コンテンツにスキップ

サッカーチュニジア代表

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
サッカーチュニジア代表
国または地域 チュニジアの旗 チュニジア
協会 チュニジアサッカー連盟(FTF)
FIFAコード TUN
愛称 نسور قرطاج
(カルタゴ英語版)
監督 未定
キャプテン エリス・スキリ
最多出場選手 ラディ・ジャイディ(105試合)
最多得点選手 イサム・ジェマー英語版(36得点)
ホームスタジアム スタッド・オリンピック・ドゥ・ラデ
ホームカラー
アウェイカラー
サードカラー
初の国際試合
 チュニジア 4 - 2 リビア 
チュニス, 1957年6月2日)
最大差勝利試合
 チュニジア 8 - 1 台湾 
ローマ, 1960年8月18日)
 チュニジア 7 - 0 トーゴ 
(チュニス, 2000年1月7日)
 チュニジア 7 - 0 マラウイ 
(チュニス, 2005年3月26日)
 チュニジア 8 - 1 ジブチ 
(チュニス, 2015年6月12日)
最大差敗戦試合
 ハンガリー 10 - 1 チュニジア 
ブダペスト, 1960年7月24日)
FIFAワールドカップ
出場回数 7回(初出場は1978
最高成績 グループリーグ敗退(1978, 1998, 2002, 2006, 2018, 2022, 2026
アフリカネイションズカップ
出場回数 22回
最高成績 優勝(2004
FIFAアラブカップ
出場回数 4回
最高成績 優勝(1963

サッカーチュニジア代表(サッカーチュニジアだいひょう、アラビア語: منتخب تونس لكرة القدم、フランス語: Équipe de Tunisie de football)は、チュニジアサッカー連盟(FTF)によって構成される、チュニジアサッカーナショナルチームである。ホームスタジアムは、ラデスにあるスタッド・オリンピック・ドゥ・ラデ

歴史

[編集]

2000年代

[編集]

2004年、自国開催したアフリカネイションズカップの決勝戦でモロッコを2-1で破り、アフリカ選手権初優勝を果たした[1]アフリカ王者として出場した翌年のFIFAコンフェデレーションズカップでは、最終戦でオセアニア代表のオーストラリアに勝利して大会を終えた[2]

FIFAワールドカップには1998年フランス大会2002年日韓大会2006年ドイツ大会と予選を通過したが、いずれも勝ち点1でグループリーグ敗退となった。グループ首位のみが本大会出場となる2010年南アフリカ大会最終予選では、最終節前時点で首位のチュニジアが勝ち点11、2位ナイジェリアが9とやや有利な状況であった。しかし、チュニジアは予選敗退が確定しているモザンビークに0-1と惜敗し[3]、一方のナイジェリアはケニアに3-2で勝利[4][5]。土壇場で4大会連続のW杯を逃した(ナイジェリア勝ち点12、チュニジア同11)。

2010年代

[編集]

2018年W杯

[編集]

2017年11月11日、2018年ロシアW杯アフリカ3次予選の最終戦でリビアと引き分けたことでグループAの首位が確定。3大会ぶりとなるW杯本大会への出場権を獲得した[6]本大会ではグループGに入ったが、イングランドベルギーに連敗し、最終戦を残してチュニジアの5度目のグループリーグ敗退が決定した[7]。初出場した1978年アルゼンチン大会ではメキシコに3-1で勝利して以降白星から遠ざかっていたが、最終節のパナマ戦に2-1で勝利し40年ぶりの勝利を挙げた[8]

2019年アフリカ選手権

[編集]

エジプトで開催された2019年のアフリカネイションズカップではグループリーグ3試合を全て引き分けた上、ラウンドオブ16でガーナPK戦で降し、1勝もすることなくベスト8に進んだ[9]。準々決勝ではマダガスカルに3-0と大会初勝利を挙げ[10]、優勝した2004年大会以来となる8大会ぶりのベスト4入りを果たした。

2020年代

[編集]

2022年W杯

[編集]

