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奇襲戦法

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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奇襲戦法(きしゅうせんぽう)は、将棋戦法の一分野である。

相手が対応できない場合一挙に有利となるが、正しく対応されると容易に不利となるとされる指し方、ハメ手と呼ばれる手筋がちりばめられている。俗に言う「引っかけ戦法」である。この「正しく対応」については、「鬼殺し」や「原始中飛車」のように対応で対処できるものの他、「角頭歩」や「パックマン」など、そもそも戦法を行う側の誘いに乗らなければ「引っかけ」には合わないものもある。その場合はそのまま進めて一局の将棋となる。また、「筋違い角」や「嬉野流」など、あまりみかけないので対処に手まどうというような戦法もある。

△ 都成 持ち駒 歩
987654321 
  
       
        
       
       
 
  
 

ただし、序盤の駒組の段階でスキをみせると、奇襲を食らうことになるという場合もある。

一例として、図は2000年4月2日公文杯争奪第25回小学生名人戦決勝、先手中村太地 vs. 後手都成竜馬戦。

戦型は相振り飛車模様の展開となるが、数手前後手の三間飛車~飛車先交換の浮き飛車から、角道を止める△3三桂の手に先手が▲6五歩としていたため、その後の駒組▲8八飛に△4五桂の「奇襲」が成立。この形では対鬼殺しで二つの桂成りを防ぐ手筋の▲4八金は利かない(3九の銀が浮く)。

奇襲戦法の例

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脚注

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  1. 1 2 3 4 5 6 7 8 本間(2017)
  2. 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 飯塚(2014)
  3. 1 2 米長(2015)
  4. 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 湯川(2016)
  5. 1 2 3 4 5 升田(2015)
  6. 1 2 3 4 5 6 森(1983)
  7. 神谷(1994年)
  8. 湯川(1999)
  9. 天野(2015)
  10. 米長(2013)
  11. 島本(2018)

参考図書

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  • 本間博(2017年)『これで万全!奇襲破り事典』(マイナビ将棋BOOKS、マイナビ出版)ISBN 9784839960919
  • 飯塚祐紀(2014年)『奇襲振り飛車戦法~その狙いと対策~』(マイナビ出版)
  • 島本亮(2018年)『戦慄の▲7七金! 奇襲・きんとうん戦法
  • 天野貴元(2015年)『奇襲研究所~嬉野流編~
  • 米長邦雄(2015年)『ネット将棋で勝つ米長の奇襲
  • 湯川博士(2016年)『奇襲大全』マイナビ将棋文庫 ISBN 978-4-8399-5787-2
  • 湯川博士(1999年)『新版奇襲大全』(編:週刊将棋編、監修:森雞二、毎日コミュニケーションズ、1999年、ISBN 4-839-90177-5
  • 升田幸三(2015年)『升田の研究~鬼手と石田流~』日本将棋連盟刊
  • 米長邦雄(2013年)『米長の将棋 完全版 第三巻
  • 森雞二(1983年)『奇襲戦法―攻め好きな実戦派必読』 (初段に挑戦する将棋シリーズ (8)) 創元社、ISBN 4422750585ISBN 978-4422750583
  • 神谷広志(1994年)『奇襲虎の巻』(毎日コミュニケーションズ刊)

関連項目

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