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第一章帝国のフロンティアとしてのカフカースは類書がない貴重な邦語で読める逸品と思います。卓越した語学力をさらに磨かれご専門の東欧に加えカフカースの近現代史も描破されることを祈ります。
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高いけど、即効で買いました。早速読み始めていますが、既にその価値はあったように思います。
サファヴィー朝下で活躍したグルジア人一家を、グルジア史料、ペルシャ史料双方を持ちて復元してゆく話は、スリリングで面白かった。アルメニア建築には、なんと1/3近い、120ページも割かれている。セルジューク朝の建築の章があるのは少し唐突だけど、アルメニア建築と共通点があるように思っていたので、これもGoo。
各研究者の論文集に近いため、各地域・時代を満遍なく扱っているわけでもなく、テーマが一環しているとも言いがたい感じだが、各章それぞれ興味深い内容が多い。
10世紀以降のカフカースに興味のある人にはお奨めかと思います。きっとヒットすると思います。
まがりなりにもカフカースを論じる論集をつくるのなら、執筆者間のなんらかの共同作業が前提とされるべきだろうが、ここには編者たちの怠慢なのか、執筆者の実力の限度なのか執筆者各自がてんでんバラバラに意見を吐露するだけで、最後までカフカースの問題群にフォーカスが絞れないまま空中分解で終わってしまう。まさに船頭多くして船塵山に登るの喩え通りの出来となっている。失望させられた。
正直言って、読んでがっかりした。無理やりカフカスに関連付けた論文を纏め上げただけの代物で、カフカスの専門家はごく一部しか関わっておらず(カフカス専門の教授クラスが入っていないのは信じられない)、周辺地域の専門家が単発的に関わって作ったかんじがすごくした。それにこのタイトルなら、やはり近現代を無視するのもいかがなものかと思う。レイアウトの明らかなミスも目立ち、全体に洗練されていないし、全体としてもばらばらで、単発の論文として考えるならともかく、一冊の本としては本当にお粗末だと思う。