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夜と霧 新版
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では、この人間とはなにものか。
人間とは、人間とはなにかをつねに決定する存在だ。
人間とは、ガス室を発明した存在だ。
しかし同時に、ガス室に入っても毅然として祈りのことばを口にする存在でもあるのだ〉
「言語を絶する感動」と評され、人間の偉大と悲惨をあますところなく描いた本書は、
日本をはじめ世界的なロングセラーとして600万を超える読者に読みつがれ、現在にいたっている。
原著の初版は1947年、日本語版の初版は1956年。その後著者は、1977年に新たに手を加えた改訂版を出版した。
世代を超えて読みつがれたいとの願いから生まれたこの新版は、
原著1977年版にもとづき、新しく翻訳したものである。
私とは、私たちの住む社会とは、歴史とは、そして人間とは何か。
20世紀を代表する作品を、ここに新たにお送りする。
『夜と霧』 霜山版と新版(池田訳)について
「言語を絶する感動」と評され、人間の偉大と悲惨をあますところなく描いた本書は、
日本をはじめ世界的なロングセラーとして600万を超える読者に読みつがれ、現在にいたっている。
原著の初版は1947年、日本語版の初版は1956年。
その後著者フランクルは1977年に新たに手を加え、改訂版が出版された。
みすず書房では、改訂版のテキストよりまた新たに『夜と霧 新版』(池田香代子訳)を2002年に出版し、
現在は、『夜と霧――ドイツ強制収容所の記録』霜山徳爾訳本と、
『夜と霧 新版』池田香代子訳との、
ふたつの『夜と霧』がある。
いずれもみすず書房刊。
-みすず書房-
- ISBN-104622039702
- ISBN-13978-4622039709
- 版新
- 出版社みすず書房
- 発売日2002/11/6
- 言語日本語
- 寸法21.6 x 15.1 x 3 cm
- 本の長さ184ページ
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出版社より
私とは、私たちの住む社会とは、歴史とは、そして人間とは何か。
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| カスタマーレビュー |
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5つ星のうち4.3 723
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5つ星のうち4.4 26
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| 価格 | USD 11.99USD11.99 | USD 12.69USD12.69 | USD 19.04USD19.04 |
| 人間の尊厳とは何か。みずからの収容所体験を綴った20世紀を代表する書。著者フランクル自身が大幅な改訂をほどこした1977年にもとづく新訳。 | ドイツ強制収容所にける自らの体験を綴り、人間の偉大と悲惨を静かに描く。解説や写真資料を日本で独自に加え編集。1956年刊。 | 強制収容所体験が生んだ「医師による魂の癒し」の方法論を説く、フランクルのライフワーク。 |
商品の説明
商品説明
ユダヤ人精神分析学者がみずからのナチス強制収容所体験をつづった本書は、わが国でも1956年の初版以来、すでに古典として読みつがれている。著者は悪名高いアウシュビッツとその支所に収容されるが、想像も及ばぬ苛酷な環境を生き抜き、ついに解放される。家族は収容所で命を落とし、たった1人残されての生還だったという。
このような経験は、残念ながらあの時代と地域ではけっして珍しいものではない。収容所の体験記も、大戦後には数多く発表されている。その中にあって、なぜ本書が半世紀以上を経て、なお生命を保っているのだろうか。今回はじめて手にした読者は、深い詠嘆とともにその理由を感得するはずである。
著者は学者らしい観察眼で、極限におかれた人々の心理状態を分析する。なぜ監督官たちは人間を虫けらのように扱って平気でいられるのか、被収容者たちはどうやって精神の平衡を保ち、または崩壊させてゆくのか。こうした問いを突きつめてゆくうち、著者の思索は人間存在そのものにまで及ぶ。というよりも、むしろ人間を解き明かすために収容所という舞台を借りているとさえ思えるほど、その洞察は深遠にして哲学的である。「生きることからなにを期待するかではなく、……生きることがわたしたちからなにを期待しているかが問題」というような忘れがたい一節が、新しくみずみずしい日本語となって、随所に光をおびている。本書の読後感は一手記のそれではなく、すぐれた文学や哲学書のものであろう。
今回の底本には、旧版に比べてさまざまな変更点や相違が見られるという。それには1人の哲学者と彼を取り巻く世界の変化が反映されている。一度、双方を読み比べてみることをすすめたい。それだけの価値ある書物である。 (大滝浩太郎)
著者からのコメント
そんな特別な本を訳し直さないか、とのお話に、とんでもない、と私は何カ月も逃げまわりました。けれど最後には、いまの高校生に読んでもらいたい、という編集者の熱意に折れました。
もちろん、旧訳者の霜山先生のご承諾がなければ、改訳などできません。編集者がお宅に何度か通ううち、霜山先生は、私の試訳を見てみよう、とおっしゃいました。それを受けて、ほんの少し、400字原稿用紙で20枚足らずを訳しました。緊張したのはいうまでもありません。
