まで自然に登場し続けるのはうまい演出である。しかもそのように仕向けたのはポワロではない。
一点だけ納得できないところがあって、訳文を読んでいると、犯人がDの事件を企画したのはCの事件後のように印象されるのだが、これはおかしい。
犯人は、少なくともDに関する指示のタイプ文を事前にアレグザンダー・ボナパート・カストに送っておかなければならないからだ。
ここに関しては、まさかクリスティのミスではないと信じるが、確認するためには原文と読み較べなければならない。
Kindleで¥174(2026.8.17現在)か。購入してもいいかな……。
【注1】前作、1935年2月から3月にかけて新聞連載された『雲をつかむ死』に彼が狙われるシーケンスはなかったはずなので、その前、1934年6月に同じく連載された『三幕の殺人』に言及したものと思われる。
【注2】以前「四階のフラット」の感想に、ポワロもまた(クイン氏、サタースウェイト氏とおなじく)愛の探偵だと気づいたと書いたが、そもそもデビュー作兼ポワロ第一作で「わたしは愛しあっている二人を一緒にした」(P.224)愛の探偵だったw
【注3】GOOGLEの「AIによる概要」では、現在は曾孫のジェームズ・プリチャードが財団理事長を務めているとのこと。
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異常者にも論理がある -ポワロ流プロファイリング
2026年9月4日に日本でレビュー済みジョン・マルコヴィッチがポワロを演じるテレビドラマを見て、あのデヴィッド・スーシェ演じるポワロシリーズとはかなり違う印象を受けたので、原作を読んでみた。
ポワロは現役を引退しているが「何度も引退興行をするプリマドンナ」のように事件の依頼があり、他方、スコットランドヤードのジャップ警部も健在だ。
ただし、ジャップ警部は影が薄く、事件を担当するクローム警部はポワロを時代遅れの「いかさま師」とみなして、慇懃無礼な態度を取っている。
事件は、ポワロに殺人予告の手紙が次々と送られてきて、ABC順に殺人が行われていく。
警察やマスコミは精神異常の殺人狂による連続殺人事件として捜査を進めるが、ポワロは事件の関係者と動機にこだわり続ける。
「その男が精神的に異常だというのでは、答えにはなりません。・・・狂気の人間はその行動において、正気の人間と同じように論理的であり筋が通っているのです」
このようにポワロは説明して、今風に言えば犯人像をプロファイリングしていく。
その後、犯人として精神異常者が逮捕されるが、この男はポワロのプロファイリングとは合致しない。そして、いつものように最後のポワロの説明で真犯人が明らかにされる。
ただし、ポワロシリーズや推理小説のファンなら、半分くらい読み進んだところで犯人の目星がつくのではないかと思う。
なお、最初の方でポワロがヘイスティングスに「シャーロック・ホームズ風の推理」を次のようにパロディー化するところがあり、著者がホームズを意識していたことがわかる。
「犯人は中背の赤毛の男で、左目が軽いやぶにらみです。右足をやや引きずり、肩甲骨のすぐ下にほくろがあります」(ジョークである)
「残念ながら、犯人は煙草を吸って、灰を落とし、奇妙な模様のある鋲を打ちつけた靴でそれを踏んで痕跡を残すといったことはしなかった。」
ホームズが細心の観察で証拠を積み上げていくのに対し、ポワロは「灰色の脳細胞」を駆使して犯人像をプロファイリングしていくということなのだろう。
*シリーズの他作同様、kindle版には解説がついていない。商品説明に明示しておくべきだろう。
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エルキュール・ポアロ良い
2026年1月11日に日本でレビュー済みアガサ・クリスティを本格的に読むのは初めてでした。吸い込まれる展開が好きだった。他の小説も読んでみよかな
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最後心踊る!
2014年12月31日に日本でレビュー済み真実がわかるまで諦めてはいけないストーリーです。このままおわってしまってらどーしよう、なんていう不安は不要でした。
ただし、最後まで不安な気持ちでいたので☆3つです。
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なぜ今読むのか、理由によって評価が変わる
2025年9月24日に日本でレビュー済み不朽の名作。様々な作品に影響を与えた金字塔的作品。
ただ読む意味をどこに求めるかで評価は変わります。
私は、有名作品が逃れられない「あ、これ◯◯で見たやつだ」「このオチね」に陥ってしまいました。
有名であるが故、今日までアイデアが多様されているように感じられます。
私は何故か読後感が良くなかったです。
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いやあ、スリリングなミステリやねぇ。再読なんやけど、めっちゃ、ぞくぞくしましたわ。
2023年8月30日に日本でレビュー済みこのミステリ、子供の頃に確かあかね書房で読んで以来だと思うので、半世紀ぶりくらいの再読になるかと思います。
で、トリックの肝(きも)となる部分は覚えているように思ってたんですが、それが実際は曖昧で不正確だったりしたんで、今回の再読はかなり楽しめました。
殊に、著者クリスティーによる誤誘導にまんまと乗せられてたどり着いた終盤、われらがポワロによる推理の披露(ひろう)、その長広舌(ちょうこうぜつ)をふるうシーンは、スリリングだったなあ。わくわくしちゃいました。
にしても、この作品、1936年(昭和11年)に出版されてるんですねぇ。改めてびっくりしました。だって、現代でも十分に通用する、てか、極めて現代的な犯罪と言ってもおかしかないんじゃないかって思ったから。犯人の悪辣な企みだとか、ミステリとしての構造だとか、実に上手いこと練られてんなあって、ほんと、感心させられましたわ。
訳文は、不自然な日本語の文章などもなく、引っかかることなく読んでいくことができました。
ひとつ不満なのは、クリスティー文庫の表紙カバーの写真すね。なんて安っぽい写真を持ってきたんだろう。せっかくの名品が台無しやん!て、私はそう感じましたんや。
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ポワロ・シリーズの傑作のひとつで、思い込みを生かした心理的トリックはさすが
2025年7月16日に日本でレビュー済み本作は、「アクロイド殺し」や「オリエント急行…」ほどの知名度はないが、ポワロ・シリーズの傑作のひとつとして人気が高い。
アルファベット順に繰り返される連続殺人事件にポワロが挑む。謎解き自体は複雑なものではなく理解しやすいが、思い込みを生かした心理的なトリックで読者を騙してくれる。
アルファベット以外全く関連性がないと思われた各事件に、ある繋がりが見えてくる辺りから面白さが加速する。とくに物語終盤の、ポワロの畳みかけるような推理展開はさすがだ。
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