照らされる「私のかたち」―― " 余計なもの " と " 本来の私 "(池延郷 修業編④)
先日の 宇都宮(池延郷)での修行を
記録しています
連載形式となっています
今回で 4回目
シリーズ前回記事は こちらです
▼「涙」がいざなう治療家の「在り方」
――見えるもの・見えないもの(池延郷 修業編③)
以下 本文です
大御所たち――HAさん・OOさん
今回 セミナーに参加された方々の中で
一部の能力が
「師匠越え」
している方々を
「大御所」
と わたしは勝手に言っています
今回のセミナーは
大御所さんが
比較的 多数参加されていること
第1回で 記しました
特に
静岡の HAさん
は
特に 能力が高いことで
有名な方です
見える世界
感じる世界
が
桁違いに 広い方です
…
セミナー初日の夜 21時より
宇都宮の 細い路地の中にある
古くて 味わいのある 串焼き屋さんで
懇親会が ひらかれました
HAさんは わたしから 斜め方向に離れた席
会話は できる距離ですが
会話をするグループ
は 別
という 位置でした
HAさんは 久しぶりに再会したと思われる
茨城の OOさん と 談笑されていました
この 茨城のOOさんという方
師匠のお弟子さんの中では
珍しい(?)タイプの方で
ある事業を立ち上げ
成功もされている方です
「あんまり 稼いでも
上納する金額も大きくなりますからね
どこかで 頭打ちするんです
ほどほど に
ぼちぼち
やってるんですよ 笑」
という OOさん
施術の能力も高い方なのですが
起きる現実を 読み解く能力が高い方
というのが わたしの印象です
「本質的に
人生に 迷うことは
もう ありません」
かつて聞いた
OOさんの お言葉です

串焼き屋にて――私の " 期待 " と " 弱さ "
なんとなく
大御所さんたちの 会話の輪が
こちら側に 広がり
いつのまにか 話題が
「アルさん という人」
に なりました
HAさんには 半年ぶり
OOさんとは 3年ぶり
に お会いした わたし
わたしは ビールで
酔っていました
そのとき たしか
こんなことを
言った気がします
「〇〇さん(師匠のこと)に
お会いしてから
" いろいろ " ありました
少しは 成長していたら
うれしいな
なんて想っちゃいます」
…
たぶん わたし
このとき
承認
が
欲しかったのだと 想います
尊敬する 大御所の皆さんから
「そうですね!
アルさん 変わりましたよ!
がんばりましたねー」
と
言っていただきたかったのだと
想います
そして その 感情は
先生方へ
すぐに 伝わったはずです

「正面から見られません」――" 余計なもの " だらけの私
HAさんが しばらく 沈黙の後
こう 答えられました
その内容は
わたしが 期待したもの では
ありませんでした
「アルさんは…
随分 " 余計なもの " を
受け取ったままです」
これが 第一声 でした
わたしは 少し
ショックを 受けながら
「あ~ そうですか…
ずいぶん 内省して
内面が整理できたと 想っていたのですが…」
と 言ったと想います
HAさんは わたしの発言には 反応せず
どこか 遠くを見ながら
言葉を 探しておられるようでした
そして
こう
言われました
「正直
正面から アルさんを見ると
ここ(胸)が苦しくなるんです
こっちに 伝わってくるんです
正直
アルさんを
見られないんです」
あ…
と 気づきました
確かに セミナー中
HAさんと 目が合うことが
ありませんでした
『わたしは まだ
わたしを 見ただけで
胸が苦しくなるほどの
存在なのか…
内面に
まだ そんなにも
問題を抱えているのか…』
と そのとき 想いました
…
言葉を 見つけられた
HAさんが お話を 続けられました
「本来の アルさんって
そういう
" 余計なもの "
受け取れない人
なんです
でも
外付けのメモリーを
たくさんつけて
受け取り続けて…
それでも
足りなくて
クラウドにも つなげて
さらに " 余計なもの "
受け取っている…
そんな状態なんですよね…」
となりの OOさんが
にこにこ しながら
わたしを 見つめつつ
「あぁ そうそう
まさに それ」
と HAさんの言葉に 同意されていました
わたしの 内面を
何もかも 見透かしたうえで
さらに それを 包みこむような
優しい OOさんの笑顔でした
HAさんは こちらを見ないまま
ビールを 一口
飲まれました

HAさんの治療――" 本来のわたし " をどうするか
次の日 2日目
難しい 課題に 取り組むことに
なりました
課題ごとに
治療し合う 相手を
わたしたちは 変更します
『さて どなたに 相手を
お願いしよう…』
と 見回したとき
HAさんと
初めて 目が合いました
HAさんが
「アルさん やりましょうか?」
と 言ってくださいました
…
最初に
わたしが 治療される側と
なりました
HAさんの 治療が 始まりました
驚きました
『すごい…』
と
感じました
文章では とても表現できませんが
すばらしい 治療体験でした
すっ
と
いつの間にか
HAさんの
両手が
わたしから
離れていました
「〇〇さん(師匠の名前)
一応 これで できたんですけど…」
師匠がこちらに来られ
わたしに触れ
HAさんの 治療について
分析されました
わたしは テーブルの上で
仰向けの姿勢です
わたしの 頭の上の位置に
HAさん
分析を終えた師匠は HAさんの 近く
わたしの 頭の 左側に
めずらしく
座られました
ゆっくり
HAさんと
お話をするおつもりなのでしょう
師匠が 言われます
「あぁ そうですね
できてます
できてはいますけどねぇ…」
HAさん
「そうなんです
これ
あくまで
" 今のアルさんにとっては
これでいい "
ってだけで…
本来のアルさんにとっては
とても 居心地の悪い…」
師匠
「そうですね
そのとおりです
さて
どうしたものか…」
HAさん
「ただ ここで
本来のアルさんに
合わせて
治療してしまうのも…
やっていいものなのか…」
師匠が 笑います
「はははは
そうですね
それ やっちゃうと
アルさんの
社会生活に
支障がでてくるでしょうね」
「ですよね…
僕ができるのは ここまでで…」
「そうです
あとは
アルさんの問題
という ことでしょうか…」
…
わたしには
そのお話の意味が
わかりませんでした
そして 師匠は座ったまま
わたしに 顔を向け
こう
言われました
「アルさん
最近 面白い人を
動画で観たんです
名前は忘れましたが
もともと
レディースの総長だった女性です
その人が
こんなことを言っていましたよ
『あなたが わたしの過去を否定しても
わたしは わたしの過去を否定しない』」
わたしは 黙っていました
何も 答えられませんでした
師匠も HAさんも
黙っておられました
しばらく
沈黙が 流れました
「…… はい
じゃぁ
次は アルさんが
HAさんを 治療する番ですね」
師匠は
笑顔でした
(次回 最終回につづきます)
ご注意:
おそらく師匠が言っておられた女性とは
かおり
という方だと想われますが
師匠はその人を 支持も否定もしてません
ただ
「そういう人がいて
こんなことを言っていましたよ」と
引用しただけだと わたしは理解しています
照らされる「私のかたち」
―― " 余計なもの " と " 本来の私 "(池延郷 修業編④)

Unsplashのbady abbasが撮影した写真
