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#17:🎬千海の日記|3月31日|魔法の対価と、私の不器用な一歩 ーー『リトル・ガール』

#創作大賞2026 #オールカテゴリ部門

いつも、千海姉できたよって、メールでサムネを送ってくれる風花から、
「大変!ミッドジャーニーのクレジット、全部使い切っちゃった。どうしよう」って、連絡が来た。
私も慌てて、一瞬、パニックに。でも、チャッピー(ChatGPT)の存在を思い出した。
「チャッピーでも画像は作れるでしょ? とりあえず、今日の分はチャッピーでお願いできる?」って聞いてみたら、「そうだった。チャッピーがいるんだった。あとで送るねー」って、ごめんね、風花。いつも面倒なお願いをして。

日記のサムネもお願いしたから。30日分のレビューのサムネを、クレジットの追加無しでやり繰りするのだけでも結構大変なことなのに。日記の分まで頼んじゃって。

私もいろいろ工夫しているから、大変さはすごくよくわかる。 チャッピーは記念日を聞くのに使っているけど、文章作成の助手は基本的にクラちゃん(Claude)。でも、最近、クラちゃんが「高く」なった。 最上位の「Opus」を初めて使った時は驚いた。これまでのモデルがいつもついていた嘘が消え、持ってくる情報は正確。ついでに文章も、驚くほど端正で。

でも、同時に驚いたのは、その「対価」の大きさ。指示を一回も失敗できない。うっかり、指示漏れがあったなんてことがあっても、勝手に長文を作成してしまい、数パーセントのクレジットが消費されてしまう。1レビューでこんなにクレジットを消費されたら。毎日書き続けることはできない、と恐怖すら感じて、すぐに前のモデルSonnetに戻した。でも、あの時の衝撃は忘れない。

課金さえすれば、AIはどこまでも完璧で美しい答えを、即座に差し出してくれる時代になってしまったんだ。 AIが人間を超える日(シンギュラリティ)は、もっと先、3年後とか言われてたような気がするけど、もうすでに超えられてしまったと思った。私が今、以前みたいに働いていたら、迷いなく課金し続け、あっさりレビューも完成させられるのかもしれない。

資本の力で加速する「完璧な知性」を前にして、一人でちまちまと修正を繰り返す私のレビューは、なんて無力で、遅いんだろう……。 そんな風に、あの日、私はひどく落ち込んだ。

私はゲームを一切しないけど、ゲームに何のためらいもなく課金する人達は多いから、AIもきっとそう。課金をすれば、早くゴールにたどり着ける。

樹里が心配してたように、Opusで簡単に似たようなレビューは、書けてしまうし、今までのレビューなんて、いつだって、大量生産できるのかも。そう思うと、これから書く日記の方が価値があるようになるのかもしれない。もうOpusのボタン一つで出来上がるものには、価値がなくなり、素人っぽかろうが、生っぽい文章しか、残らないのかも。

今日の映画は『リトル・ガール』。自分が自分であることを、誰かに証明しなくていい、ただ、そうであるだけでいいというのがメッセージの映画。

いよいよ明日、日記公開だけど、もしかしたら、いい選択だったのかもしれない。もう何も証明しなくても、いいのかもしれない。

そんなことをぼーっと、考えていたら、風花からメールが届いた。今日のリトルガールのサムネ。
油絵風できれい。チャッピー作だけど、よくできてる。

来月もクレジット不足が起こりそう。そういえば、「みんなのフォトギャラリー」って何だろう。バッチにみんなのフォトギャラリー登録、とか、フォトギャラリー使用とかがあるから。

調べてみよう。もしサムネに使えるなら、風花に教えてあげよう。


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