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ルパン三世 PARTIII

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ルパン三世 > ルパン三世 PARTIII

ルパン三世 PARTIII』(ルパンさんせい パートスリー)は、アニメルパン三世』の作品群のうち、よみうりテレビで1984年3月3日から1985年11月6日まで放送されたものを指す。

本作は映像上の題名に『PARTIII』と表記されている。

放送時間など

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よみうりテレビについて

*放送時間:土曜 19:00 - 19:30(ただし最終回のみ水曜日、放送時間は不明。)

*全50話

内容

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「ルパン三世、次元大介、石川五右ェ門、峰不二子」という泥棒チームと、この泥棒チームを追う警察官「銭形警部」を中心にした騒動を描く。

登場人物

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各話リスト

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放映日はよみうりテレビ

サブタイトル脚本コンテ演出作画監督放映日
1金塊はルパンを呼ぶ大和屋竺青木悠三荒木伸吾1984年
3月3日
2大いなる罠を暴け高階航こだま兼嗣小川博司3月10日
3こんにちは 地獄の天使金子裕青木悠三橋本三郎田中平八郎3月17日
4テレパシーは愛のシグナル高階航鍋島修松原京子3月24日
5五右ェ門無双金子裕中村亮之介板倉則子高田三郎
柳野龍男
4月7日
6ルパンが戦車でやってきた高屋敷英夫こだま兼嗣神村幸子5月19日
7死神ガーブと呼ばれた男金子裕吉田しげつぐ荒木伸吾5月26日
8聖母マリアの脱出作戦萩田寛子奥脇雅晴高田三郎6月9日
9コピー人間は高くつく高屋敷英夫橋本三郎小川博司6月16日
10秘宝は陰謀の匂い佐野寿七こだま兼嗣神村幸子6月23日
11ルビーは血の汗を流す平野靖士板倉則子柳野龍男
尾鷲英俊
7月7日
12バルタン館のとりこ金春智子鍋島修松原京子7月28日
13悪のり変装曲鈴木清順吉田しげつぐ田中平八郎
高田三郎
10月20日
14誘拐ゲームはお好き平野靖士橋本三郎小川博司
尾鷲英俊
10月27日
15殺しが静かにやってくる大川俊道亀垣一11月3日
16黄金のリンゴには毒がある園田英樹こだま兼嗣神村幸子11月10日
17結婚するって本当ですか高階航曽我部孝田中平八郎
高田三郎
11月17日
18ショータイムは死の香り桜井正明青木悠三柳野龍男
尾鷲英俊
11月24日
19裏切りの荒野を走れ大川俊道こだま兼嗣神村幸子12月1日
20過去を消した男菅孝行鍋島修飯島正勝松原京子
本橋秀之
12月8日
21さらば黄金伝説大久保昌一良甲賀電荻原露光尾鷲英俊12月15日
22ダイヤに炎は似合わない平野靖士曽我部孝柳野龍男
高田三郎
12月22日
23ベイルート移動銀行強奪作戦金子裕小川博司12月29日
24友よ深く眠れ大久保昌一良亀垣一本橋秀之1985年
1月12日
25俺たちは天使じゃない高階航甲賀電荻原露光尾鷲英俊1月19日
26ニューヨークの幽霊浦沢義雄青木悠三1月26日
27暗号名はアラスカの星金子裕ケン・タロウ荻原露光青木悠三
柳野龍男
2月2日
28アラスカの星は地獄への報酬荻原露光浪花京子2月9日
29月へハネムーンに行こう大和屋竺森中正春2月16日
30カクテルの名は復讐平野靖士曽我部孝青木悠三
柳野龍男
2月23日
31逆転 逆転 また逆転田口成光甲賀電飯田つとむ尾鷲英俊3月2日
321000万ドルの鍵柏原寛司鍋島修荻原露光松原京子3月9日
33天才少年の危険な遊び宮下隼一荻原露光柳野龍男
曽我部孝
3月16日
34マンハッタン・クライシス柏原寛司甲賀電飯田つとむ尾鷲英俊3月23日
35ターゲットは白銀の果てに宮下隼一曽我部孝青木悠三
森中正春
3月30日
36鷲の舞い降りる時橋本以蔵荻原露光北原匠
柳野龍男
4月6日
37父っつぁん大いに怒る金子裕小林勝利
曽我部孝
4月20日
38俺を愛したレティシア宮下隼一鍋島修飯島正勝北原匠
青木悠三
4月27日
39ライバルに黄金を高階航甲賀電飯田つとむ尾鷲英俊5月11日
40一枚のお宝で大混戦平野靖士曽我部孝柳野龍男5月25日
41戒厳令の夜金子裕荻原露光尾鷲英俊6月8日
42ピラミッドの保険金を奪え大久保昌一良飯島正勝戯家六夫関町北三6月22日
43さらばシンデレラ高階航甲賀電飯田つとむ尾鷲英俊6月29日
44ボクたちのパパは泥棒柏原寛司亀垣一飯島正勝井上昭子7月6日
45コンゲームに乾杯新井光飯島正勝7月20日
46俺の翼はスクラップ宮下隼一高本宣弘辻初樹7月27日
47一枚の迷画佐野寿七川島三郎柳野龍男8月17日
48ハディスの涙中村勝行奥脇雅晴青木悠三8月31日
49とっつぁんが養子になった日浦沢義雄甲賀電飯田つとむ尾鷲英俊9月28日
50原潜イワノフの抹殺指令柏原寛司青木悠三荻原露光青木悠三11月6日

