第12回(最終回) DXはコストではない。未来への利益投資である
12回にわたり、「超円安時代を生き抜く中小企業DX戦略」をお伝えしてきました。
超円安、金利上昇、人材不足、物価高騰。中小企業を取り巻く環境は厳しさを増しています。
特に円安は、原材料費、エネルギー費、仕入価格、物流費を押し上げます。しかし、その上昇分を価格へ十分に転嫁できない中小企業は少なくありません。
この時代を生き抜くためには、価格競争から価値競争へ転換する必要があります。
そのために必要なのがDXです。
DXとは、システム導入ではありません。AIを使うことだけでもありません。DXとは、企業の未来を創る経営改革です。
守りの経営では、業務改善、省力化、自動化により、利益体質をつくります。攻めの経営では、顧客データや市場データを活用し、新商品・新サービス、新規顧客、新規事業へ挑戦します。
AI、IoT、RPA、クラウド、ロボティクスは、そのための手段です。
しかし、技術だけでは企業は変わりません。
企業を変えるのは、経営者です。
経営者が未来を描き、変革を決断し、社員とともに挑戦する。その姿勢が企業文化となり、競争力になります。
DXはコストではありません。
未来への利益投資です。
小さな業務改善から始める。AIを一つ使ってみる。データを一つ見える化する。顧客への提案を一つ変えてみる。
その小さな一歩が、企業の未来を大きく変えます。
日本の中小企業には、技術、現場力、改善力、誠実なものづくりの精神があります。その強みにDXを加えれば、まだまだ成長できます。
超円安時代は、危機であると同時に、企業が変わる大きな機会です。
未来は待つものではありません。
自ら創るものです。
本連載が、中小企業の皆様が新しい一歩を踏み出すきっかけとなれば幸いです。
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