2022年、アフリカ3次予選マリに2試合合計1-0で勝利し、2大会連続のワールドカップの出場権を獲得した[11]本大会ではグループDに入り、初戦のデンマーク戦は押し込む時間は作りながらも作った決定機はデンマークのGKカスパー・シュマイケルの好セーブに阻まれ、その後もネットを揺らす場面はあったが、それはオフサイドで最後までゴールを奪えず0-0の引き分けに終わった[12]、2戦目のオーストラリア戦では開始から相手の積極的な姿勢で自陣に押し込まれる時間が続く中、23分にミッチェル・デュークからヘディングシュートを決められ、1点ビハインドで前半を終えた。後半に入るとゲームを支配する間が長くなり、オーストラリアがリスクを負って前に出てくるも中盤の守備網が粘り強さを見せ、相手を相手陣内に抑え込んだ。結局、最後までオーストラリアのディフェンス陣に決定機を抑え込まれてしまい、そのまま0-1でチュニジアが敗れた[13]

2試合を終えて勝点1のまま迎えた3戦目は前回大会優勝国のフランスと対戦した。開始から積極的なプレッシャーで主導権を握り続け、57分にワフビ・ハズリが先制ゴールを奪った。その後も度重なるピンチを抑え込み、フランスから1-0の歴史的大金星を挙げた。ところが、同時刻に行われていたオーストラリア対デンマークの試合でオーストラリアが勝利したため、そのオーストラリアにも勝点で抜かれてしまい、チュニジアは3位、6度目のワールドカップもグループリーグ敗退に終わり、初の決勝トーナメント進出とはならなかった[14]

2024年アフリカ選手権

[編集]

優勝候補の一角として臨んだ2024年1月のアフリカネイションズカップでは、初戦で大きく格下のナミビアに試合終盤の失点で敗れ[15]、2戦目はマリとドローに終わった[16]南アフリカとの最終戦は最後まで得点を奪えず0-0に終わり、2分1敗でまさかの1次リーグ敗退となった[17]

2026年W杯

[編集]

2026年北中米W杯アフリカ予選では、10試合で9勝1分、22得点・無失点[18]と圧倒的な強さで3大会連続の出場権を手にした[19]。しかし、2025年12月にカタールで開催されたFIFAアラブカップでグループリーグ敗退に終わり[20]、その直後のアフリカネイションズカップ2025でもベスト16止まり[21]と、ワールドカップ本大会に不安を残す結果が相次いだ。アフリカネイションズカップ終了後にサミ・トラベルスィー監督が解任され、後任にサブリ・ラムシ監督が招聘された。1勝1分2敗という成績でワールドカップ本大会に突入したが、6月14日のグループリーグ初戦のスウェーデン戦では1-5と大敗を喫し、チュニジアサッカー連盟の首脳陣は満場一致でラムシ監督の解任を決定した。連盟の公式Instagramにて1次リーグの残り2試合はテクニカル・ディレクターのモンドヘール・ケビエル英語版が暫定で指揮を執ると発表した[22]。ところが、監督人事を巡る情報はこの後、二転三転し16日にはチュニジアの地元紙であるチュニジア・ヌメリク(Tunisie Numérique)が新監督に元サウジアラビア代表エルヴェ・ルナール監督が就任すると報じた[23]。結果的にはそのルナール監督が指揮を執る形となったが、2戦目の日本戦では0-4の完敗に終わり、F組最下位が確定した[24]。最終戦のオランダ戦でも1-3と敗れ、チュニジアの7度目のグループリーグ敗退が決まった[25]。3戦全敗、グループリーグ12失点はいずれもワールドカップのワースト記⁠録となった。7月4日、ルナールが監督からの退任を表明した[26]

成績

[編集]

FIFAワールドカップ

[編集]
開催年 結果 試合 勝利 引分 敗戦 得点 失点
ウルグアイの旗 1930 不参加
イタリアの旗 1934
フランスの旗 1938
ブラジルの旗 1950
スイスの旗 1954
スウェーデンの旗 1958
チリの旗 1962 予選敗退
イングランドの旗 1966 棄権
メキシコの旗 1970 予選敗退
西ドイツの旗 1974
アルゼンチンの旗 1978 グループリーグ敗退 3 1 1 1 3 2
スペインの旗 1982 予選敗退
メキシコの旗 1986
イタリアの旗 1990
アメリカ合衆国の旗 1994
フランスの旗 1998 グループリーグ敗退 3 0 1 2 1 4
大韓民国の旗 日本の旗 2002 3 0 1 2 1 5
ドイツの旗 2006 3 0 1 2 3 6
南アフリカ共和国の旗 2010 予選敗退
ブラジルの旗 2014
ロシアの旗 2018 グループリーグ敗退 3 1 0 2 5 8
カタールの旗 2022 3 1 1 1 1 1
カナダの旗 アメリカ合衆国の旗 メキシコの旗 2026 3 0 0 3 2 12
合計 7/23 21 3 5 13 16 38

