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✴️眠れぬ夜は、考えごとが多すぎる

お年寄りと話していると、
「夜、眠れないんだよ」と言う人が本当に多い。

眠れない理由を聞くと、
決まってこう返ってくる。

「いろいろ考えちゃってねぇ」


若いうちはとにかく体が動く。

当然、動けば疲れるし、眠くなればそのまま寝る。

でも歳を重ねると、

体が止まり、思考だけが動く。

体は静かでも、頭の中はざわついている。


思い出、後悔、心配、不安。

「日中にいくらでも考える時間があったろうに⋯」と思うが、

夜になり、真っ暗、無音の空間で、五感がシャットダウンされることで、それらが順番に顔を出すのだろうか。

まるで、日中に押し込めていた感情が
「今なら出ていい?」とドアを叩いてくるように。


不眠の正体は、
「考えすぎ」ではなく「考える時間が余ってしまった」ことかもしれない。

昔は家族や仕事が“思考の余白”を埋めてくれた。

今は、その余白が夜に広がりすぎている。


考えごとが止まらない夜は、無理に眠ろうとしないほうがいい。

眠れない夜を責める必要はない。

それは、生きてきた証のようなものだ。

たくさんの出来事があったから、今も思い返すことがある。


ただ、それでも眠れないなら、こう思えばいい。

「明日考えたって、答えは変わらない」

その一言で、思考のスイッチは切れる。

その静けさの中で、ようやく1日が終わる。

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