届けられた拙訳をごらんになった霜山氏は、即座に出版社に電話を入れられ、「今すぐ訳してもらいたい」とおっしゃったそうです。そう伝える編集者からの電話を切って、私は声を挙げて泣きました。この本は、2000年にある大手新聞がおこなった、21世紀に残したい世界の名著というアンケートで、海外の名著ベスト3になりました。そのことを、霜山氏がご存じないわけはありません。なのに、この本が未来へと読み継がれるとき、ご自身の訳でなくてよい、とおっしゃったのです。その高潔なお人柄に感動するとともに、身の引き締まる思いでした。
けれどいまは、訳してよかった、と思っています。なぜなら、霜山版が依拠したのは初版(1947年館)ですが、このたび訳したのは、1977年の改訂版だからです。そこには、胸の奥底から震撼させられるような手直しがなされていました。その手直しから読みとれるのは、自著が政治プロパガンダに利用され、おびただしい血が流れていることに、フランクル氏が心を痛めていた、ということです。いままたパレスティナが悲惨な状況にあります。そんなとき、新たに『夜と霧』を世に送ることになったことを、厳粛な歴史の巡り合わせと受けとめています。
フランクル氏は、被収容者にとってもっともつらかったのは、この状況がいつまで続くかわからないということだった、といいます。そんななかで、「生きる目的を見出せず、生きる内実を失い、生きていてもなにもならないと考え、自分が存在することの意味をなくすとともに、がんばり抜く意味も見失った人は痛ましいかぎりだった。そのような人びとはよりどころを一切失って、あっというまに崩れていった。あらゆる励ましを拒み、慰めを拒絶するとき、彼らが口にするのはきまってこんな言葉だ。『生きていることにもうなんにも期待がもてない』」
私はこうした記述に愕然とし、暗澹としながら訳しました。なぜなら、私は『夜と霧』を訳すかたわら、茨城県の牛久に通っていました。そこには、難民申請を認められず、強制送還を待つアフガンやクルドなどの方々を収容する施設があるからです。そして面会室で、「私はこの人生いらない」ということばをしばしば耳にしました。牛久の収容は、アウシュヴィッツと同じく、無期限です。フランクル氏が、もっともつらかった、と言った、無期限の暫定的存在……。フランクル氏が『夜と霧』に記録したむごい状況は、ナチという、絶対悪とされている特殊な人間たちがひきおこした特異な事例ではありません。アウシュヴィッツと同じ状況が、国際難民条約を違反するかたちで、この現代日本社会にあるのです。
私は一介の翻訳者ですが、市民として、いますべきことに目覚めつつあります。そのエネルギーの源泉は、高校のときに読んだ『夜と霧』に、遠くさかのぼるのかもしれません。霜山氏がお寄せくださった、非戦への熱い思いのこもった旧訳者あとがきが、新たな導きの星となって、これからの道を照らしてくださると信じています。
おそるおそる上梓した改訳でしたが、幸い、みなさまのあたたかいご支持をえています。さらには、霜山訳をもう一度読んでみよう、と思われる方々も多いと聞きます。これは特権的な本なのだ、という思いを強くするとともに、なんとすばらしいことだろう、と感激しています。
内容(「MARC」データベースより)
著者について
Viktor Emil Frankl
1905年、ウィーンに生まれる。ウィーン大学卒業。在学中よりアドラー、フロイトに師事し、精神医学を学ぶ。第二次世界大戦中、ナチスにより強制収容所に送られた体験を、戦後まもなく『夜と霧』に記す。1955年からウィーン大学教授。人間が存在することの意味への意志を重視し、心理療法に活かすという、実存分析やロゴテラピーと称される独自の理論を展開する。1997年9月歿。
著書『夜と霧』『死と愛』『時代精神の病理学』『精神医学的人間像』『識られざる神』『神経症』(以上、邦訳、みすず書房)『それでも人生にイエスと言う』『宿命を超えて、自己を超えて』『フランクル回想録』『〈生きる意味〉を求めて』『制約されざる人間』『意味への意志』(以上、邦訳、春秋社)。
池田香代子
いけだ・かよこ
1948年東京生まれ。ドイツ文学翻訳家。
主な著書に『哲学のしずく』(河出書房新社、1996)『魔女が語るグリム童話』(正は宝島社、1999 続は洋泉社、1998)『世界がもし100人の村だったら』(マガジンハウス、2001)『花ものがたり』(毎日新聞社、2002)など。
主な翻訳にゴルデル『ソフィーの世界』(NHK出版、1996)、『完訳クラシック グリム童話』(全5巻、講談社、2000)などがある。『描たちの森』(早川書房、1996)で第1回日独翻訳賞受賞(1998)。
登録情報
- 出版社 : みすず書房
- 発売日 : 2002/11/6
- 版 : 新
- 言語 : 日本語
- 本の長さ : 184ページ
- ISBN-10 : 4622039702
- ISBN-13 : 978-4622039709
- 商品の重量 : 252 g
- 寸法 : 21.6 x 15.1 x 3 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: 本 - 568位 (本の売れ筋ランキングを見る)
- ヨーロッパ史一般の本 - 1位
- 論文集・講演集・対談集 - 1位
- ドイツ・オーストリア史 - 1位
- カスタマーレビュー:
著者について

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Viktor E. Frankl was professor of neurology and psychiatry at the University of Vienna Medical School until his death in 1997. He was the founder of what has come to be called the Third Viennese School of Psychotherapy (after Freud's psychoanalysis and Adler's individual psychology)—the school of logotherapy.
