未完成婚・セックスゼロで母になる!?#25 新婚旅行、母子同室!?|カミングアウト前②
夫と一度も膣性交をしないまま迎えた体外受精のための採卵、心が限界を超えた私は、知人のアドバイスもあり、義母へ未完成婚であることをカミングアウトすることに決めた。
それは、義母とのわだかまりを、完全に解消する可能性も秘めていた。
↓前回からの続き
これから先、夫とセックスできるのか、子供を作れるのか、という大きな不安を抱えた上に、提案された新婚旅行兼家族旅行での、母子同室…
私は、完全にキレた。
新婚旅行なのに、なぜ夫婦ではなく、母子同室なのか!?
元気ではあるが、高齢でもあるお互いの母2人を連れた海外旅行、昼間は親子4人行動、もしくは母子行動になる(私と母の親子と、義母の行きたい場所が違う可能性も高いため)。
それは、最初から覚悟していた。それでもいいと、私も思っていた。
でも、夜も母子セットなら、新婚旅行にも関わらず夫婦2人だけの時間はゼロである。
私は、せめて夜は夫婦2人で、お互いの旅の感想を言い合ったり、写真を見せ合ったり、抱き合ったり(セックスはできなくても)、そんな時間を想像して楽しみにしていたのだ。
「夫は…私と2人きりの時間が欲しいと、思っていないのか…ずっと母子行動でも、何の違和感も疑問も抱かないのか…私と触れ合いたいという気持ちも、全然持っていないんだ…
私、本当に、この人にとって必要な存在なの…?もう、私…いらなくない?
もうお義母さんと2人で旅行すればいいじゃんよ!!!
ってか、もうずっとお義母さんと一緒にいればいいじゃんよ!!」
私は、このままの感情を、ほぼこのままの言葉を、夫にぶつけた。
おまけに、この部屋割りを提案されたのは、セックスレスの話し合いをした数日後だった。
「新婚旅行なのに、セックスは一度もないですよ、する気もないです。」
私にとって、そう言われたのと同義だった。
そして、義母にも猛烈に腹が立った。
「自分は、お義父さんとの新婚旅行のときは、夫婦二人でいちゃいちゃしたんですよね!?当然、セックスもしてますよね!?
なんで、息子夫婦のときは、それを許さないんですか!?
なんで、息子夫婦の夜の時間を、平気で奪えるんですか!?
なんで、そんなにデリカシーがないんですか!?
自分の不安ばっかりで、私たち夫婦の幸せをまったく考えてないじゃない!なんて自己中なの!」
これと、ほぼ同じ言葉も、夫へぶつけた。義母への怒りも不信も隠さなかった。
夫の言い分は
「母は自律神経失調症もあり、慣れないところでは不安になる傾向がある。一人でホテルに泊まったり、飛行機に乗ったりもできない。旅行先で突然死する可能性もある。だから、母子同室を提案した。」
と言われた。
いや、そこまで身体に不安があるレベルだとは、聞いてませんでしたけど!?
突然死のレベルって、医者の診断書があるんですか?(←そのレベルではなかった)
そもそも、そんなに身体の不安のある親と海外旅行って、新婚旅行云々の前に、最初から無理じゃないですかね!?なんで、一緒に行く計画を了承したんですか!?
本当に親のことを考えるなら、むしろ最初から親同行の海外旅行なんて、すべきじゃないでしょう!?
