中2娘。面談で謝った母に逆ギレ 「何でママが謝るのっ!!」
中2娘。面談で謝った母に逆ギレ 「何でママが謝るのっ!!」
息子の授業参観では、先生に褒められた。
その足で向かった娘の個人面談では、私は先生に謝った。
そして娘には、キレられた。
「何でママが謝るのっ!!」
……知らんがな。
この頃の娘は、こんな感じだった。
息子の授業参観と、娘の個人面談が同じ日にあった。
まずは息子の授業参観。
地域のお年寄りを「名人」としてお迎えして、昔遊びを教えてもらう授業だった。
けん玉、コマ回し、羽根つき、竹とんぼ、綾取り。
息子が選んだのは、最近ハマっていたけん玉。
15人ほどの子どもたちに、4人ほどのおじいちゃん。
それぞれの遊びを教えてくださっていた。
息子は、最近ハマっていた甲斐があったらしい。
「上手だから、教えることなんかないな~」
そう言って、何度も頭を撫でてもらっていた。
息子は得意満面。
そりゃそうだ。
大好きなけん玉を褒められて、頭まで撫でてもらったのだから。
私は、
「よかったねぇ」
なんて思いながら、そのまま中学校へ向かった。
娘の個人面談である。
ここから、話が変わる。
約束の時間に教室へ行ったものの、前の人の面談が長引いていた。
結局、15分ほど遅れて、ようやく私たちの番になった。
先生はまず、
「成績は、言うことありません」
と言ってくださった。
おお。
そこは問題なし。
……と思ったら。
話は、そこからだった。
最近、娘が教室で一人で読書をしていることが多いらしい。
そして、お友達とグループで話しているときに、
「ウザい」
「キモい」
などの言葉をよく使っているという。
先生は、
「ふざけて言っているだけでも、相手があることなので、気分を害してしまうこともあるんじゃないかと思って……」
と話してくださった。
まあ、そうですよね。
私も家で、
「そういう言葉は使わないほうがいいよ」
とは言っていた。
ただ、先生が心配していたのは、それだけではなかった。
一人で読書していることと、そういう言葉をよく使うこと。
その二つから、
「何かお友達との間で、困っていることでもあるのでは?」
と思ってくださったらしい。
そこで先生が、娘に聞いた。
「何か心配なこととか、困っていることはない?」
娘。
「ありません」
……。
先生、もう一度聞く。
「お友達とのことで、何かない?」
娘。
「ありません」
……。
以上。
終了。
いや。
もうちょっと何かないの?
最近は、機嫌のいい日も多い。
ふさぎ込んでいる様子もない。
お友達と原宿へ遊びに行ったりもしている。
普通に楽しく過ごしているように見える。
ただ。
娘には、ひとつ大きな問題がある。
担任の先生が嫌いなのだ。
これは先生もご存じである。
去年も今年も、同じ先生。
私は、この先生が悪いと思ったことは一度もない。
むしろ、若い先生なりに一生懸命やってくださっていると思う。
でも、その「一生懸命」が、娘には暑苦しいらしい。
大人が子どもの中に入ってくること自体が、嫌なのだと思う。
だから、とにかく先生が嫌い。
去年から数えて、今回で4回目の面談。
2年生になってからは、さらに露骨になった。
笑わない。
お世辞笑いもしない。
むっとしている。
先生が一生懸命話しかけても、
「ありません」
で終わる。
私はその横で、
「すみません……」
としか言えない。
とうとう私は、先生に謝った。
「すみません……態度が悪くて」
すると娘。
「何でママが謝るのっ!!」
先生の目の前である。
……え?
いや、そこ?
そこ怒る?
私は心の中で叫んだ。
「あなたが先生にそんな態度を取ってるからでしょーが!」
もちろん、口には出さない。
娘はさらに、
「何でママが謝るのっ!!」
と、納得がいかない様子。
いやいや。
こっちだって、できれば謝りたくない。
でも、先生は一生懸命あなたのことを心配してくれている。
だから私は、
「この子は、一人でいることが苦にならない子なんです。読書したいときは、一人で読んでいますし。最近は、お友達と揉めている様子もないですし……」
と、先生に説明する。
娘は横で、むすっとしている。
先生は、
「そうですか。それならいいんですが……」
と、まだ心配そう。
私は娘に、
「先生に対して、もう少し態度を軟化させたほうがいいよ」
と注意する。
娘は、
「分かってる」
と言う。
……ほんとに分かってるのかな。
ちなみに、娘は塾の先生のことは大好きだ。
塾では、ニコニコしているらしい。
昨日、塾の先生が、
「お前の三者面談、面白そうだな」
と言っていたそうだ。
いやいや。
先生。
たぶん、想像しているより面白いですよ。
学校では、先生に何を聞かれても、
「ありません」
ですから。
娘は昔から、好き嫌いがはっきりしている。
好きなものは、とことん好き。
嫌いなものは、とことん嫌い。
だから、担任の先生のことも、
「嫌いなものは嫌い」
なのだろう。
それも、まあ、娘らしいと言えば娘らしい。
それにしても。
この日の私は、
息子は「上手だな~」と褒められ、
娘は先生に「ありません」としか言わず、
私は先生に謝った。
そして、その謝ったことを娘に怒られた。
……同じ日に、同じ親から生まれた二人なのに。
なんでこうなる。
これから受験もある。
先が思いやられる。
でも、いつかこの日のことを思い出したら、
「そんなこともあったね」
と笑える日が来るのだろう。
……たぶん。
そして、娘の高校受験は……
この頃はまだ、中3になった娘が まさか県トップの公立高校を受けることになるなんて、 私たちは知りませんでした。