FIFAコンフェデレーションズカップ

[編集]
開催年 結果 試合 勝利 引分 敗戦 得点 失点
サウジアラビアの旗 1992不出場
サウジアラビアの旗 1995
サウジアラビアの旗 1997
メキシコの旗 1999
大韓民国の旗 日本の旗 2001
フランスの旗 2003
ドイツの旗 2005グループリーグ敗退310235
南アフリカ共和国の旗 2009不出場
ブラジルの旗 2013
ロシアの旗 2017
合計 1/10 3 1 0 2 3 5

アフリカネイションズカップ

[編集]
開催年 結果 試合 勝利 引分 敗戦 得点 失点
スーダン 1957不参加
アラブ連合共和国の旗 1959
エチオピア 19623位210154
ガーナの旗 1963グループリーグ敗退201135
チュニジアの旗 1965準優勝311163
エチオピア 1968予選敗退
スーダン 1970不参加
カメルーン 1972
エジプト 1974
エチオピア 1976予選敗退
ガーナの旗 19784位512245
ナイジェリアの旗 1980棄権
リビア 1982グループリーグ敗退301214
コートジボワールの旗 1984予選敗退
エジプトの旗 1986
モロッコの旗 1988
アルジェリアの旗 1990
セネガルの旗 1992
チュニジアの旗 1994グループリーグ敗退201113
南アフリカ共和国の旗 1996準優勝6222109
ブルキナファソの旗 1998ベスト8421165
ガーナの旗 ナイジェリアの旗 20004位622269
マリ共和国の旗 2002グループリーグ敗退302101
チュニジアの旗 2004優勝6420104
エジプトの旗 2006ベスト8421175
ガーナの旗 2008412176
アンゴラの旗 2010グループリーグ敗退303033
ガボンの旗赤道ギニアの旗 2012ベスト8420255
南アフリカ共和国の旗 2013グループリーグ敗退311124
赤道ギニアの旗 2015ベスト8412155
ガボンの旗 2017420267
エジプトの旗 20194位714265
カメルーンの旗 2021ベスト8520353
コートジボワールの旗 2023グループリーグ敗退302112
モロッコの旗 2025ベスト16412176
ケニアの旗タンザニアの旗ウガンダの旗 2027
2028
合計22/3587263229106103

FIFAアラブカップ

[編集]
開催年 結果 試合 勝利 引分 敗戦 得点 失点
レバノンの旗 1963 優勝 4 4 0 0 11 1
ヨルダンの旗 1988 グループリーグ敗退 4 0 3 1 3 4
カタールの旗 2021 準優勝 6 4 0 2 9 6
カタールの旗 2025グループリーグ敗退311153
合計4/11179442814

歴代監督

[編集]

歴代選手

[編集]

GK

[編集]

DF

[編集]

MF

[編集]

FW

[編集]