作風

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本作はメインコンセプトに「原点回帰」がある。ただし、モンキー・パンチの原作や『TV第1シリーズ』『TV第2シリーズ』など「原点」と呼べるものが数多く存在したため、どこに回帰するか試行錯誤の結果「もう一度原作へ立ち返って洗い直し、『TV第2シリーズ』のコンセプトをベースにハードな部分を取り入れる」という結論に落ち着き、完成作品のような作風となった[1]

作中内での前シリーズとの明確なつながりは描写されておらず、第1話でルパンが銭形に対して「よぉ〜とっつぁん久しぶり。お達者くらぶで何より何より」と発言し、両者がしばらくの間は顔を会わせていなかったことを示している程度である。

本シリーズでのルパンはピンクのジャケットを着用。これは作画監修を務めた青木悠三の案であり「ルパンのノスタルジックなアクションやドラマにパート3らしいナウさや軽い感じをプラスすると、絶対ピンクだと思った」と述べている[2]。また、次元が明るい青のスーツにオレンジのシャツ、銭形が薄い緑のコートにピンクのシャツになるなど、全体的に衣装のカラーリングが明るく派手目に変更されている。

サブタイトル表記は、従来使用されていた「タイプライターによるタイトル打ち」ではなく、本編の止め画に赤文字でタイトルを入れる独自のものを使用している。

主題歌

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  • オープニングテーマ - 「セクシー・アドベンチャー」
  • エンディングテーマ - 「フェアリー・ナイト」

スタッフ

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映像ソフト

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以下がそれぞれ発売された。

*1980年代にビデオソフト

*1990年代にLD-BOX

*2000年代にはDVD-BOX

*2017年にはBD-BOX

製作

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企画

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1982年頃に企画された『ルパン8世』の製作が頓挫したことで企画された。ファンからは『TV第2シリーズ』放送終了直後から続編製作の要望が多くあり、お蔵入りとなった『ルパン8世』のスタッフの希望も受け実現したとされる[2]

製作

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制作局は、『TV第2シリーズ』の日本テレビから『TV第1シリーズ』のよみうりテレビに戻った。

よみうりテレビは「自分たちがアニメ『ルパン三世』を始めた」というプライドを持っていたため、『第2シリーズ』とは異なる作風にすることを意図しての製作を強く希望した[3]。そのため、アニメーション制作の東京ムービー側には「『第2シリーズ』と同じように製作しないで欲しい」とオーダーを出しており、東京ムービーが「ルパンのジャケットは(『TV第1シリーズ』と同様の)緑に戻すのか?」とよみうりテレビに尋ねたところ「緑にする必要はない。だが、赤はやめてくれ」と答えたというエピソードが残っている[3]

上記のように作風変更をコンセプトとする一方で、視聴率は取れる番組にしたいとの意向から、メインキャストと音響スタッフは『TV第2シリーズ』から続投となった[1]

