売上高1兆円射程に加速し続けるオーケー 二宮社長が語った成長戦略
物価高騰が続く中、オーケー(神奈川県)は経営方針に掲げる「高品質・Everyday Low Price」を武器に、成長を加速させている。2026年3月期は、過去最多の15店(関東10店舗、関西5店舗)を新規出店。今期に入ってからも関東・関西双方で着実に商勢圏を広げている。一方で、建築コストの高騰や競合の激化など、小売業を取り巻く環境は厳しさを増すばかりだ。圧倒的な価格競争力と商品の魅力をいかに維持・強化していくのか。二宮涼太郎社長に聞いた。
既存店好調で、売上高10%増!
──26年3月期は売上高7544億円(対前期比約10.0%増)、営業利益410億円(同約5.9%増)と、前期に引き続き力強い成長を示しました。
二宮 非常によい結果で終えることができたと思っています。新規出店を積極的に行ったこともありますが、要因として大きいのは、既存店の数字をしっかりと伸ばせたことです。また、1年を通して備蓄米がよく売れ、これも客数の底上げに寄与しました。

神奈川県出身。97年東京大学文学部卒業、三菱商事入社。 2008年11月Mitsubishi Cement Corporation/MCC Development出向(米国)。 13年2月三菱商事リスクマネジメント部。 15年6月オーケーへ出向し、経営企画室長に就任。 16年1月執行役員、30%成長戦略室長兼店舗開発本部長。 16年5月三菱商事退社。16年6月から現職。
──26年3月期は、過去最多となる15店(関東10店舗、関西5店舗)を新規出店しています。
二宮 開店時期が下期に集中(15店舗中10店舗)していたため、まずは開店後すぐに売上を上げることに注力しました。結果的に、予定どおりの順調な滑り出しとなり、安堵しています。
ただ、当社は出店を最優先にしているわけではありません。常に重要視しているのは「既存店をいかに伸ばすか」という点です。奇策を打つのではなく、「高品質・Everyday Low Price」という理念に基づき、各部門で”高品質”と”安さ”をベースに売場の競争力を高めることを日々追求しています。
──本拠地の首都圏では、競合企業も意欲的な出店を続けています。厳しい環境下で、どのようにしてシェアを維持・拡大していきますか。
二宮 ここ3年ほど続いている物価高騰を受け、お客さまの生活防衛意識はいちだんと高まっています。そうした中で安さという価値はより際立ちますので、地域でいちばん安い価格で提供できるよう商品の見直しを続けています。
当社の店舗は、恵まれた立地が多いとは言えません。これは創業者の飯田(勧元会長)も生前によく話していたことですが、たとえ立地が悪くとも、「オーケーに行こう」とお客さまに思っていただけるような強みを1つでも多く持つことが重要です。これまでも、これからも、オーケーは圧倒的な安さを追求し、お客さまに選んでいただける店づくりを続けていきます。
──ただ、原材料の調達コストは高止まりし、安さを維持することが難しい局面となっています。商品開発や仕入れ面ではどのような策を講じていますか。
二宮 これも奇策はありません。物流の効率化、ロットの見直しによる原価低減、直輸入による中間流通のカットなど、自社で対応できることに愚直に取り組んでいます。
販売数量を増やしスケールメリットを最大化することも、価格を維持していくうえで重要です。品質を上げ、大量に販売できているからこそ生産効率が上がり、お客さまに安く提供できます。そして多く売れればさらにスケールメリットを出せて改善の余地が広がってくるのです。
たとえば年間数百万食を売り上げる当社の「ロースかつ重(カナダ産三元豚使用)」は、日々、お取引先さまと協議してその時々で最良の原材料を調達しています。また、製造プロセスの改良をはじめとした品質改善も継続しています。
関西は10店舗を突破、京都への出店も視野
──関西エリアでの店舗数は10店舗を超えました。進出から約1年半、今の手応えはいかがですか。
二宮 関西も関東と変わらず、当社の経営方針である「高品質・Everyday Low Price」の店づくりがお客さまに受け入れられていると感じています。
当社の店舗は、











