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同じ10時間働いても、疲れ方は同じではない【#145】

こんにちは!
パフォーマンスドクターの
梶原将也(かじわらまさや)です!


僕は元U20サッカー日本代表
チームドクターをしていた整形外科医です。

現在は
パフォーマンスドクターとして
独立しており、

一流を目指す経営者向けに
「パフォーマンス管理」を
お伝えしています。

「昨日は10時間も働いて疲れた…」

長く働けば疲れるし、
仕事が増えるほど
負担も増えるものです。


でも、
こんな経験はないでしょうか。

一日中仕事をしていたのに、
意外と元気だった日。

反対に、
会議が一つ終わっただけなのに、
ぐったりして
何も考えたくなくなった日。


そう、
仕事量だけでは説明できない
疲れ方があります。


僕は経営者の
コンディションを見るとき、

「どれだけ仕事をしたか」だけでなく、
「その仕事をどう受けたか」を
見ることが
大切だと思っています。

これは、
スポーツの世界でも同じです。



同じ練習をしても、
疲れ方は違う

スポーツでは、
選手にどれくらい
負荷がかかっているのかを
考えます。


どのくらい走ったのか、
どのくらいの強度だったのか、
こうした外から見える負荷は、
もちろん重要ですが、

それだけでは十分ではありません。


同じ練習をした二人の選手が、
同じように疲れるとは
限らないからです。


さらに、同じ選手でも
日によって違います。

  • よく眠れた翌日

  • 睡眠不足が続いている日

  • 身体に痛みがある日

このような状態だと、
同じメニューをやっても、
身体が受ける影響は変わります。


だから、
「何をしたか」と
「それによってどうなったか」を
分けて見ることが大事です。


この考え方を
ビジネスの場面に
置き換えてみましょう。


「今日は会議が1時間ありました」
と聞くと、

1時間分の負荷が
あったように見えます。

ですが、
気心の知れたメンバーとの定例会議と、
トラブルを起こした取引先との交渉では、

同じ「1時間の会議」でも
負荷がまったく違います。


つまり、
カレンダーに書かれている
「1時間」は同じでも、

人間が受ける
「1時間分の負荷」は同じではない。

ということです。



経営者には
「見えにくい負荷」が多い

特に経営者の仕事には、
外から見えにくい負荷が
たくさんあります。

たとえば意思決定です。

採用するのか、しないのか、
投資するのか、撤退するのか。

一つひとつの決断は、
身体を動かす仕事ではありませんが、

本人の頭の中では
大量の情報を処理しています。


しかも、
経営者の意思決定には
責任が伴います。

  • 社員の生活

  • 取引先との関係

  • 会社のお金

  • 将来の事業など…

だから同じ「考える」という行為でも、
負荷はより大きくなります。


さらに、経営者は
感情も使っています。

自分自身は焦っていても、
社員の前では落ち着いて話す。

本当は不安でも、
リーダーとして方向性を示す。

これも仕事です。

でも、カレンダーには
「感情調整45分」と書かれることはないので、
表面化しにくいのです。


「今日はそんなに働いていないのに、
なぜか疲れている」

という話をよく聞きますが、

その一日に、
何を考え、何を感じ、
どんな緊張の中にいたのか、

そこまで見て初めて、
その日の負荷が見えてくるのです。



好きな仕事なら疲れない、
ではない

もう一つ面白いのは、
楽しい仕事でも疲れる
ということです。

自分がずっとやりたかった
プロジェクトに取り組む。

本人としては楽しく、
ストレスを感じているつもりもない。

だから、
「自分は全然疲れていない」と
思っていることがあります。


でも、
楽しいことと、
負荷がないことは
同じではありません。

集中すれば頭を使い、
長時間活動すれば身体も使います。

そういうときほど、
「疲れている感覚」と
「実際に負荷がかかっていること」を
分けて考える必要があります。


挑戦している人ほど、
このズレは起こりがちです。


では、
負荷を減らしたほうが
いいのでしょうか。

僕はそうは考えていません。

スポーツでは、
強くなるために負荷をかけ、
疲労し、そこから回復するという
繰り返しによって、
身体は少しずつ適応していきます。

経営者も同じで、
挑戦には当然、負荷があります。

その負荷をすべてなくしてしまったら、
挑戦そのものが
できなくなるかもしれません。


だから目指すのは、
「負荷のない人生」ではなく、

「自分には今、どんな負荷が
かかっているのか」を
俯瞰する視点を持つことです。



同じ負荷でも、
自分の状態によって変わる

さらに重要なのは、
負荷の大きさは、
仕事側だけで決まらない

ということです。

同じ重要商談でも、

前日にしっかり眠れているときと、
出張続きで睡眠不足のときでは、

仕事そのものは変わらないものの、
その負荷を受け止める
自分の状態が違います。


そのため、
仕事量だけで判断するのではなく、

仕事の負荷×今の自分の状態
で考えるのです。


ここでも、個人差があります。

人前で話すことが負担にならない人も、
かなり緊張する人もいます。

だから、
「経営者はこれで疲れる」と
一括りにはできません。


大切なのは、
「自分は何で消耗しやすいか」
を知ることです。

これは弱点探しではなく、
自分の取扱説明書を
つくるようなものです。

アスリートも、
どんな負荷に強いか、
どのくらいで回復するのかを
知っているからこそ、
準備を考えられます。

経営者も、自分自身について
それくらい
知っていていいと思っています。



「今日は何時間働いたか」
から一歩進める

仕事が終わったとき、
「今日は何時間働いたか」だけでなく、
以下のことを考えてみてください。

  1. 今日は何に一番エネルギーを使ったか

    1. 意思決定

    2. 人とのコミュニケーション

    3. 緊張する場面など…

  2. それに対して自分はどう反応したか

    1. 頭が疲れた

    2. イライラする

    3. まだ余裕があるなど…

  3. 明日にどれくらい残っているか


細かく記録しなくても
構いません。

「仕事量」と「自分の反応」を
分けて考えるだけで十分です。


そしてもう一つ大切なのが、
変化を見ることです。


同じ仕事をしているのに、
最近やけに疲れる。

一つひとつは
小さな変化かもしれず、

本人も
「まあ、忙しいから」で
済ませてしまいがちです。


でも、
いつもと違う状態が
続いているのであれば、

一度立ち止まって
見る価値があります。


スポーツドクターの視点とは、
病気やケガの有無だけではなく、

次の挑戦で、
その人が本来の力を発揮できる状態か
まで見ること。

だから、
何時間働いたか、
会議が何個あったかだけではなく、

その負荷に対して、
その人がどう反応しているのか
まで見ます。


同じ10時間でも、
疲れ方は違います。

同じ仕事でも人によって違い、
同じ人でも
その日の状態によって違います。

だからこそ、
「どれだけ頑張ったか」だけでなく、

「頑張った結果、
自分が今どうなっているか」を
見ることが大切なのです。


というわけで、今回はここまで!
最後までお読みいただき
ありがとうございました!



P.S.
このブログは、
毎週 月・木の17:30に更新しています。

次回は【9/17(木)】に公開予定です。

一流の経営者として、
ゾーンに入り続けるための
コンディション設計に取り組みたい方は、
ぜひフォローしておいてください。



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