キャラクターデザインは、前2シリーズなどほぼ全作に参加していた青木悠三が担当。ただし、本作は他の作品に見られる「総作画監督」という役職を置かず、モンキー・パンチの原作画(漫画『新ルパン三世』時)に近い絵柄の基本デザインを青木が描き起こし、それを基に各スタジオでキャラクターが描かれる大胆な制作方式となったため[4]、青木は「作画監修」としてクレジットされている。放送初期はこのキャラクターデザインを反映した作画テイストになっているが、放送回数を重ねるうち次第に下請けスタジオや作画監督および原画マンの差異から生じるデザインの違いが出てきたものの、特に綿密な作画修正はされず[注釈 1]、シリーズ終盤では基本デザイン自体が大幅に変更、ポップでギャグタッチの強い画に一新された。

文芸サイドでは柏原寛司新井光宮下隼一大川俊道など実写アクション・刑事ドラマ出身のシナリオライターが多数参加した。このうち柏原と大川は、その後のテレビスペシャルやOVAにも携わっている。

音楽

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音楽は、『TV第2シリーズ』と同じ大野雄二が起用された。ただし、日本テレビおよびその関連会社である日本テレビ音楽に権利がある「ルパン三世のテーマ」をはじめ『TV第2シリーズ』の楽曲は使用できなかったことから、本作のためオリジナル曲が作曲され使用された。

大野は依頼を受けた際、上述の事情を知らなかったこともあり「ルパン三世のテーマはもはや定番なのに、どうして使えないのか?」と戸惑いを隠せなかったという[5]

エンディングテーマには、大野がかつてプロデュースしたボサノヴァ歌手、ソニア・ローザを起用している。主題歌制作の経緯に関して、大野雄二は後年のインタビューで「EDの『フェアリー・ナイト』はシンプルな曲で上手くできたなと今でも気に入っているよ。むしろ当時はOPの『セクシー・アドベンチャー』が大変だったな。ルパンでありながら、これまでのルパンと違う曲を作らないといけなかったから」と苦労を語っている[6]

その他

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放送開始は1984年4月の予定だったが、諸事情から急遽3月に変更され「ルパン"3"世だから」と3月3日放送開始となった。この影響によって、製作現場は過密スケジュールとなるなど混乱があったという[2]

当初は全26話の予定で作られたが、好評のため48話(+2話)まで延長された。だが、放送枠がプロ野球巨人戦中継と同じ時間帯に設定された影響で休止が相次ぎ「雨が降り試合が中止にならないとやらない」という状況となってしまい[注釈 2]、約半年間分の放送が潰れた結果、1985年9月28日の49話にて一応の最終回を迎えている[7]

最終話である第50話「原潜イワノフの抹殺指令」は、雨傘番組としてあらかじめ制作・ストックしていた2回分(1回は、49話として使用)のうち、残った1回分である。キー局の読売テレビでは49話本放送から約2か月後の1985年11月6日に放送され、関東圏の日本テレビではそれからさらに1か月後の12月25日に17:30からの30分枠で放送された。この性質上、内容的には最終回にふさわしいものでなく、通常放送と変わらないものとなっている。脚本は元々押井守が「押井版ルパン三世」の監督を降板した後、改めて仕切り直して制作を準備していたルパン劇場作品第3弾のオーディションに提出された4本のオリジナルプロットのうちの1つを転用したとされる[8](実際に制作・公開された劇場アニメ第3弾については『ルパン三世 バビロンの黄金伝説』を参照)。