また、夫から
「フラミンゴさんのお母様のイビキが、大きめに感じる(この新婚旅行問題が勃発する前に、仕事の都合もあり、私と夫が住む家に、私の母が数日間、泊まったことがあった)。
イビキが大きかった父(私にとって義父)は、それを配慮して、家族と一緒に寝ることはなかった。だから、フラミンゴさんたちも親子同室を望むだろうと思った。」とも言われた。
自分の母のイビキの問題に気づかなかったことは、配慮に欠け申し訳ないと思った。
私は、大人になってから、母と同じ部屋で寝たことはほとんどなかった。外泊で母と同じ部屋で寝る機会があったとしても、私が飲酒している場合がほぼ100%のため、速攻で寝落ちし母がどうなっているかなど、知らなかった。
私が完全にブチギレたことで、すぐに母子同室を改め、夫婦同室&母同士同室の方向性になったものの、夫から謝罪の言葉はなかった。
「義母の体調や、私の母のイビキの問題を考慮し、母子同室を提案した」ことを、まったく悪いと思わない夫と
「新婚旅行なのに、夫婦二人の時間がまったくゼロの母子同室の旅行を、夫と義母から提案された」ことに、怒りと疑心暗鬼でいっぱいの私…
私たち2人の気持ちや主張は完全にすれ違い、激しい言い合いを繰り返した。
私の母は、自分のイビキの問題に配慮が足りなかったこと、そもそも私のドレス姿を見たいばっかりに、親子旅行と合体した新婚旅行となってしまったことに、大きな責任と後悔を感じた。
「私が行かないって言えば、義理のお母様も行かないことになると思うから…辞退することにするわ。
新婚旅行は、夫婦が日常を忘れ、お互いのことだけを思い愛し合える貴重な機会だから…でも、私たちが行くと、あなたの夫の頭の中は「お母さん」のことでいっぱいになる。妻のことは、きっと二の次、三の次になる。
おまけに、あなたも、義理のお母様の体調が心配で、旅行に集中できなくなるわよ。「母の体調が心配だから母子同室にした」という意見に反対して夫婦同室になって、これでもし、義理のお母様に何かあったら、母子同室に反対した自分のせいだって思うでしょう?
私はね、一人で旅行もできるから、二人の間をそこまで邪魔することになるなんて、本当に思っていなかった。浅はかだった……本当に申し訳ないことをした。
新婚旅行、英語で言えばハネムーン、honeymoon…
蜂蜜のように甘い夫婦2人の夜の時間、なのにね……あなたにそれがないことが、親としてとても辛い…」
そう言った母のセリフは、今でも脳裏に焼き付いている。
私の母は、夫へ海外旅行の辞退を申し出た。
ほどなくして、義理の母も、海外旅行辞退を申し出た。
夫婦二人だけの海外新婚旅行に変更したものの、私の怒りや不安、悲しさはまったく消えなかった。
一連の流れで、激しい怒りを私が夫にぶつけたことで、普段は穏やかな夫も、怒りと苛立ちの感情を見せていた。
怒りをぶつけたら、怒りが返ってくるだけ…
状態が悪化していくことに危険を感じ、
「あなたが私と2人だけの時間を欲しいと思わなかったことで、私はとても悲しく辛かった。深く傷ついた。」
そう言って、私は泣いた。
そこではじめて、夫は私が傷つき、大きな悲しみの感情を持っていることに気づいた。怒りの感情が大きく、悲しみに気づけなかったのだろう。
夫は、私を悲しませ傷つけたことを謝罪した。
それでも、私の気は収まらなかった。
フォトウェディング込みの海外旅行も行きたいのか、わからなくなった。
私の地元で予定していたアフターパーティーのような結婚披露宴も、打ち合わせをすることが辛く、キャンセルを申し出た。
この「結婚披露宴をキャンセルしたい」と私が言ったことに、夫は大きなショックを受けたようだった。
夫と一度もセックスができないまま、母子同室を提案されたことで、私は夫と義母の近親相姦まで疑った(それは絶対にないと、今は確信を持って言える)。
親思いの優しい夫が、究極のマザコンにしか思えなかった。
かわいらしさのある天然な義母が、子離れしていない毒親にしか思えなかった。
「そんなにお母さんが好きだから、その歳になっても女性とセックスできないんだよ!」
夫に性欲がない理由を、義理の母のせいにした。
ここまでくると、夫のことが気持ち悪い、という感情も生まれてきた。
「この人を、一人の大人の男として見れるのか…?」
「私は、本当にこの人に抱かれたいのか…?」
「新婚でさえこの有様、ずっとセックスのない夫婦になるんじゃ…?」
「夫は、やっぱり性欲のないアセクシュアルなのか…?」
「こんな様子じゃ、私は一生、女として求められることがない…?」
「こんなことが起こって、義理の母ともうまくやっていける…?」
「本当に、このまま結婚生活を続けられるのか…?」
「未完成婚、性の不一致、子供を作れるのか」
ただでさえ、大きな問題の上に、新婚旅行の事件が重なった。
離婚
この言葉を考えない日は、1日もなかった。