脚注

[編集]
  1. Tunisia 2-1 Morocco (14 Feb, 2004) Final Score - ESPN (UK) (英語). ESPN. 2025年12月13日閲覧。
  2. Australia 0-2 Tunisia (21 Jun, 2005) Final Score - ESPN (UK) (英語). ESPN. 2025年12月13日閲覧。
  3. Mozambique 1-0 Tunisia (14 Nov, 2009) Final Score - ESPN (UK) (英語). ESPN. 2025年12月18日閲覧。
  4. “Obafemi Martins the hero as Nigeria beat Kenya to qualify for World Cup”. The Guardian (イギリス英語). 2009年11月14日. ISSN 0261-3077. 2025年12月18日閲覧.
  5. Nigeria beats Kenya 3-2 to reach World Cup finals (英語). www.foxsports.com. 2025年12月18日閲覧。
  6. チュニジア、DRコンゴ振り切り3大会ぶりW杯出場決定”. フットボールチャンネル. 2025年12月13日閲覧。
  7. チュニジア、40年ぶり勝利で有終の美”. スポーツ報知 (2018年6月29日). 2025年12月13日閲覧。
  8. Co.,Ltd, livedoor (2018年6月29日). チュニジアが今大会初勝利…初出場パナマは先制に成功も3戦全敗”. サッカーキング. 2025年12月13日閲覧。
  9. サッカー、8強にチュニジアなど/デイリースポーツ online”. デイリースポーツ online (2025年12月18日). 2025年12月18日閲覧。
  10. サッカー、チュニジアなど準決勝/アフリカ選手権”. 四国新聞社. 2025年12月18日閲覧。
  11. Co.,Ltd, livedoor (2022年3月30日). ハリル率いるモロッコ、カメルーン、チュニジアがW杯へ 出場5カ国決定/アフリカ最終予選”. サッカーキング. 2025年12月13日閲覧。
  12. デンマーク、無得点でドロースタート。今大会初のスコアレス、初の決勝T狙うチュニジアが初戦で勝ち点1を確保”. Goal.com (2022年11月23日). 2022年12月3日閲覧。
  13. J2岡山FWデュークがオーストラリアを救う決勝弾!カタールW杯初勝利、決勝T進出へ望みつなぐ”. Goal.com (2022年11月26日). 2022年12月3日閲覧。
  14. 大一番制したオーストラリアが4大会ぶり2度目の決勝T進出!フランスは敗れるも首位通過に”. Goal.com (2022年12月1日). 2022年12月3日閲覧。
  15. チュニジアがナミビアに敗れる波乱、アフリカ選手権E組 / サッカー - TSP SPORTS”. www.tsp21.com. 2025年12月13日閲覧。
  16. チュニジア 2戦連続勝てずに敗退の危機、因縁のマリと引き分け / サッカー - TSP SPORTS”. www.tsp21.com. 2025年12月13日閲覧。
  17. チュニジア代表 アフリカ選手権2023コートジボワール大会 / サッカー - TSP SPORTS”. www.tsp21.com. 2025年12月13日閲覧。
  18. 運動部, 時事通信 (2025年12月6日). 愛称「カルタゴのワシ」 予選は22得点、無失点―W杯サッカー・チュニジア:時事ドットコム”. 時事ドットコム. 2025年12月13日閲覧。
  19. ゲキサカ編集部 (2025年9月9日). チュニジアが2試合を残してW杯出場決定! アフリカ勢では2か国目”. ゲキサカ. 2025年12月13日閲覧。
  20. 森保ジャパンと同組・チュニジア、カタール撃破もアラブカップ敗退 W杯へ国内では自信と不安「日本とオランダが相手なんて…」:中日スポーツ・東京中日スポーツ”. 中日スポーツ・東京中日スポーツ. 2026年6月15日閲覧。
  21. W杯で日本と対戦のチュニジアはアフリカ選手権16強敗退 10人マリを攻略できずにPK戦で3人が失敗 - スポニチ Sponichi Annex サッカー”. スポニチ Sponichi Annex. 2026年6月15日閲覧。
  22. “日本の次戦相手チュニジアが監督を電撃解任!初戦で5失点惨敗、W杯期間中は28年ぶり異例人事”. 日刊スポーツ. 2026年6月16日. 2026年6月16日閲覧.
  23. “日本次戦チュニジア代表監督、フランス人ルナール氏で合意 同国メディア報道 前監督は電撃解任”. 日刊スポーツ. 2026年6月16日. 2026年6月16日閲覧.
  24. 【2026年サッカー男子W杯】 日本、チュニジアを4-0で下す 最も一方的な試合で初勝利」(BBC)2026年6月21日。2026年6月21日閲覧。
  25. 【W杯】チュニジア敗退 ルナール新体制も2連敗、選手らピッチでぼう然…最終戦はオランダと対戦 - スポニチ Sponichi Annex サッカー”. スポニチ Sponichi Annex. 2026年6月21日閲覧。
  26. “サッカー=チュニジア代表、ルナール監督が退任を発表”. ロイター. 2026年7月5日. 2026年7月5日閲覧.

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]