使用された原作

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  • 第1話「金塊はルパンを呼ぶ」 - 新ルパン三世No.160「フリスコ無宿」、No.163「ケーブルカー・ジャック」
  • 第3話「こんにちは 地獄の天使」 - 新ルパン三世No.91「地獄志願」
  • 第4話「テレパシーは愛のシグナル」 - 新ルパン三世No.10「女シンドバット」、No.132「見えない糸」
  • 第5話「五右ェ門無双」 - 新ルパン三世No.28「五右ェ門無双」
  • 第8話「聖母マリアの脱出作戦」 - 新ルパン三世No.73「キャ!!デラックス」
  • 第9話「コピー人間は高くつく」 - 新ルパン三世No.43「同時進行」
  • 第10話「秘宝は陰謀の匂い」 - 新ルパン三世No.131 「マイクロロケット」、 No.134「すでに処刑」、No.135「 一騎討ち 」
  • 第11話「ルビーは血の汗を流す」 - 新ルパン三世No.9「ユニオン・ママ」
  • 第12話「バルタン館のとりこ」 - 新ルパン三世No.35「赤奇血汐(前篇)」、No.36「赤奇血汐(後篇)」
  • 第13話「悪のり変装曲」 - 新ルパン三世No.117「悪のり」、No.118「凶」
  • 第15話「殺しが静かにやってくる」: 新ルパン三世No.6「奇女と怪女」、また作中でローリィが使用した剣術はNo.56「命仮死ます!!」で五右ェ門が使用した技から。
  • 第20話「過去を消した男」 - 新ルパン三世No.12「 Who are You? -アンタダアレ?ー」
  • 第30話「カクテルの名は復讐(リベンジ)」 - SEXYルパン・3「ロールス セーラー」
  • 第35話「ターゲットは白銀の果てに」 - 新ルパン三世No.30「切り札は一枚で充分」
  • 第47話「一枚の迷画」 - 新ルパン三世No.100「五右ェ門剣」、また話中で登場した絵画はNo.66「さてお立ち合い」を参考にしている。

補足事項

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  • 第1話『金塊はルパンを呼ぶ』
    • 銭形に向けてのルパンの台詞「お達者くらぶで何より何より」は、本シリーズ放送当時、NHK教育テレビで放送されていたお達者くらぶからと思われる。
  • 第25話『友よ深く眠れ』
    • 唐草模様の風呂敷を取り出したルパンが「パッ、東京ぼん太。古いな、オレ…」と苦笑混じりに言うが、これは風呂敷を用いた芸が十八番だった東京ぼん太からと思われる。
  • 第43話『さらばシンデレラ』

放送局

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放送時間:土曜 19:00 - 19:30[9]

脚注

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注釈

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  1. 当時のテレビアニメでは、現在ほどキャラクターデザインに忠実であることを要求されなかったという時代背景もある。
  2. 1984年8月から9月に至っては一度も放送されなかった。この時期は巨人戦中継だけでなく、ロサンゼルスオリンピック録画中継(8月4日)など、10月まで特別番組が立て続けに編成された。

出典

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  1. 1 2 飯岡順一『私の「ルパン三世」奮闘記 アニメ脚本物語』河出書房新社、2015年。ISBN 4309275591
  2. 1 2 3 井上和孝(Typer)「ルパン三世 PERFECT BOOK 完全保存版」『別冊宝島』第737号、宝島社、152頁、2003年。ISBN 978-4796631129
  3. 1 2 小黒祐一郎 (2009年8月31日). 第200回『ルパン三世 PARTIII』”. WEBアニメスタイル. 2021年8月3日閲覧。
  4. “ルパン第3シリーズ、ブルーレイボックスで”. 日テレNEWS24. 2016年12月16日. 2021年8月3日閲覧.
  5. ルパン三世 Master File」『ルパン三世 音楽誕生』でのインタビューより。
  6. ルパン三世 PART6』サウンドトラック「WOMAN」ライナーノート「大野雄二 『ルパン三世』エンディングテーマ45年史を語る」より。
  7. 「アニメランド 一部の地方では放映されなかったルパン最終話、なぜ……!?」『アニメージュ』1986年1月号、徳間書店、p.114.
  8. 飯岡順一「ルパンと共に35年 第11回」『ルパン三世officialマガジン』VOL.12、2007年、双葉社、p.125-127。
  9. アニメージュ・レーダー「ルパン三世PARTⅢ」『アニメージュ』1984年4月号、徳間書店、p.72
  10. 『北國新聞』1984年9月1日付 - 1985年4月6日付各朝刊、テレビ欄。

外部リンク

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前後番組

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日本テレビ系列 土曜19時台前半枠
【当番組まで読売テレビ制作枠】
前番組 番組名 次番組
青春はみだし刑事
(1983年10月22日 - 1984年2月25日)
ルパン三世 PARTIII
(1984年3月3日 - 1985年9月28日)
【本作のみアニメ枠
全日本プロレス中継
(19:00 - 19:54。日本テレビ制作)
【17:30より移動】