Born in 1905, Dr. Frankl received the degrees of Doctor of Medicine and Doctor of Philosophy from the University of Vienna. During World War II he spent three years at Auschwitz, Dachau and other concentration camps.
Dr. Frankl first published in 1924 in the International Journal of Psychoanalysis and has since published twenty-six books, which have been translated into nineteen languages, including Japanese and Chinese. He was a visiting professor at Harvard, Duquesne, and Southern Methodist Universities. Honorary Degrees have been conferred upon him by Loyola University in Chicago, Edgecliff College, Rockford College, and Mount Mary College, as well as by universities in Brazil and Venezuela. He was a guest lecturer at universities throughout the world and made fifty-one lecture tours throughout the United States alone. He was President of the Austrian Medical Society of Psychotherapy.
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誰の内にもある夜と霧
日本からのトップレビュー
- 星5つ中5つ
この世界を共に生きる1人の人として多くの人に読んでほしい本
2026年9月15日に日本でレビュー済みアウシュビッツビルケナウを訪れることになりやっと手に取れました。訪問を前後して読みましたが、生々しい1人の生きた声や動きが見えて、本文で感じた生々しさと重さとはまた異なる、そこを生きた人の生々しさとがこの本から受け取れました。複雑な迫害の歴史が今の世界につながると思うと何から手をつけるべきか悩みますが、フランクルが書いた人として選び取れることの中に平和への道を見つけたいと思いました。この本を日本語訳してくださったことに感謝します。
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初めて本を読みきったわ
2026年8月21日に日本でレビュー済み精神的に落ちていたが、この本を読んで、まだまだ自分は持っているものが多い贅沢で裕福な存在だと思った。無くしたものにいつまでも囚われず、前に進んでいかなくては、と教えてくれた。読んでよかった。
7人のユーザーが役に立ったと感じていますフィードバックを送信中...フィードバックを送信中...参考になったフィードバックをお寄せいただきありがとうございます。申し訳ありませんが、投票の記録に失敗しました。 もう一度お試しくださいありがとうございます。数日中に調査いたします。申し訳ありません。このレビューを報告できませんでした。 もう一度お試しくださいコミュニティガイドライン新しいタブで開きますに照らしてこのレビューが適切かどうか確認します。 そうでない場合は削除されます。
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要約不能の重みを感じながら読む本
2026年1月24日に日本でレビュー済み強制収容所という現実感を全く持てない非現実を、肉体感覚と結びついた心理の側面から知ること――そこに本書の役割があると感じた。文章を読み進めていく量と理解や体感が比例し、要約では決して掴みきれないものを感じさせられた。
8人のユーザーが役に立ったと感じていますフィードバックを送信中...フィードバックを送信中...参考になったフィードバックをお寄せいただきありがとうございます。申し訳ありませんが、投票の記録に失敗しました。 もう一度お試しくださいありがとうございます。数日中に調査いたします。申し訳ありません。このレビューを報告できませんでした。 もう一度お試しくださいコミュニティガイドライン新しいタブで開きますに照らしてこのレビューが適切かどうか確認します。 そうでない場合は削除されます。
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今を行き明日を夢見る
2026年6月3日に日本でレビュー済み筆者の強制収容所での生活が記録されている。極限状態でさえ自分を失わないこと、人間性について考えさせれた。
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自分のいる環境に苦しんだ時に読みたい
2026年9月5日に日本でレビュー済み極限状態での人間がどのような心理になるのかを、アウシュビッツに収容されていた精神科医の実体験に基づいて書かれた本。
ぜひ詳細を読んでほしいが、絶望と希望を同時に与えてくれる本。
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暗い内容はなく、希望の本
2024年5月9日に日本でレビュー済み所々に、響く言葉がありました。
「絶望を感じている人にお勧めの本」と書かれていますが、私はまだこの本を読んでもそれらから抜け出せずにいます。要は、「生きる希望を持てば、乗り越えられます」というメッセージなのだと思います。ネタバレになるので内容については特筆しないでおきます。
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知るべきこと
2026年8月5日に日本でレビュー済み知るべきこと
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ありがとうございます。
2026年6月8日に日本でレビュー済みとてもきれいな商品で、100%満足です。ありがとうございます。
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