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第1回 資格を取ることがゴールではない―AIPAが「実践」を重視する理由―

世の中には、IT、AI、DXに関するさまざまな資格があります。

資格を取得するために専門用語を覚え、技術の仕組みを理解し、試験に合格する。もちろん、知識を身につけることは非常に重要です。基礎となる知識がなければ、専門的な仕事を行うことはできません。

しかしAIPA(一般社団法人AI・IoT普及推進協会)が考えている人材育成は、そこで終わりません。

私たちが大切にしているのは、

「その知識を使って、企業や社会の課題を解決できるか」

ということです。

「知っている」と「できる」は違う

例えば、AIについて詳しい人がいたとします。

生成AI、機械学習、ディープラーニング、データ分析などについて説明することができる。試験でも高い点数を取ることができる。

しかし、その人に、

「では、この会社ではAIをどこに使えばよいでしょうか?」

と質問したらどうでしょう。

さらに、

「どの業務から始めますか?」

「どの程度の投資が必要ですか?」

「どのようなデータを準備しますか?」

「導入によって何が改善しますか?」

「経営者にどう説明しますか?」

と聞かれたとき、答えられるでしょうか。

ここに、知識と実践の間にある大きな壁があります。

企業が本当に必要としているのは、単にAIを説明できる人ではありません。

AIやIoTなどの技術を理解した上で、自社の経営課題や業務課題と結びつけ、具体的な取り組みに変えられる人です。

DXは技術導入そのものではない

DXという言葉が一般化してから、多くの企業がITツールやクラウド、AIなどを導入するようになりました。

しかし、ツールを導入しただけで企業が変わるわけではありません。

重要なのは、

「何のために導入するのか」

という目的です。

売上を伸ばしたいのか。

人手不足を解消したいのか。

生産性を高めたいのか。

新しい商品やサービスを生み出したいのか。

顧客満足度を高めたいのか。

こうした経営課題から逆算して、必要なデジタル技術を選択する必要があります。

つまりDXに必要なのは、技術の知識だけではなく、経営・業務・技術をつなぐ能力なのです。

AIPA資格が目指しているもの

AIPAでは、AI・IoT・DXに関する知識を学ぶことはもちろん、それを企業活動の中でどのように活用するかを重視しています。

AIJC(AI・IoT Junior Consultant)をはじめとするAIPAの資格体系も、この考え方を基本に設計しています。

私たちが育成したいのは、

「AIを知っている人」ではなく「AIを使って企業を良くできる人」

です。

そのためには、技術を見るだけでは足りません。

企業を見る。

業務を見る。

人を見る。

経営を見る。

そして、その企業にとって本当に必要な解決策を考える。

この力が求められます。

資格取得は「入口」である

AIPAでは、資格取得をゴールとは考えていません。

むしろ資格を取得したところから、その人の専門家としての活動が始まると考えています。

学んだ知識を自社で使ってみる。

企業への提案に使ってみる。

現場の改善に使ってみる。

新規事業を考えてみる。

社内のDX推進に活用する。

そうした実践を積み重ねることで、知識が初めて本当の「能力」になっていきます。

資格証を持っていることだけが価値なのではありません。

資格を取得した人が、その後どのような価値を社会に生み出すのか。

AIPAが最も大切にしているのは、そこです。

日本に必要なのは「実践できる人材」

生成AI、IoT、ロボティクス、オートメーションなど、企業を取り巻く技術環境は急速に変化しています。

これからは、「知っている人」だけでは十分ではありません。

技術を理解し、

課題を発見し、

解決策を考え、

周囲を巻き込み、

実行する。

こうした人材が企業の中に増えることが、日本企業のDXを進める大きな力になると私たちは考えています。

AIPAの資格は、そのための資格です。

資格を取るために学ぶのではない。
企業や社会を変えるために学ぶ。

これが、AIPAが資格制度を通じて伝えたい基本的な考え方です。

次回は、「知識を持っている人」と「企業でDXを実行できる人」には具体的にどのような違いがあるのかを掘り下げていきます。

国内オンリーワン!AI・IoT・ロボティクス・オートメーションの総合DX系資格認定協会グループです。
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